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海外現地発ガイド通信

ハンブルク港に入って来る船を歓迎する“ウェルカム・ポイント”


掲載日:2013/09/18 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ハンブルク

タグ: レストラン 街歩き 美しい


ようこそハンブルクへ!

ヴィルコム・ヘーフトのベテラン係員 ヴィルコム・ヘーフトのベテラン係員

ここはハンブルク中心部から約20Km西のヴェーデルという小さな町。エルベ川に面したレストラン、シューラウアー・フェーハウスは別名ヴィルコム・ヘーフトWillkomm Hoeft、英語でウェルカム・ポイントWelcome Pointと呼ばれている。ハンブルクはエルベ河畔に開けた港町。北海から100Km内陸の河川港だ。エルベ川を上って来た船がハンブルクに近付く頃、突然河岸のスピーカーから「ようこそハンブルクへ!あなたの船にご挨拶できて嬉しいです」と声が流れる。時には船籍の国旗を掲げたり、国歌を流したりもする。これは河畔のレストランが独自に行っているサービスだ。専属の係員を置いて目の前を行きかう1000トン以上の大型船に毎日挨拶を送っている。

1952年以来、今も続く船への挨拶

季節が良いときは船が間近に見える野外席が大人気 季節が良いときは船が間近に見える野外席が大人気

1949年に創業を始めたこのレストランが船に挨拶するようになったのは1952年のこと。目の前を大きな外国船が通過して行くのを毎日見ていたオーナーが、船へ挨拶することを思いついた。出て行く時も「さようなら!」と声を掛ける。それがレストラン客の間で評判になり、遠くからも多くの人がここを訪れるようになった。1日に行き交う1000トン以上の船は約50艘もある。いつ、どこの船が通過するのか、一体どうやって知るのだろうか。実は、大きな船はヴェーデルより15Kmほど下流のシュターダーザンデと10Kmほど上流のフィンケンウェレダーにある港湾事務所から通過情報がファックスで送られてくる。それを読んで国旗と国歌を準備している。

レストラン客は船の情報を楽しみに待つ

窓際には船の情報カードが分類された木箱が置かれている 窓際には船の情報カードが分類された木箱が置かれている

レストランの一隅にガラス張りの小部屋があり、船長の様なユニフォームを着た男性が座っていた。係員5人が日替わりで担当する。みな現役を退いた年配の男性ばかり。船が大好きで仕方がない人たちだ。外からも様子を覗けるが中に入って話をすることもできる。棚に並んだカセットには国歌が録音されている。その数は約150。船の情報を集めたカードは16000枚以上になった。入って来る船の名前が判ると、急いでカードを探す。カードには船籍、トン数、製造場所、製造年月日などが記入されている。その情報をレストラン内で流す。船を見たい人は外に出てくる。港湾事務所からは全ての船の通過状況が送られてくるわけではない。情報の無い船がやってきた場合、係員は双眼鏡で船の船籍を確認し、急いで迎える準備をする。

コンピューター化されていないことに魅力を感じる

ヴィルコム・ヘーフトには中距離船が停泊する桟橋もある ヴィルコム・ヘーフトには中距離船が停泊する桟橋もある

ファックス、カセットテープ、手分け情報カード、双眼鏡。なんだか全てが時代遅れの様な、一昔前のやり方である気がする。ヴィルコム・ヘーフトのファンからは、「そこがいいんだよ!」との声援が届く。何でもコンピューターで一瞬に処理できる今の時代、こんなレトロなやり方を守っているのがファンにとってたまらなく嬉しい。初めてやって来る船は、歓迎メッセージに気付かず通り過ぎてしまうこともある。何度か来るうちに気付くようになる。今やハンブルクに寄港する世界中の多くの船長が、自分の地図にヴェーデルの位置を印している。それ故、「ウェルカム・ポイント」と呼ばれるようになった。

データ

 孫と一緒に訪れた男性も船が大好き  孫と一緒に訪れた男性も船が大好き

行き方:ハンブルク市内より電車S1番で終点Wedel下車。駅を出て左へ行くと町の中心通りBahnhofstrasseが長く続いている。その先のロールベルク通りRollbergを直進するとパルナス通りParnassstrasseに出る。右折するとエルベ河畔にレストランがある。徒歩20〜25。バスの便もあるが本数が少ない。

レストラン・シューラウアー・フエーハウス
Schulauer Fährhaus
住所:Parnassstrasse 29, 22880 Wedel
電話: 04103 - 92 00 0   E: info@schulauer-faehrhaus.de
営業時間:レストランは毎日11時〜23時、船への歓迎挨拶は9時から日没まで。 見学は無料

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2013/09/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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