ドイツ観光では滅多に訪れない炭鉱の町で屈指の人気クラブ「シャルケ04」を観る!

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ドイツ観光では滅多に訪れない炭鉱の町で屈指の人気クラブ「シャルケ04」を観る!

掲載日:2008/08/05 テーマ:サッカー観戦 行き先: ドイツ / ドルトムント ライター:元川悦子

タグ: サッカー スタジアム



ABガイド:元川悦子

【サッカー観戦のABガイド】 元川悦子
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長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。

2001年にドイツ初のドーム型スタジアムとして完成したヴェルティンス・アレナ 2001年にドイツ初のドーム型スタジアムとして完成したヴェルティンス・アレナ

サッカー好きでなければ知らないゲルゼンキルヘンというかつての炭鉱町

広い国土を南から北へ北上しているドイツ編。欧州選手権(ユーロ)2008で中断する前はノルトライン・ヴェストファーレン州のドルトムントを紹介した。今回はさらに東へ移動し、ルール工業地帯の小都市・ゲルゼンキルヘンを取り上げる。
サッカーに興味を持たない人がこの町の名前を聞いても「どこ?」という反応を示すだろう。それくらいこのゲルゼンキルヘンという町は小さい。産業革命とともに炭鉱町として発展したこの町だったが産業の衰退とともに最盛期は人口40万人にまで達した。が、その後は減少が著しく、現在は25万人程度しか住んでいない。繁華街や観光名所といえるような場所もほとんどない。が、サッカーだけは特別な地位を築いている

 

シャルケ04の練習場。一般の人々も練習を見ることができる シャルケ04の練習場。一般の人々も練習を見ることができる

バイエルン・ミュンヘンに次ぐ観客動員数を誇る人気チーム・シャルケ04

この地にホームを置くのが「シャルケ04(=FC Schalke 04、シャルケ・ヌル・フィア)」。その名の通り、1904年に創設された同クラブは炭鉱労働者たちに絶大な人気を誇った。クラブの愛称も若い炭鉱夫を意味する「クナッペン(Knappen)」。観客動員数はつねにドイツ上位で、現在もバイエルン・ミュンヘンに次ぐ2位をキープしている。
実力面も見逃せない。シャルケはドイツ・ブンデスリーガに所属する屈指の強豪クラブだ。リーグ優勝は過去6回を数え、07-08シーズンも3位とほぼ毎年、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を確保している。ゲルゼンキルヘンとドルトムントの距離が非常に近いことから、両者のダービーは「ルール・ダービー」として大変な盛り上がりだ。これはぜひ一度みたいものだ。
だが、伝統クラブである彼らにも財政危機があった。2006年秋、ロシアの新興財閥企業ガスプロムとメインスポンサー契約を結び、巨額の資金獲得に成功した。ドイツ版チェルシーのような構図を熱狂的なサポーターは納得していないだろうが、それでもシャルケは強くなければいけない。今季はタイトル奪還に燃えている。

 

2006年ドイツワールドカップ1次リーグのアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦。アルゼンチンの華々しい攻撃が光った 2006年ドイツワールドカップ1次リーグのアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦。アルゼンチンの華々しい攻撃が光った

2001年に完成したヴェルティンス・アレナはドイツ初のドーム型スタジアム

19年ぶりのブンデスリーグ制覇を目指す今季を前に、オランダ人のフレッド・ルッテン監督を招聘。自身が率いていたオランダのトゥエンテからオランダ代表のエンへラールを獲得するなど、チーム再建に全力を投じている。クロアチア代表ラキティッチやユーロ2008ではトルコ代表から落選したものの決定力のあるFWハリル・アルトゥイントップなど、今後ブレイクしそうなタレントも多い。名前の売れた選手をそろえたバイエルンを見るより、金の卵の宝庫であるシャルケを見た方が面白いともいえるのだ。

 

彼らの本拠地は「ヴェルティンス・アレナ(Veltins Arena)」。2001年にドイツ初のドーム型スタジアムとして完成した時には「アレナ・アウフシャルケ(Arena AufSchalke)」という名将だった。2005年から地元ビール会社のヴェルティンスが命名権を買ったため、スタジアム名が変更された。収容人員は6万1500人程度。UEFAのスタジアムランキングでも最上級の5つ星を獲得している。それゆえに、2003-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝・FCポルト対モナコ戦が行われたし、2006年ドイツワールドカップでも1次リーグのアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ、準々決勝・イングランド対ポルトガル戦など5試合が開催された。アルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦を実際に見たのだが、屋根から釣り下がる四面型の大型映像装置が強く印象に残った。その下で華麗なパス回しを見せ、セルビア・モンテネグロを粉砕したメッシ(バルセロナ)やリケルメ(ボカ・ジュニアーズ)らアルゼンチンのタレントたちのプレーが脳裏を焼きついて離れない。ぜひドイツワールドカップの余韻を実際に味わってほしい。

 

ヴェルティンス・アレナはドイツワールドカップの他、03-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝も開催された5つ星スタジアムだ ヴェルティンス・アレナはドイツワールドカップの他、03-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝も開催された5つ星スタジアムだ

開閉式屋根もスタジアムの大きな特徴。練習も自由に見学できて、楽しい!

このスタジアムは屋根が開閉式であることも1つの特徴。ドームの屋根は30分で開閉可能だ。冬のドイツは寒さが厳しく、しばしば雪も降るが、そういう時でもこのスタジアムでは快適にサッカー観戦を楽しめるのだ
もう1つのメリットは、スタジアムのすぐ横に練習場があること。よほどのことがない限り、ドイツのサッカークラブは非公開練習をしないから、フラッと訪れるだけで選手たちの足技を堪能できる。グッズショップや小さなレストラン、カフェなども併設されているので、憩いの場としても活用できるのだ。
シャルケはスタジアムも練習場も含めて、ゲルゼンキルヘンの顔そのものなのだ。これだけの存在感を誇るサッカークラブも珍しい。ドイツではここだけかもしれない。人々にとっていかにサッカーが重いのかが、当地に来ればよく理解できるだろう。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/08/05)
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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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