ギネスが認定した「世界一美しい乳製品屋」

バロック建築が美しい旧東ドイツの都ドレスデンに、「世界で一番美しい牛乳屋」があります。ここの‘世界一’はあまたある自称世界一ではなく、1998年にギネスに認定された正真正銘の世界一。私も、ドレスデンの旧市街の観光の合間にちょっと立ち寄ってみました。お店の名前は「ドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフント」、‘プフント兄弟のドレスデンの牛乳屋’という意味です。1880年創業の、130年以上も続く老舗の乳製品屋さんです。ドレスデンの旧市街から市電に乗って店の前に着くと、観光バスでやってきた西洋人の団体がちょうど出ていくところでした。西洋人にも評判のようです。

ギネスにも認定された、ドレスデンの世界一美しい牛乳屋さんで美味しい牛乳を一杯 ギネスにも認定された、ドレスデンの世界一美しい牛乳屋さんで美味しい牛乳を一杯

美しい店内に漂うチーズのにおい

外観は普通ですが、お店に一歩入ると、店内のゴージャスな美しさにビックリしました。壁・天井・そして棚に至るまで、すべて手描きのオリジナルタイルで埋め尽くされています。このタイルは、世界三大陶磁器メーカーのひとつで、ドレスデンを本拠地としている「ビレロイ&ボッホ」社によるもの。宮殿の一室といわれてもおかしくないような、牛乳屋にしておくにはもったいないほどの上品で華やいだ空間です。しかし、店内に漂うのは濃厚なチーズのにおい。ガラスケースの中には様々な種類のチーズが並んでいます。

名物のバターミルクを飲んでみて

店内には喫茶コーナーがあり、観光バスでやってくるツーリストの多くが、グラスでオーダーできる新鮮なミルクを味わっています。人気のバターミルクは、黄色い乳脂肪(?)の上澄みが浮いていて、私が苦手そうなものだったので、普通のフレッシュミルクをいただきました。どちらもグラス一杯1ユーロ(150円)。確かに新鮮な牛乳でしたが、これならどこでも飲める味です。やっぱり勇気を出して名物バターミルクを飲めばよかったと、ちょっと後悔しました。2階はレストラン兼カフェになっていて、しっかりした食事やドレスデン名物のチーズケーキ「アイアーシェッケ」を食べることができます。

ドレスデンのお土産はここで揃う?

様々なフレッシュチーズの他にも、店内にはお土産にピッタリの食品や雑貨が売られています。雑貨なら、装飾タイルやミルクマグ、木箱に収められたチーズナイフなど。また、牛乳由来の石鹸やスキンケア製品もありました。素敵な缶入りのお菓子は、お菓子よりも缶がほしくなってしまいますね。私は、日本ではなかなか手に入らないザクセンワインと、ほっそりしたボトルが美しいフルーツリキュールを買いましたが、ワインに合う肝心のチーズを買い忘れるという大失態に、あとで地団太を踏んだのでありました。