かつての東ドイツ国民の足だったトラバント

ドイツの自動車というと、メルセデスベンツやBMWなどの高級車のイメージが強いですね。そんな高級車の正反対のような車が、かつてドイツにありました。名前をトラバントといいます。かつてドイツが東西に分かれていたとき、トラバントは東ドイツ国民の足でした。東ドイツで男の子が生まれると、トラバントを注文したといわれています。その男の子が成人したときに、ちょうどトラバントが配達されるのだとか。揶揄を含んでいるのだとは思いますが、東ドイツの実情をあらわした話だと思います。さて、そのトラバント、小型で可愛らしい形をしています。綺麗に手入れされたトラバントが、そのあたりに停まっていたら、レトロで可愛いもの好きの女の子に喜ばれそうな感じです。実際、今も多くのトラバントのファンがいます。

ネズミにかじられちゃう? 旧東独の車トラバント ネズミにかじられちゃう? 旧東独の車トラバント

車がネズミにかじられちゃった?

かつてトラバントは、東ドイツをはじめチェコスロバキアなどの旧共産圏で、よく走っていました。ボディの材質が独特で、よくダンボールで出来ているなどといわれていますが、さすがにダンボールではありません。ですが、品質の悪い薄い素材でできていることは確かです。あるチェコ人の方にきいたのですが、長いこと車庫に仕舞っておいたトラバントを久しぶりに手入れしようと思ったらネズミにかじられていたそうです。おそらくはボディに破損があったのを、冗談を交えて話してくれたのだと思います。それでも、ネズミにかじられる車というのも面白いですね!

トラバントのファンは今もいます

そんなトラバントですが、なんと今でも乗ることができます。ドイツのドレスデンやベルリンで、トラバントに乗るツアーがあります。物を大切にするドイツ人らしく、トラバントは、しっかりメンテナンスされていますので安全上の問題はありません。また、ドイツにはトラバントの排気ガスの缶詰もあります。なんでも、懐かしい匂いがするのだとか。ここまでくると、トラバントのファンというよりもフェチですね。ところで、今ではトラバントはプレミアがついて、なかなかの高級車らしいですよ。