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海外現地発ガイド通信

2019年はベルリンの壁崩壊から30周年


掲載日:2019/03/22 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ベルリン

タグ: ためになる 史跡 博物館 歴史


「壁」の記憶を忘れてはならない

ポツダム広場では壁が構築されていた場所にオリジナルの「ベルリンの壁」がモニュメントとして設置されている ポツダム広場では壁が構築されていた場所にオリジナルの「ベルリンの壁」がモニュメントとして設置されている

世界中を驚かせたベルリンの壁崩壊のニュース。あの衝撃からもう30年経過したのか、と感慨深い。まだ生まれていなかった人や、子供だったので覚えていない人も多いであろう。そんな人たちのためにも、この重大な歴史的出来事をしっかり伝えていきたい。それは1989年11月9日のことだった。その前から東ドイツ各都市で盛んだった大規模な民主化運動がベルリンの壁をこじ開けた。もうひとつの驚きは、それから一年も経たずに東西ドイツが統一したことだ。壁崩壊も、ドイツ統一も、様々な事態と偶然とが重なってあっという間に起こった。急速な展開だったため、その後の10年間は混乱が続く。ベルリンは東ドイツの中に浮かぶ陸の孤島だった上に町が西と東に分かれていたので混乱は複雑極まりなく、復興には時間を要した。工事のクレーンが林の様に見えた中心部も2000年以降は徐々に形が整い、今やベルリンは新しい街へ生まれ変わっている。

壁の存在がドイツ最大の観光目玉だった時代

ベルリンの壁記念センターGedenkstaette Berliner Mauerでは、壁の東側に50mほどの緩衝地帯があり、その先に東側の壁があったことをオリジナルで伝えている ベルリンの壁記念センターGedenkstaette Berliner Mauerでは、壁の東側に50mほどの緩衝地帯があり、その先に東側の壁があったことをオリジナルで伝えている

1961年8月13日に突然、西ベルリンと東ベルリンとの間に鉄条網が張り巡らされ、それはコンクリートの壁に変えられていった。壁は西ドイツと東ドイツの国境にも設けられ、東西ドイツの行き来が不可能になった。壁そのものは50cmから1mほどの厚さでも、東ベルリン側には壁の前に50mほどの緩衝地帯が設けられ、そこに入って壁を越えようとした者は探知機で見つけられ射殺されてしまった。西ベルリンでは壁まで行くことができたので、ブランデンブルク門前やベルナウアー通りなど、主だった所には壁の前に見物用の大きな台が置かれていた。ベルリンの観光バスも、壁をめぐる数時間のツアーが最も人気があった。ライン下りも多くの人を惹きつけていたが、当時の観光メッカはベルリンで、その目的は壁見学だった。

ドイツの若者たちと共に分裂時代を学ぼう

分裂時代はチャーリー検問所がビザを持った観光客の出入り口に使われていた。左手のHaus am checkpoint Charlie の文字がある建物が壁博物館 分裂時代はチャーリー検問所がビザを持った観光客の出入り口に使われていた。左手のHaus am checkpoint Charlie の文字がある建物が壁博物館

悲惨な時代は30年以上も前のこと。ドイツの若者たちは東西ドイツ時代を知らない。彼らは自国の歴史を学ぼうとベルリンへやって来る。ベルリンの壁は殆ど撤去されたが、負の遺産として数カ所で保存されている。最も長い壁はミューレン通りの1316mだ。壁崩壊後直後にアーティストたちがこの壁に絵を描き始めた。一時的な野外展覧会だったのが大好評のためイースト・サイド・ギャラリーとして永久保存され、今も存在している。そして、壁が存在した時代を最も良く理解できるのがベルナウアー通りのベルリンの壁記念センターだ。ベルナウアー通りが東ベルリンの国境線となったため、道沿いのアパート住民が窓から脱出するという衝撃的な出来事が起った場所だ。アパートは撤去されたがオリジナルの壁や監視塔が保存され、資料館では分断時代の写真も見ることができる。分断時代に西ベルリンが検問所前に造った「チャーリー検問所前の壁博物館」は、東から西へ逃れてきた人々の成功物語を具体的に説明した博物館だ。

地下にもあったベルリンの壁

何の変哲もない小さな小屋が”ベルリン地下世界Berliner Unterwelten”への入口。そこには古びた鉄格子の扉があるだけで普段は鍵が掛かっている 何の変哲もない小さな小屋が”ベルリン地下世界Berliner Unterwelten”への入口。そこには古びた鉄格子の扉があるだけで普段は鍵が掛かっている

ちょっと変わった所はシュレーズィエ灌木の見張り台だ。保存されている監視塔に上ってみると、監視する側の苦労を知ることができる。ところで最近のホットな話題はベルリン地下世界協会が行っている、ベルリンの街の地下を見学するツアーだ。見学コースは10種類ほどに分かれており、所要時間も料金も様々。第二次世界大戦中に造られた防空壕跡を見学するコースが最も短い90分で一番人気がある。東西に分断されてからは地下で行き来できないように途中で塞がれてしまった。ベルリンの壁は地下にまであったのか、と驚く。壁があった時代の悲劇を物語る遺構はまだまだあり、どれも興味深い。あちらこちらに残る“ベルリンの壁”を巡るには、全ての公共交通が乗り放題のベルリン・ウェルカム・カードBerlin Welcome Cardがとても便利だ。空港や中央駅や市内のツーリスト・インフォメーション、主要ホテル、駅によってはSバーンの券売機などで購入できる。

ベルリンの壁巡りの資料

ベルリン・ウェルカム・カード Berlin Welcome Cardは48時間公共交通乗り放題で、博物館・美術館の入館料割引がある。ベルリン市内のみのBerlin AB は 19.90ユーロ、ポツダムもカバーしているBerlin ABCは22.90ユーロ ベルリン・ウェルカム・カード Berlin Welcome Cardは48時間公共交通乗り放題で、博物館・美術館の入館料割引がある。ベルリン市内のみのBerlin AB は 19.90ユーロ、ポツダムもカバーしているBerlin ABCは22.90ユーロ

ベルリンの壁記念センター
Gedenkstaette Berliner Mauer
住所:Bernauer Strasse 111
アクセス:Sバーン1,2,25,26 ベルリン・ノルドバーンホーフBerlin Nordbahnhof

イースト・サイド・ギャラリー
East Side Gallery
住所:Muehlenstrasse 4
アクセス:Sバーン5,7 Ostbahnhof下車徒歩5分

チャーリー検問所前の壁博物館(ハウス・アム・チェックポイント・チャーリー)
Mauermuseum Haus am Checkpoint Charlie
住所:Friedrichstrasse 43-45
開館時間:毎日9:00〜22:00
入館料:14.50ユーロ
アクセス:地下鉄6号線のKochstrasse/Checkpoint Charlie下車

シュレーズィエ灌木の見張り台
Schlesischer Busch
住所:Klosterstrasse 47
アクセス:地下鉄U2 Klosterstrasse下車徒歩7分

ベルリン地下世界協会
Berliner Unterwelten e.V.
チケット販売住所:Brunnenstr. 105, 13355 Berlin
アクセス:地下鉄U8、Sバーン1,2,25,41,42, ベルリン・ゲズントブルンネンBerlin-Gesundbrunnen
http://berliner-unterwelten.de/

その他のベルリンの壁記念碑
https://www.berlin.de/landesdenkmalamt/denkmale/berliner-mauer/mauer-denkmale/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/03/22)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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