グルジアってどんな国? 秘境のイメージがあるグルジアだが…

コーカサス地方にグルジアという国があります。今年冬季オリンピックが行われたソチのすぐ東ですね。かつてはソ連のなかの社会主義国でした。といっても、日本人にはあまり知られていないので、まるで秘境中の秘境というイメージを抱かれがちですが、実は意外に旅行しやすく、ヨーロッパからはすでに多くの観光客がやってきています。日本人は60日までの観光ならビザも不要。物価も安く、治安もそれほど悪くありません。英語も通じやすいので、少し旅慣れた人なら、旅をするのにそれほど苦労はしないでしょう。

コーカサス山脈に抱かれた絶景の村ウシュグリ、そこに立つ謎の塔の正体は?(前編) コーカサス山脈に抱かれた絶景の村ウシュグリ、そこに立つ謎の塔の正体は?(前編)

首都トビリシからコーカサス山脈へ

グルジアの首都トビリシは人口120万。地下鉄も走り、まるでヨーロッパのような都会です。古い教会、イスラム教のモスクなど見どころも多く、ファストフードにもことかきません。そのトビリシから北西約230kmのところに、メスティアという小さな町があります。ここはもうコーカサス山脈のただなか、スワネティ地方というところです。ここから白い雪を抱いたコーカサスの山々を見ることができます。5、6年前までホテルも満足にない小さな町だったメスティアですが、最近では続々と大きなホテルが完成し、多くの観光客が訪れるようになってきています。しかし、目的地はここではありません。ここに一泊して、さらにコーカサスの山々のなかへ入っていきます。

岩の塔が林立する村

メスティアからウシュグリへの道のりは、断崖絶壁の舗装されていない山道です。一歩間違えると、50mほどの崖を転落するはめに。そんな道を車で約3時間ほど走ると、目的のウシュグリ村が見えてきます。それはまさに劇的といってもいい風景です。標高2000mを越える高地で、周囲には高い樹木はほとんどありません。村のはるか背後には、5000mを超えるコーカサスの山が雪に覆われてそびえたっています。そういった風景のなかに、高さ20mほどの岩の塔が何本も立っているのです。いったい何のためにこんな塔を何本も建てているのでしょうか。