シャンパーニュ地方の拠点は?

その昔は、発砲ワインのことをすべてシャンパンと呼んでいました。お祝いの席に欠かせない飲み物として、世界的に定着した感があります。アメリカのメジャーリーグでも、地区リーグで優勝すれば「シャンパン・ファイト」なるシャンパンかけをやっています。しかしそのシャンパンが、正真正銘のシャンパンなのかは定かではありません。ただ、フランスのAOD(原産地呼称管理法)で規定されたスパークリングワインだけをシャンパンと呼ぶことができ、その定義は先進国ではほぼ順守されるようになりました。ブランド化に成功したわけですが、シャンパンと名乗ることができる生産地が、フランス北部のシャンパーニュ地方で生産された発砲ワインです。その拠点となるのが、パリ東駅から列車で1時間40分ほどのところにあるランスです。かつてフランス王は、ランスのノートルダム大聖堂で戴冠式を行う習わしでした。

パリから日帰り! フランスのシャンパーニュ地方で極上のシャンパンを飲む パリから日帰り! フランスのシャンパーニュ地方で極上のシャンパンを飲む

シャンパンと日本人画家藤田嗣治の深い関係

ゴシック建築の「女王」と呼ばれるノートルダム大聖堂は、世界遺産に登録されています。まずはファサードに飾られた彫刻の数々が素晴らしいです。すべて合わせると2300個もあったそうです。ロダンはこれら彫刻を見て「人間の森」と呼んだそうですが、第1次大戦中に空襲に遭い、かなり破壊されてしまいました。それでも十分見ごたえがあります。中に入ると、ステンドグラスの美しさに圧倒されます。内陣の後ろに位置しているのがシャガール作で、一見してシャガールとわかるモチーフです。この大聖堂では、日本人画家の藤田嗣治が洗礼を受けました。また藤田は市内にフジタ礼拝堂を建て、中には彼自身のフレスコ画があり、必見です。藤田はランスのシャンパン醸造所のG.H.Mumm社の資金援助を受けており、それでランスと縁が生まれたようです。

「モエ・エ・シャドン」がある町は?

G.H.Mummのシャンパンは、F1レースの優勝者が行うシャンパンファイトで知られています。またコルクの上部にあしらわれたデザインは、「レオナール・フジタのバラ」と命名されている水彩画です。ランスで洗礼を受けた藤田嗣治は、レオナール・フジタとなっていたのです。日曜を除く毎日、工場見学ができ、テイスティングするシャンパンの種類や数によって値段が変わります。場所は駅から歩いていけるほどで、行きやすいです。ランスから列車で30分ほどのところにあるのがエペルネです。シャンパーニュ通りには名立たるシャンパン醸造所が軒を並べています。日本で有名な「モエ・エ・シャドン」もこちらにあります。入口では「ドン・ペリニヨン」像が迎えてくれます。人の名前だったのですね。修道士の彼こそが、シャンパンの発明者なのです。ランスもエペルネも、パリから日帰りで行ってこられます。ぜひトライしてみてください。