「父なる川」をクルーズ船にのって

ドイツの観光名所で、よく知られている「ライン川クルーズ」。スイス・アルプスの湖からドイツ、フランス、オランダを渡って、北海へ流れ出るライン川のうち、ドイツを流れるのは約700キロ。この川はドイツ人にとって重要な川で、「父なる川」という愛称で親しまれています。全長1,320キロもある川の、一体どの辺りが観光名所なのでしょうか。マインスからケルンまで運行されているクルーズ船ですが、その渡航時間は約11時間ほど。ツアーでは、ルーデルハイム乗船し、サンクト・ゴア・ハウゼンで下車することが多いようです(所要約1時間半)。

ドイツのライン川のクルーズ船はこの区間がお勧め! ドイツのライン川のクルーズ船はこの区間がお勧め!

「ローレライ」は、本当にがっかり名所?

見る前まで、名所「ローレライの伝説」と聞いて、勝手に想像していたのは美しい少女の伝説。そのため、船が通過する際にアナウンスで岩を指して「ローレライ」と言ったとき、がっかりしてしまいました。もともと、その伝説は「航行の難所」が、「岩山にたたずむ美しい少女に船頭が魅惑され、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう」と転じたとのこと。有名な「ローレライ」は、ただの岩なんですね。期待していたのでがっかり感は否めませんが、逆に全く期待していなかった「ローレライ」以外のものは期待を裏切る素晴しさでした。

本当の魅力は、下船すること!

例えば、川の両岸に見られる葡萄畑と、次々に現れる中世の古城の景観は。とても素敵でした。ただし、同じような景色を3時間も眺めていては、飽きてしまうもの。私はこのライン川クルーズ船の本当の魅力は、その河岸に立ち寄ってその町を歩くことだと思います。バッハラッハで下船して、木組みの家並みを散策しつつ名物のワインを楽しんだり、ザンクトゴアールの岸で下船し、13世紀の古城ホテルで川を眺めながらランチをしたりするなど、ライン川の両岸には、立ち寄るとさらに楽しい町がたくさんありました。

裏技を使って、目的地へ急ごう!

私達の目的地はボンの町。ずっと船の旅でボンまで行くことも可能ですが、6時間の乗船は景色にも飽きてしまうので、裏技を使うことに。Boppardで下船して、ライン川と平行に走っている電車に乗り換えることにしました。車窓からもライン川を楽しむことができます。Boppardから鉄道駅までは約500m、待っていたのは恐ろしく急な坂道。ありがたいことに、その区間を専用のバスが走っていました。おかげで、重いバックパックを持っていましたが、楽々に駅に到着。ボンの町へ悠々と電車で到着、急ぐ方にも電車との合わせ技はお勧めです。