逃亡者を見つけたらその場で射殺 冷酷な時代に建てられた監視塔

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逃亡者を見つけたらその場で射殺 冷酷な時代に建てられた監視塔

掲載日:2009/09/08 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ベルリン ライター:Kei Okishima

タグ: 史跡 歴史



ABガイド:Kei Okishima

【ドイツのABガイド】 Kei Okishima
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ライター。早稲田大学第一文学部卒業。ドイツには高校時代に国際ロータリークラブ青少年交換留学でバイエルン州に一年間、大学時代に交換留学でベルリン自由大学、フンボルト大学に一年間留学する。その後ドルトムント大学にてジャーナリズム学科を専攻。現在はフリーライターとしてヨーロッパを中心に活躍中。

歴史の重みを背負った監視塔。 歴史の重みを背負った監視塔。

壁の手前にあった無人地帯

ブランデンブルク門の脇には、かつて壁を乗り越えようとして射殺された人々を偲ぶ十字架が並んでいる。壁を越える、というとどんな状況を思い浮かべるだろうか。いくら高さがあるといっても、いわゆるコンクリートの壁一枚だけであれば乗り越えられそうなものだ。しかしながら実際には多くの命が奪われたわけで、その詳細を見てみるといわゆる「壁」よりも手前にある無人地帯に危険が潜んでいたことが分かる。

 

当時は冷酷な場所だったが、現在は長閑な時間が流れる 当時は冷酷な場所だったが、現在は長閑な時間が流れる

ヒンターランド・マウアーとは?

旧東側にはかつてヒンターランド・マウアー と呼ばれる囲いがあり、壁との間に20メートルから50メートルの無人地帯があった。ここには逃亡を不可能にする様々な仕掛けが施されていた。たとえば鉄条網で作られたフェンスがあり、つまずくように土には楔が打ってある。センサーによる管理もされていて、そんな中を監視官に見つからずに走り抜けることはほぼ不可能だった。

 

監視塔内部。ここから逃亡者がいないか、ひたすら監視し続けた。 監視塔内部。ここから逃亡者がいないか、ひたすら監視し続けた。

監視する側もされる側も辛い時代

一方、監視する側の状況をみてみると、これもなかなか厳しい労働だった。彼らは監視塔で寝泊まりし、ひたすら逃亡者がいないか監視し続ける。夜の見張りはことさら大変であったろう。その上、もしも逃亡者を見つけたら射殺しなければならない。躊躇して逃せば自分が処罰された。ベルリンに壁が築かれてから、何人もの人が逃亡を試みた。はじめのうちは無事に西側へ逃亡を果たせた人もいたが、時の経過とともに警備体制も厳しくなり、逃亡はほぼ不可能なものとされていた。監視塔も次々と数を増やし、1989年に壁が崩壊した時点で監視塔の数は302棟にも及んだ。初期は木造の簡素な監視塔であったが、次第にコンクリートのどっしりとした監視塔に変わっていった。

 

歴史を伝えていくために、監視塔内部では様々な催し物が行われる。 歴史を伝えていくために、監視塔内部では様々な催し物が行われる。

記念碑として残るシュレジア灌木脇の監視塔

今ではこの監視塔をベルリンで目にすることが殆どない。そんな中「シュレジア灌木脇の監視塔」は記念碑として保存されている。トレプタワー・パーク駅で降りてプラタナスの大通りをしばらく歩いているとぽつんと佇む監視塔が見える。「シュレジア灌木脇」という形容詞が付いているのだから、きっとここには低い樹木が茂っていたのであろう。見張り塔のあるところは広い草原になっていて、週末はここでバーベキューパーティーなどが開かれている。逃亡を試みて犠牲になった人、射殺せねばならなかった監視員、どちらも悲劇だった。壁崩壊から20年。人間味のない冷たい空気が流れていたこの地も、現在はかつての面影を感じさせないほど長閑な時間が流れている。

 

■Wachturm Fuehrungsstelle Schlesischer Busch シュレジア灌木の見張り塔
アクセス:U1番線 Schlesisches Tor、S6,8,9番線Treptower Park下車。Puschkinallee通り沿いに徒歩10分。5月から9月の木曜から日曜の14時から19時は内部見学可。入場料無料。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/09/08)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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