2006年ドイツW杯日本代表ベースキャンプ地・ボンで芸術と草の根のサッカーを堪能

ドイツ・ボン・サッカー観戦の現地ガイド記事

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2006年ドイツW杯日本代表ベースキャンプ地・ボンで芸術と草の根のサッカーを堪能

掲載日:2008/04/07 テーマ:サッカー観戦 行き先: ドイツ / ボン ライター:元川悦子

タグ: サッカー スタジアム ビール 寺院



ABガイド:元川悦子

【サッカー観戦のABガイド】 元川悦子
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長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。

日本代表がベースキャンプを張ったボンの練習場。普段は地元クラブ「ボンナーSC」の本拠地だ 日本代表がベースキャンプを張ったボンの練習場。普段は地元クラブ「ボンナーSC」の本拠地だ

フランクフルトから2時間、ケルンから20分と足回りは非常にいい!

ドイツを南から北上しているこの連載。ニュルンベルク、カイザースラウテルンに続いて、今回も2006年ドイツワールドカップの日本代表に縁のある場所を取り上げる。
1990年にドイツが統合される前、旧西ドイツの首都がどこだったがご存知だろうか。それがボン。ケルン、ドルトムントと同じノルトライン・ヴェストファーレン州にある人口32万の中都市だ。フランクフルトからIC(インターシティ)で2時間、ケルンから同じく20分という足回りのよさが、この町の第一の特徴である。

 

2006年6月、日本代表が連日トレーニングをしたグランド。つねに大勢の人が押し寄せていた 2006年6月、日本代表が連日トレーニングをしたグランド。つねに大勢の人が押し寄せていた

ベートーベンの像にボン大学、ライン川など見どころはいっぱい

ボン中央駅(Bonn hauptbahnhof)を降りると、すぐ目の前にシティセンターが広がっている。町の輪郭をつかむには、徒歩3分の場所にあるツーリストインフォメーションへ行ってみるといい。ホテルの無料紹介サービスもあって便利だ。スタッフは流暢な英語を話し、対応も丁寧である。
インフォメーションから「ベートーベンの像」と「ミュンスター寺院」のある「ミュンスター広場」は目と鼻の先。「ラートハウス(市庁舎)」や「ボン大学」もこの広場から歩いて5分圏内にある。雄大なライン川も程近く、ぶらぶら散歩するのも楽しい。
ボンはもともとライン川の岸辺に開けた大学町。フランクフルトや隣町のケルンとは比べ物にならないくらい小さな規模だ。が、高度な文化の香りがする。それもそのはず。ここはベートーベンの生まれた土地であり、同じ音楽家であるシューマンが精神を病んだ晩年に過ごした町なのだ。ドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)歴史博物館もある。そんな文化と歴史が重厚な雰囲気を生み出している。

 

中央駅からすぐのところにあるミュンスター広場にあるミュンスター寺院 中央駅からすぐのところにあるミュンスター広場にあるミュンスター寺院

ボンの地ビール・ボンシュにも、ぜひトライしたい

都市の規模としては決して大きくないボンだが、地元料理や飲み物はもちろんある。ボンの地ビールである「ボンシュ」はミュンヘンのバイツェンビア(白ビール)を少し軽くしたような味。オランダやベルギーで売られている「ヒューガーデン」に似ているかもしれない。それを小さなグラスに入れて飲むのが当地のスタイルらしい。市街地にあるレストラン「ブラウハウス・ボンシュ」に行くと、本格的なビールと豚肉を使った地元料理などが味わえる。これはぜひトライしたいものだ。

 

ミュンスター広場にあるベートーベンの像。ボンはベートーベンの生まれた土地である ミュンスター広場にあるベートーベンの像。ボンはベートーベンの生まれた土地である

日本代表の練習場だった「ノルド・スポーツーパーク」を訪ねる

さて、本題のサッカーだが、まず2006年の日本代表の足跡を辿るため、当時のトレーニング場に使われた「ノルド・スポーツパーク」へ行くのをオススメする。中央駅からは徒歩20分くらい。バスで行くには625番、626番、636番に乗ればいい。ノルド・スポーツパークはいわゆる「スポールシューレ(市民のためのスポーツ施設)」。スタンドのある芝の陸上競技場にジム、スポーツバー、ミーティングルームなどが併設されている。休日には地元の子供たちや親子連れがボールを蹴ったり、走ったり、体力づくりなどをしている。ケルン日本人学校の運動会にも使われたことがあったという。合宿にも使えるように簡易宿泊施設も設けられている。
ドイツワールドカップの際には、中田英寿や中村俊輔(セルティック)らが連日、このグランドでボールを蹴っていた。あれだけのそうそうたるタレントが揃ったチームは日本サッカー史上初めてだった。が、2006年6月は寒暖の差が激しく、選手たちもコンディション調整がかなり難しかった。結局、1分2敗と結果は出なかったが、当時のジーコジャパンを振り返るには、この地を訪れるのが一番だろう。

 

ボン中央駅。ICEは泊まらないが、フランクフルトにもケルンにも近くて便利だ ボン中央駅。ICEは泊まらないが、フランクフルトにもケルンにも近くて便利だ

地元クラブ「ボンナーSC」の試合観戦で、草の根サッカー体験を!

このノルド・スポーツパークは、地元クラブ「ボンナーSC(Bonner Sport Club e.V)」の本拠地でもある。ボンナーSCはオーバーリーガ・ノルドライン(Oorliga Nordrhein=ドイツでは4部リーグに相当)に所属する。といっても、決してレベルは低くない。日本でいえば、Jリーグ2部とJFLの間くらい。パワーとスピード、激しいフィジカルコンタクトには圧倒されるという。
彼らのリーグ戦は毎週金曜の夜、もしくは土曜、日曜に行われている。試合日程を調べるには公式HP(http://v25129.1blu.de/)をチェックすればいい。ドイツ語だが、日程やチケットのところくらいは把握できる。
ドイツの場合、どんな町にもサッカークラブはある。小さなクラブをサポートする人たちが必ずいて、彼らは試合のたびに集まってビールを飲みながらプレーを楽しんでいる。そういう輪の中に入るのもまた楽しい経験になる。ボンナーSCのような草の根のクラブにこのサッカー大国は支えられていることを、身を持って体験してみてはいかがだろうか…。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/07)
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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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