一般公開されているパリの墓地

パリ・モンマルトルの人気観光スポットのムーラン・ルージュの近くには、フランスの著名人のお墓が並ぶモンマルトル墓地があります。パリにはこの他にも、モンパルナス墓地、ペール・ラシェーズ墓地、パッシー墓地と言った大きな墓地がありますが、どれも一般に公開されており(もちろん入場無料)、著名人のお墓は地図で場所が示されていたり、それとわかるように装飾されていたりするので、自分の敬愛する偉人を“お墓参り”することも不自由なくできておすすめです。今回は、メトロ13番線のラ・フルシェ駅から徒歩10分のところにあるモンマルトル墓地をご紹介します。

モンマルトル墓地に入ってすぐの広場 モンマルトル墓地に入ってすぐの広場

あらゆるジャンルの著名人のお墓

モンマルトル墓地にある著名人のお墓は19世紀半ばまでに生まれた人物のものが多く、作家ではスタンダール、ゾラ、ゴンクール兄弟、デュマ・フィス、音楽家ではベルリオーズ、オッフェンバック、ドリーブ、画家ではモロー、ドガなどが眠っています。私はフェルナンド・ソルというギタリストの“お墓参り”が目当てでしたが、彼も18世紀末に生まれ19世紀初頭に活躍した人物です。もう少し時代を下ったところだと、バレエダンサーのニジンスキー、映画監督のトリュフォーなどがいます。入口左にある事務所の脇に、歩きながら場所を確認できる貸し出し用の地図が掛かっているので、それを使って目当ての人物のお墓を探してみてください。

『椿姫』のヒロイン、マリー・デュプレシ

このモンマルトル墓地で面白いのは、ヴェルディのオペラで有名なデュマ・フィスの代表作、『椿姫』のヒロイン・マルグリット・ゴーティエ(オペラではヴィオレッタ・ヴァレリー)のモデルとなった人物のお墓があることです。モデルとなったマリー・デュプレシは、その美貌と知性からパリのドゥミ・モンド(夜の世界)を上り詰めますが、肺結核を患いわずか23歳にして夭折するという波乱に満ちた人生を送り、今日では『椿姫』のヒロインとしてその名を残しています。作者であるデュマ・フィスのお墓を訪ねたら、ぜひ彼女のお墓にも寄ってみることをおすすめします。地図では椿姫(La Dame aux camelias)及び本名のアルフォンシーヌ・プレシの名前で掲載されているので注意してください。