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ハンザ時代の面影をそこかしこに残すバルト海の町ロストック


掲載日:2019/05/13 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ベルリン

タグ: おもしろい 街歩き 歴史


中世で大いに栄えたハンザ同盟都市

ハンザ時代を忍ばせるレンガの屋根飾りが独特なロストック市庁舎 ハンザ時代を忍ばせるレンガの屋根飾りが独特なロストック市庁舎

ハンブルク、ブレーマーハーフェンに続いてドイツで3番目に大きな港ロストックだ。13世紀初頭に町となり、ハンザ同盟の都市としてヴィスマール、シュトラールズントと共にバルト海で重要な都市として発展した。マルクト広場の市庁舎は13世紀末にレンガで建てられ、ハンザ同盟の盟主リューベックの市庁舎を真似て風通し用の丸い穴と小塔の屋根飾りが付けられた。18世紀初頭、今日見られるバロック様式に改築された際に屋根飾りの部分はそのまま残されたので、背後に別の建物が建っているかのように見える。地下室の大ホールは長い間ハンザ商人たちの取引所になって、毛織物など高級品が扱われた。今日では町を代表するレストランRatskeller(ラーツケラー)で、バルト海の魚料理が美味しい。

聖マリア教会の15世紀末に設置された天文時計も必見

普段は週末の市だが、イースターやクリスマスの時期にはこのマルクト広場に特別なマーケットが立つ 普段は週末の市だが、イースターやクリスマスの時期にはこのマルクト広場に特別なマーケットが立つ

市庁舎の向かい側に並んでいる館は17世紀に一時スウェーデンによって支配されていた時代に建てられたもので、何となく北欧風。第二次世界大戦で破壊されたが戦後、オリジナル通りに復元されている。右側奥の大きなレンガの建物は聖マリア教会だ。100年以上の歳月をかけて15世紀半ばに完成し、塔の高さは86.32m。内部に有名な天文時計がある。これらの建物と市庁舎の間のマルクト広場では週末に市が立ち、野菜、果物、花、日用雑貨小物などの店が並ぶ。ハンザ時代、ここでウナギも売られていた。一方、向かい側の市庁舎では市参事会員たちが良い知恵を絞りだそう、と知恵のシンボルである蛇の銅像を市庁舎の柱に据えた。当時、ロストックの人たちは蛇を見たことがなかったので、ずっとウナギだと思っていたらしい。

大戦の被害から見事に蘇った美しい町

一年中歩行者で賑わうクレッペリーナー通り。後ろに見えるのがクレッペリーナー門 一年中歩行者で賑わうクレッペリーナー通り。後ろに見えるのがクレッペリーナー門

マルクト広場から西へ歩いて行くと町の中心、クレッペリーナー通りに出る。歩行者専用で両側にショップが並んでいる。ホテルやレストランもある。ロストックは港町として栄えていたので第二次世界大戦では徹底的に爆撃を受けた。この通りもかなり破壊されたが戦後の東独時代から修復工事が始まって、今ではファサードが残っていた建物の全てが元通りに修復されている。通りの突き当りに見えるのはKroepeliner Tor(クレッペリーナー門)。1270年に建設された西の市門で、中世では東のペトリ門、南のシュタイン門、北のミューレン門と共に町を守る4つの門のひとつだった。現在は郷土博物館になり、塔の上に登るとロストックの町全体が見渡せる。102段ある階段に挑戦してみよう。

海賊を避けて深い入り江に建設された港

港に保存された木製のクレーンが唯一の名残 港に保存された木製のクレーンが唯一の名残

ところで肝心の港はどこに?ロストックは入り込んだ湾にあり直接海には面していないが、町の北側に港がある。トラムが走るランゲ通りLange Str.から港に向かって何本もの下り坂があり、かつてこの辺りにはハンザ商人の館がずらりと並んでいた。港から陸揚げされた荷物はそのまま商館へ運ばれた。立派な商館は全て跡形もなく大戦で焼失し現在はモダンな建物に変わっている。ロストックはバルト海から13Kmも内陸の湾に建設された港だった。海賊から船荷を守るには最も安全な場所だ。今日では港の機能がバルト海に面したヴァルネミュンデに移り、旧市街の港は主にヨットハーバーになっている。港に残る古いクレーンがハンザ時代の面影を伝えてくれる。毎年8月初めにハンザ時代を偲んで世界から帆船が集まる祭り「Hanse Sail(ハンザ・セイル)」が開催される。ロストックへ行くなら是非この時期に合わせたい。

データ

市庁舎の柱に居る大きな蛇 市庁舎の柱に居る大きな蛇

ロストックへのアクセス:
ベルリンから約2時間40分、シュトラールズントから約1時間、ヴィスマールから約1時間10分

クレッペリーナー門:毎日10時から18時(1月は17時まで)、祭日は休館、入館料は3ユーロ
聖マリア教会:毎日10時から18時、日曜・祭日は11時15分から17時、見学は無料

レストラン・ラートハウス・アルカーデン:
市庁舎の地下レストランで、マルクト広場に面した市庁舎のアーケード下にも席があり広場を眺めながら食事ができる。無休。火曜〜日曜は12時から24時、月曜のみ17時より24時。

ハンザ・セイル Hanse Sail
2019年は8月8日から11日の4日間開催される
毎年変わるが、大体8月の第一週目か第二週目に4日間開かれる

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/05/13)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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