パリ市内で最古の公園

「パリのおすすめ公園案内(前編)」からの続きです。パリ市内には大小様々な公園が実に400ヶ所以上もあるといわれています。その公園の中でも一番古い歴史を持つのが、チュイルリー公園です。パリの中心部1区にある公園はシャンゼリゼ通りとルーヴル美術館の間をつなぐように位置し、パリのセーヌ河岸の一部として、世界遺産にも登録されています。チュイルリー公園の歴史を遡ってみると、もともとはテラス式のイタリア式庭園であったこの場所は、17世紀になってヴェルサイユ宮殿を設計したことでも有名な造園師のル・ノートルの手によって新しく設計しなおされ、チュイルリー宮殿の庭園として生まれ変わりました。その後も庭園は美しさを保ちながら受け継がれ、今では市民に愛される憩いの場となりました。

コンコルド広場のオベリスクから凱旋門までが一直線に並ぶ眺めは圧巻 コンコルド広場のオベリスクから凱旋門までが一直線に並ぶ眺めは圧巻

宮殿に併設された貴族のために作られた庭園

もともと宮殿の庭園として作られたチュイルリー公園の面積はとても広く、東京ドーム約5.5個分にもおよびます。残念ながら宮殿自体は19世紀のパリ・コミューンの時に失われてしまいましたが、現在もル・ノートルの手によって生み出された左右対称の美しいフランス式庭園を楽しむことができます。庭園の歴史とともに植えられてきた植物の種類はバラエティに富み、樹木の数は全体で2800本余りにもなるそうで、季節ごとに様々な色合いを見せてくれます。日本の公園と違って面白いのが、公園の中に可動できる一脚づつの金属製の椅子が置いてあり、思い思いの場所に動かしてくつろぐことができます。特に公園の西側には噴水のある大きな池があり、夏には涼しげな水辺でのんびりと太陽を浴びる人たちが絶えません。

噴水のある池を眺めながらくつろぐ人々 噴水のある池を眺めながらくつろぐ人々

ルーブル美術館見学の合間の休憩にもぴったり

チュイルリー公園は、ルーブル美術館に隣接しているので、美術館見学とセットで訪れるのがオススメです。ちなみにルーブル美術館は再入場も可能なので、お昼時に美術館内のレストランなどが混雑している時などは、いったん美術館を出て、テイクアウトの軽食を買って公園でピクニックのランチ、なんていう過ごし方もいいですね。また夏になると公園の中の一画に移動式の遊園地が出現し、家族連れやカップル達で一日中賑わいを見せます。ここにある大型の観覧車からの眺めも素晴らしいので、旅の記念に乗ってみてはいかがでしょうか。

今も昔も人々が癒やされてきた場所

今回紹介したチュイルリー公園のある1区のエリアは、パリの中でも一番古い歴史を持つだけあって、4世紀を経た今も公園が人々の憩いの場所になっていると思うと感慨深いものがあります。いつの時代も人々は緑の中に安らぎを感じて暮らしていたのでしょうね。パリを訪れたなら、ぜひパリの公園も一緒に散策してみてくださいね。