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海外現地発ガイド通信

オーデコロン発祥の地ケルン、ナポレオンをも魅了したこの最上級品!


掲載日:2007/07/06 テーマ:ショッピング 行き先: ドイツ / ケルン

タグ: お土産 コスメ ショッピング ブランド 博物館 欲しい


Farina Haus外観。マークのチューリップの花は当時は高価で贅沢のシンボルだった Farina Haus外観。マークのチューリップの花は当時は高価で贅沢のシンボルだった

『ふと目覚めると明け方に雨が降ったようだった。余計な埃は雨によって地に沈められ、その浄化された空気にオレンジの花の香りが横切る。この香りは、頭の中まで雨上がりの澄んだ空気で包み込む』
この瞬間を小瓶に閉じ込めることに初めて成功した男が18世紀、ケルンにいた。その男の名はヨハン・マリーナ・ファリナ。イタリアの香りを専門に扱う家系に生まれ、彼の生み出した香りは、『オーデコロン/Eau de Cologne』という名前とともに、瞬く間に世界に広がっていくことになる。

オーデコロンがフランス語なのはなぜか?

ヨハン・マリーナ・ファリナ。市庁舎の塔にはファリナの石像が彫られている ヨハン・マリーナ・ファリナ。市庁舎の塔にはファリナの石像が彫られている

ケルンはフランス語でCologne(コロン)と書く。Eau de Cologne(オーデコロン)は、ケルンの水という意味だ。当時の商業語、また上流階級の言葉がフランス語であったためフランス語で名づけられた。ケルンの水、というと日本ではケルンのグロッケン通りにある『4711』の方が有名かもしれない。ファリナの香水は専門家のいるお店や薬局でしか買うことができないのに対し、4711はデパートなどでも大きなコーナーが組まれていて、容易に手にすることが出来るからであろう。しかしファリナのオーデコロンは4711よりも約100年前に生まれた、本当の元祖なのだ。
実は当時、まだ著作権が確立されていなく、ファリナの名で香水を売るメーカーが続々と出てきていた。4711もその中の一つであり、法律的にファリナが使えなくなってから4711に改めたのだった

カンデンスキーによるデザインが特徴

今でも多くの王室に届けられるファリナのオーデコロン。日本では1874年に宮内庁御用達に 今でも多くの王室に届けられるファリナのオーデコロン。日本では1874年に宮内庁御用達に

このファリナの香水が作られた『Farina Haus』は世界で一番古い香水工場である。現在は一階が売り場になっており、二階と地下室が博物館として見学することができる。(4ユーロ)特に地下に残されている調合室は戦争の被害にも会わず当時の空気をそのまま今に繋いでいる。まずガラスケースに並ぶ歴代の香水瓶のコレクションを見てみよう。初期の瓶はちょうどワインの瓶を縮小したような形をしていて、立たせるには効率の悪そうな形だ。しかしファリナの愛用者であったナポレオンは、自分の長靴にこの瓶を差し込めるスペースを作らせたというから、彼には丁度いい形であったかもしれない。またドイツ表現主義の中心人物であるカンデンスキーによるデザインは、すっきりとした線と角ばった男らしい形をしている。どこまでもフランスのイメージが抜けないオーデコロンにドイツらしさを組み込んだ一品として注目したい。

ドイツならではの工程

香水瓶のデザインの変化は時代の流行を映し出す 香水瓶のデザインの変化は時代の流行を映し出す

今でこそオーデコロンは一般の人にも広く使用されているが、当時は労働者の3か月分の給料を支払っても買うことの出来ない高価なものであった。そのため購入しても代金が支払えないまま亡くなった者も多くいる。その様子が書き込まれた『借金簿』は、ヨーロッパ最古の企業資料であり、今でこそファリナの『財産』として保管されている。
この見学ではさまざまな匂いを体験することができる。ファリナは一日に何十種類もの匂いを嗅ぎ分ける練習をし、頭にインプットしていた。だから実際に組み合わせを考えるのはもっぱら机の上での作業になる。それは作曲家が音を組み合わせていく工程と重なって見えてくる。音楽の父バッハが生まれたドイツの地で、香水の父ファリナがオーデコロンを作り出したのも、ただの偶然ではないのかもしれない。

【アクセス情報】

二階の展示室では代々続くファリナ家の歴史を見ることができる 二階の展示室では代々続くファリナ家の歴史を見ることができる

■ Farina Haus(ファリナ ハウス)
住所:Obenmarspforten 21 50667 Koeln
アクセス:ケルン中央駅から徒歩10分
電話番号:(+49)221-399-84-94
URL:www.Farina1709.com
開館時間:月曜日〜土曜日10:00〜18:00、日曜日11:00〜16:00
休館日:クリスマス、年末年始
入館料:一階のショップは無料。博物館見学は4ユーロ
その他:

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/07/06)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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