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海外現地発ガイド通信

少数民族ソルブ人の文化を守り続けるバウツェン


掲載日:2017/11/19 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ドレスデン

タグ: 街歩き 珍しい 博物館 歴史


ドレスデンから日帰りで楽しめる小都市

旧市街南の平和橋から眺めるバウツェンの町。手前に高さ50mの水道塔が、町の中には聖ペトリ大聖堂が聳えている 旧市街南の平和橋から眺めるバウツェンの町。手前に高さ50mの水道塔が、町の中には聖ペトリ大聖堂が聳えている

ドレスデンに連泊して1日は日帰りでどこかへ行く場合、“ザクセン地方のスイス”と呼ばれる山岳地帯へ足を延ばす旅行者が多いであろう。ドレスデンを流れるエルベ川の上流に広がる野や山で、自然派にはお薦めの観光スポットだ。野山ではなく、どこか可愛らしい町があるなら行ってみたい、という街歩き派にお薦めしたいのがバウツェンである。聞いたことがない町かもしれないが、”ザクセン地方のスイス“がドレスデンの東南部に広がっているのに対し、東北部には小さな美しい町が点在している。その一つがバウツェンだ。人口は4万人弱、と小規模だが堅固な砦が残る中世都市で、狭い路地や砦の周りなどの散策が楽しめるのどかな町だ。初めて訪れる者は、こんな所にこんな可愛い町があったのか、と驚き感動するに違いない。

二重の市壁で取り囲まれていた旧市街

ライヒェントゥルムReichenturm(帝国塔)は1492年に建設されたが度重なる火災で上部は何度も改修されている ライヒェントゥルムReichenturm(帝国塔)は1492年に建設されたが度重なる火災で上部は何度も改修されている

ドレスデンから電車で東北へおよそ50分。バウツェンの町に到着。駅から南へ10分ほど歩くと15世紀の第二市壁が残る緑地帯に出る。さらに進むと第一市壁跡の通りにぶつかり、そこから先に見所が集まっている。町の歴史は古く、文書に残る記録は1002年とされる。13世紀には都市圏を取得し、1319年には神聖ローマ帝国の一員であるボヘミア王国の領地となった。旧市街門の帝国塔は土台部分が1492年のものだが、西側から眺めると少し北へ傾いている様に見える。気のせいではなく実際に北へ144cm傾斜しているのだ。ギネスブックに載るほど傾いてはおらず、2年掛りで1993年に補修工事も終え、倒壊の恐れはないとのこと。1575年から1611年まではハプスブルク家のルドルフ二世がボヘミア王を兼ねていたので、帝国塔の南側にはルドルフ二世のレリーフがある。

コンパクトにまとまった旧市街は散策しやすい

町の中心ハウブトマルクトに立つ市庁舎。後ろに聖ペトリ大聖堂の尖塔がほんの少し見える 町の中心ハウブトマルクトに立つ市庁舎。後ろに聖ペトリ大聖堂の尖塔がほんの少し見える

旧市街は小さくまとまっており市庁舎がある中央広場は賑やかだが、それ以外は人通りも少なく静かな町である。市庁舎の裏に13世紀創建の聖ペトリ大聖堂がある。外観も規模も普通の教会だが、変わっているのはカトリックとプロテスタント両派の教会であること。内部は2つに分かれ、祭壇もオルガンも2個所にある。礼拝の時間も重ならないようになっている。16世紀の宗教改革後、町はルター派になった。しかしルター派が大聖堂を占拠することはなく、内部を仕切って両派で使うことにした。プロテスタント派の席の方が多い。大聖堂の裏手には風情のある路地が続いている。廃墟となったニコライ教会まで行くと、その先は崖で下に川が流れていた。それはなんと、ベルリン市内を流れているシュプレー川だった。こんな遠くから流れて行くのだ。

ドイツの少数民族ソルブ人の町

ソルブ博物館には様々な民族衣装が展示されている ソルブ博物館には様々な民族衣装が展示されている

バウツェンならではの見所はソルブ博物館。この地方には古くからスラブ系の民族ソルブ人が住んでおり、700年頃には彼らの集落が出来上がっていた。ドイツ人が入植してきたのは12世紀頃、と彼らよりずっと後のこと。北部のコトブスやシュプレーヴァルトの方にもソルブ人が多く住んでいたが、現在はバウツェンがソルブ人社会の中心になっている。外見はドイツ人と変わらないので誰も気付かない。中世では人口の3分の1がソルブ人だったが、今ではわずか3%に減ってしまった。それでもバウツェンにはソルブ人の小学校やギムナジウムがあり、町は彼らの文化保護に努めている。旧市街の北端にはソルブ人の民族衣装や民芸品、暮らしぶりなどを展示した博物館がある。ここを訪れるとソルブ人の歴史や文化を知ることができる。なかなか興味深い町である。

データ

ソルブ人が作るイースターエッグは独特な色合いと模様のものばかり(ソルブ博物館のショップ) ソルブ人が作るイースターエッグは独特な色合いと模様のものばかり(ソルブ博物館のショップ)

ソルブ博物館
Sorbisches Museum

住所:Ortenburg 3-4, 02625 Bautzen
電話: +49 (0)3591 2708 700
開館時間:火曜から日曜 10:00〜18:00、祭日は13:00〜18:00
休館日:月曜、12月24日、25日、31日
入館料:5ユーロ
www.sorbisches-museum.de

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/11/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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