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海外現地発ガイド通信

主役はワインなのに「ソーセージ市」? バード・デュルクハイム世界最大のワイン祭り

掲載日:2018/08/24 テーマ:祭り・イベント 行き先: ドイツ / マインツ ライター:シュピッツナーゲル典子

タグ: おいしい すごい! 一度は行きたい 屋台



ABガイド:シュピッツナーゲル典子

【ドイツのABガイド】 シュピッツナーゲル典子
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ドイツ(ハイデルベルク近郊)在住。ライター。ドイツの観光名所や文化、古城や食などあまり知られていないスポットを中心に紹介。見本市や市場リサーチの通訳、TV番組コーディネーター。ビジネスや医療、書籍業界など多くの著名人との対談や取材も。在住者ならではのホットな情報をお伝えします。

大ホール内はライブ演奏とアトラクションでいつも大賑わい 大ホール内はライブ演奏とアトラクションでいつも大賑わい

世界最大のワイン祭り「ヴルストマルクト」

ドイツのワイン祭りは年間300以上も開催される。特に初夏から秋にかけて繰り広げられるワイン祭りは夏休みや秋休みと重なることもあり大盛況で、毎週末どこへ行こうかと迷うほど。その中でも注目したいのが600年の伝統を誇る世界最大のワイン祭り「ヴルストマルクト(Wurstmarkt)」(直訳・ソーセージ市)だ。この祭りは、毎年9月の第二と第三の週末を挟んで計9日間開催され、世界各国から毎回70万人以上が来場するワインの一大イベントだ。会場は、ワイン街道上の小さな街バード・デュルクハイム。あまりなじみのない街かもしれないが、フランクフルトから車で1時間ほど。電車なら、ラインランド・プファルツ州の州都マインツを経て計1時間ほどで簡単にアクセスできる。会場内には、36の歴史的ワインスタンドや大型ワインホール、そして多数の飲食店が軒を連ねる。ワインホールでは生バンド演奏と共にカップルがダンスに興じる姿も微笑ましい。絶叫コースターや巨大な滑り台など移動遊園地やアトラクションも設置され、子供からお年寄りまで心置きなく満喫できる。

 

50センチのソーセージを食すればおなかも一杯に 50センチのソーセージを食すればおなかも一杯に

ワインが主役なのになぜ「ソーセージ市」?

ワイン祭りなのに、「ソーセージ市」と呼ばれるようになったのは、15世紀初頭にさかのぼる。当時、この街の丘陵に聖ミヒャエル礼拝堂が設置されたことから、周辺の住民は礼拝堂に奉納するため自家製ソーセージやワイン、パンなどを一輪台車に積んで丘まで運んだ。その後、礼拝堂を目指してカトリック教信者がミヒャエル洗礼名の日である9月29日に巡礼するようになった。これに目をつけた農家は、参詣者来訪の9月29日前後にソーセージやワインを丘陵のマルクト「聖ミヒャエル市」で販売し始めた。15世紀中頃になるとマルクトは、手狭となり現在のワイン祭り会場に移転し、食品だけでなく生活用品も販売するようになった。このマルクトでは膨大なソーセージが消費されたことから「ソーセージ市」と改名され、今もその名が残されているそうだ。20世紀初頭から同イベントの開催日は9月の第二、第三日曜日の前後と設定され、現在に至る。開催期間は当初5日間だったが、人気が高まるにつれ徐々に延長され、現在の9日間になったのは1985年から。

 

歴史的ワインスタンドは必見のスポット。席が空いていればすぐ確保したい 歴史的ワインスタンドは必見のスポット。席が空いていればすぐ確保したい

36の歴史的ワインスタンドとワイン村

ワイン祭り会場内で見逃せないのは36の「歴史的ワインスタンド(Schubkarchestaende)」(大意・台車のスタンド_)。これは、かつて農家が聖ミヒャエル礼拝堂やソーセージ市へ商品を運搬するのに使った木製一輪台車の伝統をもとに設置されたワイン業者のスタンドだ。内部は木製の細長いテーブルとベンチが所狭しと設置されており、いつも大賑わい。かつて台車に荷物をぎゅう詰めしたかのように客同士が肩を寄り合って座るため、決してゆったりしているとは言えない。だが、ここに座って地元ワインを片手に雑談するのがこのワイン祭りならではの楽しみ方だ。しかも屋根とカーテン付きなので悪天候でも心配ない。このスタンドは常連客や長居をする客に占領されていてなかなか席を確保できないが、是非見学してほしい。10時から朝食会が催されるので、この時間帯なら座席の確保も難しくないだろう。もう一つのお薦めは1992年より会場内に導入されたワイン村。ここは祭りの喧騒から少し離れて優雅な雰囲気に包まれワインと料理をゆったりと満喫したい方にピッタリ。12のテントが軒並み続く小さなワイン村は人混みもなく、ミーティングポイントとしても人気だ。

 

1934年につくられた巨大ワイン樽。黒い森北部産もみの木200本を用いたそうだ。 1934年につくられた巨大ワイン樽。黒い森北部産もみの木200本を用いたそうだ。

リースリングの里・ワイン街道沿いの街

バード・デュルクハイムは、ドイツの人気白ワイン「リースリング」の産地として有名なプファルツ地方に位置する。ワイン街道が通る沿線の小さな村々では親子数世代にわたる伝統的な醸造家が愛情を込めた自慢のワインを生産し続けている。ちなみに「バード」はドイツ語で温泉を意味するが、この街は湯治や療養のために全国から癒しを求める長期滞在者が絶えない人気の保養地としても有名だ。ところでこのワイン祭りは単なるイベントというだけではなく、醸造元のワイン樽や瓶を空っぽにすることも重要な目的。9月といえば、ブドウ収穫の最盛期。つまりワイン祭りは収穫したばかりのブドウで造るワインの収納スペースを確保するという実益も兼ねているのだ。ワインにちなんで祭り会場で見逃せないのは、存在感のある巨大なワイン樽。容量170万リットルで世界最大の樽内部は現在レストランとして使用されている。ワイン祭り中も営業しているので、ここでも郷土料理やワインを楽しみたい。祭りといえば打ち上げ花火。毎年ミヒャエル丘陵で2回行われる。今年は9月11日と17日で両日とも21時スタート。時間があれば是非どうぞ。

 

丘陵に見えるのが聖ミヒャエル礼拝堂。右は温泉町ならではの濃縮製塩装置。小枝の壁を通して流れる塩水が拡散されひんやりとした空気は呼吸器系治療に抜群! 丘陵に見えるのが聖ミヒャエル礼拝堂。右は温泉町ならではの濃縮製塩装置。小枝の壁を通して流れる塩水が拡散されひんやりとした空気は呼吸器系治療に抜群!

データ

バード・デュルクハイマーヴルストママルクト
http://www.bad-duerkheim.com/duerkheimer-wurstmarkt.html 
2018年開催日・9月7日〜11日、9月14日〜17日
入場無料だが、飲食や遊園地利用は有料。
会場・バード・デュルクハイム旧市街 聖ミヒャエルアレー(並木通り)
営業時間はオープンエンド

詳細は地元のツーリストインフォでどうぞ
バード・デュルクハイムツーリストインフォメーション
Tourist Information Bad Duerkheim
Kurbrunnenstr. 14
67098 Bad Duerkheim
Telefon:+49(0)6322 935 140
Email: info@bad-duerkheim.de 
オープン月〜金 9-18 時、土〜日及び祝日9:30 bis 15 Uhr

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/08/24)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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