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海外現地発ガイド通信

世界遺産の城でルターが新約聖書を翻訳した


掲載日:2017/04/21 テーマ:城・宮殿 行き先: ドイツ / アイゼナッハ

タグ: 一度は行きたい 世界遺産 博物館 歴史


ヴァルトブルク城へ行くなら是非、ルター・イヤーの今年に

左側の館が本館のパラスPalas、右側はフォアブルクVorburgで突き出し部分は見張り部屋 左側の館が本館のパラスPalas、右側はフォアブルクVorburgで突き出し部分は見張り部屋

2017年はマルティン・ルターの宗教改革500年にあたり、世界各地で記念イベントが行われている。宗教に興味がない人でもルターの偉業は誰でも知っている。ドイツ旅行を計画するなら、今年は宗教改革500年に因んで是非、ルターゆかりの地を訪れてみよう。最もお薦めしたい見どころはアイゼナハのヴァルトブルク城だ。1999年に世界遺産に登録されている。この城はルターが新約聖書を初めてドイツ語に翻訳した場所として有名だが、13世紀にハンガリーから輿入れしてきたエリーザベト王妃の伝説や、それより前の12世紀に吟遊詩人たちがこの城に集まって歌合戦を繰り広げたことなどでも知られている。大きなテーマがいくつもあるヴァルトブルク城だが、今年はとにかくルターに絞ろう。

本館も素晴らしいが博物館だけなら待たずに見学できる

古めかしい廊下が長く続いている 古めかしい廊下が長く続いている

ヴァルトブルク城は石造りの本館Palasと木組家屋の前城Vorburgから成り立っている。エリーザベト伝説や吟遊詩人に関する足跡は本館にあり、ガイドツアーFuehrungでのみ見学可能だ。ルターゆかりの部屋は博物館部門にあり、本館のケメナーテと呼ばれる部分から始まる。個人見学なので時間にゆとりがない人やルターだけに興味がある人にお薦め。博物館では最初に方伯時代の部屋が再現され、古い家具や調度品が置かれている。ルターやルターの両親の肖像画などを飾った部屋もある。ケメナーテが終わると長い廊下が現れる。ヴァルトブルク城を印象づけている、あの木骨白壁の内側がこの部分だ。見張り用の廊下で、ヴェーアガングWehrgangと呼ばれている。この廊下は途中の見張り小部屋を経て、更に続く。

500年前を彷彿させるルターの部屋

分厚い扉の向こうにルターが使っていた机が見える 分厚い扉の向こうにルターが使っていた机が見える

木骨の廊下でこれだけ長いのは珍しく、何とも風情がある。歩くと床はギシギシ音をたて、この長い廊下の先にルターが隠れていたのか、と思うと何だかドキドキする。やっと廊下が終わると、突然ルターの部屋が現れた。見物人が次から次へとやってきて皆が写真を撮っていく。1521年4月、ヴォルムスの帝国議会でルターは異端者とされドイツ追放を命ぜられた。この決定が下される直前にルターはヴォルムスを去り、ザクセン選帝侯フリードリヒ三世の元へ身を寄せる。フリードリヒはルターをヴァルトブルク城へ匿い、ルターは1521年5月4日から1522年3月1日までユンカー・イェルクという名前でこの城に隠れ住んだ。彼が過ごした部屋はかつて軽い罪を犯した者の監獄だった。

たくさんの落書きと剥がされた板壁

インクの染みは、今はどこにもない インクの染みは、今はどこにもない

ルターの部屋は城の北端にある小さな部屋で、壁には至る所に落書きがある。ストーブ脇の壁が剥がれて石がむき出しになっている。長い年月で朽ち果てたのかと思ったら、観光客が剥がして行ったそうだ。言い伝えによると、ルターが聖書を翻訳している時に悪魔が現れ、驚いたルターはインク壺を投げつけた。悪魔は消えたが、その時のインクの染みが壁に残った、という。これは伝説上の話だが、訪問者たちがそれらしきシミのある壁を剥がして持ち去ったとのこと。なんとマナーが悪いことか、と呆れるが、剥がしたい気持ちは判らなくもない。そうした観光客用にか、今日では“ルターのインク壺”が城で販売されている。もう壁は剥がさずに、このインク壺を買って帰ろう!

データ

インク壺は15ユーロ〜 インク壺は15ユーロ〜

ヴァルトブルク城 Wartburg
住所:Auf der Wartburg 1、 99817 Eisenach
電話:+49 3691 250-0
開館時間:4月から10月は8:30〜17:30(本館ガイドツアーは17:00まで)、
11月から3月は9:00〜16:00(本館ガイドツアーは15:30まで)
休館日:年中無休
入館料:本館+博物館は9ユーロ、博物館のみは5ユーロ

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/04/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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