伝説の奇人、オイレンシュピーゲルが働いていた「ブラウンシュヴァイク」を歩く

ドイツ・ハノーバー・物語のあの場所の現地ガイド記事

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伝説の奇人、オイレンシュピーゲルが働いていた「ブラウンシュヴァイク」を歩く

掲載日:2009/02/16 テーマ:物語のあの場所 行き先: ドイツ / ハノーバー ライター:Kei Okishima

タグ: 街歩き



ABガイド:Kei Okishima

【ドイツのABガイド】 Kei Okishima
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ライター。早稲田大学第一文学部卒業。ドイツには高校時代に国際ロータリークラブ青少年交換留学でバイエルン州に一年間、大学時代に交換留学でベルリン自由大学、フンボルト大学に一年間留学する。その後ドルトムント大学にてジャーナリズム学科を専攻。現在はフリーライターとしてヨーロッパを中心に活躍中。

ブラウンシュヴァイクの旧市庁舎。意外と大きな町なので、一日かけてまわりたい ブラウンシュヴァイクの旧市庁舎。意外と大きな町なので、一日かけてまわりたい

いたずら者の代名詞、オイレンシュピーゲル

ティル・オイレンシュピーゲルという名前を聞いたことがあるだろうか? 彼は14世紀にクナイトリンゲン村で生まれ、1350年にメルンで病死したとされる伝説の奇人だ。彼の存在は正確には知られておらず、実在の人物なのか、架空の人物なのか、謎が多く残る。彼はさまざまな町に現れて職人の仕事をしているところから、いわゆる中世の遍歴職人であった可能性が指摘されているが、真相は定かではない。しかしドイツで彼の名前を知らない人はいない程有名な男であり、『オイレンシュピーゲル』というと、いたずら者を意味する。

 

オイレンシュピーゲルの仕掛け時計 オイレンシュピーゲルの仕掛け時計

ブラウンシュヴァイクとオイレンシュピーゲル

彼のいたずらに関する話は『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』という本にまとめられている。オイレンシュピーゲルとは、Eule(オイレ:梟)Spiegel(シュピーゲル:鏡)という意味。しかしこれは方言で「ウン・デン・シュペーゲル(尻をふけ)」という意味だという説もある。随分ひどい表現だと驚いたが、全ての話を読んでみると後者の方が物語の内容にマッチするようだ。さて、こんなオイレンシュピーゲルが生まれた町の近くにブラウンシュヴァイクという町がある。市街地の中心に位置するコールマルクト10番地には、オイレンシュピーゲルの仕掛け時計がある。また、『ティル・オイレンシュピーゲルの泉』という名の泉があり、この町はオイレンシュピーゲルとの関係は深いようだ。それもそのはず、オイレンシュピーゲルの物語を読んでみると、オイレンシュピーゲルがこの町へやってきてパン屋で働く話がある。

 

1906年に造られたオイレンシュピーゲルの泉。六角形の泉には梟2羽、猿が3匹、そしてオイレンシュピーゲルがいる 1906年に造られたオイレンシュピーゲルの泉。六角形の泉には梟2羽、猿が3匹、そしてオイレンシュピーゲルがいる

オイレンシュピーゲルが焼いた珍しいパンとは?

ドイツの職人制度は厳しく、パン屋でパンを作るには資格がいる。オイレンシュピーゲルは自分がパン職人(ゲゼレ)だと言い、ちょうど人手不足だったパン屋で働くことになった。ゲゼレとは見習段階を終えて国家資格を得た職人のことを差し、その後親方(マイスター)の資格を取るために、中世ドイツでは国内を転々としながら修業を積む遍歴職人が多く存在した。通常ゲゼレにもなると、パンの作り方はもちろん、毎日どんなパンが必要かも経験上知っているはずだ。しかしオイレンシュピーゲルは何を焼くのかを知らず、激怒した親方が「梟でも尾長猿でもやきやがれ!」と怒鳴ったという。そしてオイレンシュピーゲルはその通りに大量に梟と尾長猿の形をしたパンを焼いた。それを知った親方は当然カンカンに怒り、使った粉代を代償させ彼を勘当する。オイレンシュピーゲルはどうしたかと言うと、焼き上げたパンを教会前の広場で売ることにしたのだ。このパンの形が珍しかったため、人々は喜んであっという間に完売。たっぷり儲けることができたわけだ。

 

オイレンシュピーゲルが焼いたという梟と尾長猿は今でも町の人気菓子 オイレンシュピーゲルが焼いたという梟と尾長猿は今でも町の人気菓子

町の名菓、梟と尾長猿

戦前まではオイレンシュピーゲルが働いていたというお店が実際にあり、そこではずっと梟と尾長猿のパンを焼き続けていた。今でもこの町のいくつかのパン屋で梟や尾長猿のお菓子を作っており、町の名物として人気を集めている。こうして町を歩いていると、謎に包まれたオイレンシュピーゲルが実在の人物だったような気がして心が躍る。

 

【関連情報】

■ Braunschweig ブラウンシュヴァイク
アクセス:ハノーバーからドイツ鉄道で30分(IC特急)〜50分程度。
仕掛け時計:毎日12時、15時、18時
■ Fuckes Baeckerei(梟や尾長猿のパンを売るパン屋)
住所:Kuhstrasse 32, 38100 Braunschweig
電話:(+49)531 4 95 23
営業時間:月曜日〜金曜日6:00〜18:30、土曜日6:00〜15:00
値段:一個2,5ユーロ

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/02/16)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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