page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
ドイツ・ベルリン・美術館・博物館の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

世界のカメラファンが押し寄せる町ヴェッツラー


掲載日:2018/01/19 テーマ:美術館・博物館 行き先: ドイツ / ベルリン

タグ: おもしろい ブランド 珍しい 憧れ


ライカの本社&工場があるヴェッツラー

旧市街のクレーマー通り17番からアイゼンマルクトを眺める 旧市街のクレーマー通り17番からアイゼンマルクトを眺める

ヴェッツラーと聞くと、ドイツ文学に詳しい人なら文豪ゲーテを思い浮かべるであろう。彼の代表作であり、実質的なデビュー作である『若きヴェルテルの悩み』の舞台となった町であるからだ。ヴェッツラーは木組家屋が保存された美しい町。ところが観光目的以外でこの町を訪れる人たちがいる。それはカメラファンだ。ヴェッツラーは“あの”ライカの本拠地なのである。ライカを愛用した日本のカメラマンと言えば戦前・戦後に活躍し、20世紀の日本を代表する写真家、木村伊兵衛がいる。“ライカといえば木村伊兵衛”と言われるほどライカ愛用者だった。アマチュアのカメラマンでも熱烈なライカファンが世界中にいる。ライカLeicaというのはライツLeizさんという人が開発したカメラCameraなのだそうだ。二つの単語を略して繋げるのはなんだか日本的で今風!

ライカの博物館を訪れてみよう

ライカの本社はフィルムの巻き上げ用の穴を繋げたデザインの建物 ライカの本社はフィルムの巻き上げ用の穴を繋げたデザインの建物

カメラマンにとってライカは、一生に一度は使ってみたいカメラだ。逆に、ライカだけは使いたくない、というへそ曲りもいる。それほどプロに意識されているカメラなのである。ファンにとって、何が魅力なのか。無駄な機能がない、デザインが美しい、シャッターの音がいい、などなど。フィルム時代には巻き上げる際のスムースな感触がたまらない、という人もいた。だが今日、キャノンやニコンなど、日本のカメラが世界を支配している。ライカがいくら高性能とはいえ、同じ高性能の日本のカメラの2倍もする高価なライカを持つことないじゃないか。異論はともかく、とにかくライカ博物館へ行ってみよう。ライカの本社は工場と一緒になって郊外にあり、博物館も併設されている。駅からあるいは旧市街からバスで行くことができる。

ライカカメラの全てが展示されたギャラリー

ゆとりを持って整然と展示された歴史的ライカ ゆとりを持って整然と展示された歴史的ライカ

博物館はライカ・ギャラリーと呼ばれ、入館無料で誰でも入れる。バスを降りると目の前に大きな建物がうねるように迫っていた。2階、3階の窓はフィルムの両側にある巻き上げ用の穴をデザインしているそうだ。デジタルカメラしか知らない人は判らないであろう。入口ホールは贅沢過ぎるほど広い。写真イベント会場やショップ、ライカの歴史が判るコーナーもあるが、一番人気はもちろんカメラ部門だ。1914年に生まれたウア・ライカUR-Leicaも展示されている。ウアは原初という意味。文字通りライカ1号だ。古いカメラや最新のデジタルカメラがガラスケースに並んでいる。博物館は工場の一隅にあり、途中から工場の一部をガラス越しに見学できる。全員が白衣を着てそれぞれの持ち場に就いている。技術者たちの仕事ぶりを眺めるのも興味深い。

ライカポイントから同じ風景を写してみよう

道路に埋め込まれたウア・ライカの記念プレート 道路に埋め込まれたウア・ライカの記念プレート

ヴェッツラーの旧市街、クレーマー通りにライカ・フォトポイントと呼ばれる場所がある。1914年にウア・ライカで数十メートル先の広場アイゼンマルクトを写した場所だ。その時立った場所に記念プレートが埋め込まれ、ここから写すと同じ写真が撮れる。横の建物の壁にその写真と説明のパネルが掲げられているが、1914年の写真とは思えないほど鮮明だ。木村伊兵衛の写真が綺麗だったのは、腕もさることながらライカだったから、と言われている。現在、世界の高性能カメラとライカとの間に当時の差はないが、ライカ神話は今も続く。ライカで撮ることは狭い日本の道路でポルシェに乗るのと同じ、つまり持っていることに意味があると言う人もいる。そうかもしれない。しかしながら、ライカファンの愛着心を、ヴェッツラーに来て少しは理解できた気がする。

データ

クレーマー通りKraemerstrasse 17番の建物に掲げられた記念パネル クレーマー通りKraemerstrasse 17番の建物に掲げられた記念パネル

ライカ・ギャラリー
Leica Galerie
 旧市街にあったライカの工場は郊外に移転し、充実したギャラリーになっている。芸術的な写真やライカ1号カメラから今日のデジタルカメラまでの展示のほか、工場の一部がガラス越しに見学できる。ショップもある。
住所:Leica Camera AG、 Am Leitz-Park 5、 35578 Wetzlar
電話:0049 (0)6441-2080-0
開館時間:月〜金 10:00〜20:00、 土曜・日曜 10:00〜18:00
料金:無料
交通:鉄道のヴェッツラー駅よりバス11番で約20分 Am Leitz-Park 下車。このバスは旧市街にも停まるので、旧市街見学の前や後に訪れることもできる。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/01/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索