川に囲まれた中心地全体が世界遺産

フランスの首都パリからTGV(高速列車)で2時間半足らずのところにある古都ストラスブールは、アルザス地方の首府として栄えているだけでなく、観光も盛んな魅力の詰まった都市です。市の中心部は一部分岐しているイル川に囲まれた中州にあります。「グラン・ディル(大きな島)」と呼ばれるこの中心部が、なんとまるまるユネスコの世界遺産に登録されています。観光スポットがこの中州内に集中しているため、ストラスブールの観光とは言わば“世界遺産の町”を歩くことになるのです。

ストラスブール駅から大聖堂までの道のり ストラスブール駅から大聖堂までの道のり

複雑な歴史を持つヨーロッパを象徴する都市

ストラスブールの歴史は古く、ローマ帝国時代の4世紀にはすでにその名前が登場します(当時の都市名はアルゲントラトゥム)。その後、神聖ローマ帝国、フランス王国、ドイツ帝国、そして現在のフランス共和国というような所属国の変遷を辿りながら複雑な歴史を歩むこととなります。アルザス地方全般の傾向ですが、神聖ローマ帝国時代に栄えたゲルマン文化の影響が強く、実際に観光すると、フランスとドイツの文化が融合したような印象を受けることでしょう。そのような歴史を持つことで現在ではヨーロッパの象徴的な都市とされ、国際機関の欧州評議会やEUの欧州議会の本会議場が設置される国際都市としての側面も持つようになりました。

ストラスブールと言えばマルシュ・ド・ノエル

ストラスブールには、壮麗な外観も繊細な内観も美しい大聖堂や、歴史的な街並みを特に残したプティット・フランス地区といった世界遺産があり、毎年多数の観光客が訪れています。特にそれが最も顕著になるのが、クリスマスシーズンです。1570年に始まったとされるフランス最古のマルシュ・ド・ノエル(クリスマス市)は世界的に有名で、町中が華やかに装飾されるだけでなく、町のあちこちで出店が開かれたりイベントが開催されたりして、さまざまなクリスマスグッズを買うことができます。この時期はホテルの予約が難しくなるので、クリスマスシーズンの観光を狙っている方はお早めに!