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海外現地発ガイド通信

ベルリン富裕層が暮らしていたヴァンゼー湖畔


掲載日:2016/07/07 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ベルリン

タグ: 穴場 公園 癒し


ここは今でも豊かなベルリン市民が憩う場所

リーバーマンの庭には当時と変わらぬピアがある リーバーマンの庭には当時と変わらぬピアがある

ベルリンにこのような憩いの場があるとは信じられない。草花で覆われた緑豊かな庭を持つ瀟洒な館。ここはベルリンの西端、隣町ポツダムとの境に横たわる湖ヴァンゼーの畔。風光明媚なことからベルリンの金持たちが19世紀末から住みつき、あるいは別荘を建てて週末を過ごしていた。プライベートビーチを持ち、庭から湖に突き出たピアもあった。そうした風景は今も変わっていない。ドイツ印象派の画家マックス・リーバーマンもその一人だった。ユダヤ人の豊かな商人の家に生まれた彼はベルリンの街中に住んでいたが、1909年に夏の別荘としてこの場所を選び、自らの希望を盛り込んで庭と住居を造った。

自然な雰囲気をそのまま生かした花壇園 

通りから眺めることのできるリーバーマンの花壇庭園 通りから眺めることのできるリーバーマンの花壇庭園

リーバーマン・ヴィラへはヴァンゼーWannsee駅から徒歩でも30〜40分ほど。114番のバスで行くこともできる。ポツダム方面に向かってケーニヒ通りを進み、途中から右折して細いアム・グローセン・ヴァンゼー通りへ。ヨットクラブの港がいくつも並ぶ湖を右手に眺めながらしばらく行くと、マックス・リーバーマン・ヴィラというバス停があった。通りに面して美しい庭があり、ここがリーバーマン・ヴィラであると判る。横のコロミーア路地を入っていくと入口があった。庭には季節の花が咲いており、バラ、グラジオラス、コスモス、ダリア、フクシアなどが植えられている。行ったときはフクシアが満開だった。まるで楽園に来たかのようで、ここが大都会ベルリンであるとは思えない。

本格的な庭が湖に面して広がっていた

フランス庭園の1つで寛ぐ婦人たち フランス庭園の1つで寛ぐ婦人たち

リーバーマンはヘルマン・ヘッセやカレル・チャペックのようい庭いじりが好きなのだと思っていたが、そういうわけでもないらしい。庭の手入れはもっぱら庭師に任せっきりで、リーバーマンはただ庭を眺めて楽しんでいたようだ。敷地内には庭師の小屋があり、現在そこはショップになっている。驚いたことに、この美しい庭は裏庭であり、本格的な庭園が湖側あった。敷地は7000平方メートルに及ぶという。館の反対側へ回るとヴァンゼーが現れ、水際まで芝生が広がっている。その右手に白樺が植えられ、そこはちょっとした林。左手は生垣で囲われているが、その中には真四角なフランス庭園が3つもあった。そして湖畔にはピアまで設けられている。なんと贅沢なのだろう!

幸せに暮らしていた日々を感じる絵の数々

湖側から眺めるリーバーマンの館。カフェはテラス席が人気 湖側から眺めるリーバーマンの館。カフェはテラス席が人気

館の中には1階にサロンがあり、湖側のダイニングはカフェになっている。2階にはリーバーマンのアトリエがあったが、今は全室がギャラリーだ。このヴィラで描かれた多くの絵が展示されている。ユダヤ人だった一家はナチスが政権を掌握した1933年以降、苦難の道を歩むことになった。リーバーマンは失意の中で1935年に亡くなり、娘一家はアメリカへ逃れたが夫人は墓を守るためベルリンへ残る。1943年、夫人はテレージエンシュタット(現チェコ)の強制収容所へ移送される直前に自ら命を絶った。ここで庭や湖を眺めているとそんな暗い過去など全く想像できない。ベルリンとは思えない場所が、実は最もベルリン的な場所だった。

データ

リーバーマンが描いた、裏庭の花壇と館 リーバーマンが描いた、裏庭の花壇と館

アクセス:ベルリン中心部からSバーンの1番か7番でヴァンゼーWannseeへ。そこから114番のバスに乗ってマックス・リーバーマン・ヴィラ下車。バス停は館の前にある。一方通行なので帰りも降りたバス停から乗る。

リーバーマン・ヴィラ
Liebermann-Villa am Wannsee
住所:Colomierstr. 3 ・ 14109 Berlin
電話:030 805 85 900
開館:10:00〜18:00(10月から3までは11:00〜17:00)
休館:火曜日
料金:7ユーロ

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/07/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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