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海外現地発ガイド通信

宮廷は遷都してもペルケオは残った 半ば廃墟のハイデルベルク城


掲載日:2008/04/25 テーマ:城・宮殿 行き先: ドイツ / ハイデルベルク

タグ: すごい!


地下の酒蔵には小人がいる?

町に自然と馴染むハイデルベルク城。町のあらゆるところから城を見つけられる 町に自然と馴染むハイデルベルク城。町のあらゆるところから城を見つけられる

ハイデルベルク城の地下には小人が住んでいる。地下の酒樽の前で18世紀半ばから今日も、大きなワインの樽を見張っている。彼の名はペルケオ。宮廷のお抱え道化師で、たいへんな大酒飲みだった。この大樽のワインを一人で飲み干したとも言われている。
そのハイデルベルク城は、丘の上に聳える巨大な古城である。1300年頃から建てられ始め、その後延々と増改築が繰り返されて今日の姿となった。プファルツ選帝侯ルプレヒト三世が最初に着手し、それ以後、およそ400年に渡って城は建設が続けられた。

大きくて立派だが、半ば廃墟の城

建築を命じた選帝侯の名前が付けられているオットー・ハインリッヒ館 建築を命じた選帝侯の名前が付けられているオットー・ハインリッヒ館

城は町の東端の丘、200メートルほどの高台にある。麓から十分に歩ける高さだが、背後の山の上まで登るケーブルカーがあるので、一つ目の駅Schloss(シュロス)で降りるとよい。城の中庭に入って行くと、ファサードが異なる館が中庭を囲んでいる。城主が変わるごとに、その時代の建築様式に変えられたからだ。すぐ左の建物がルプレヒト館、正面の装飾的な建物はフリードリヒ館、右の大きな建物がオットー・ハインリヒ館で、それぞれ建築を命じた選帝侯の名前が付けられている。修復されぬままに廃墟の姿を晒している建物もある。17世紀前半の30年戦争で町と城は荒らされた。やっと立ち直ったと思ったのも束の間、今度はルイ十四世率いるフランス軍によって攻め入られ、17世紀末に町と城は焼き払われた。時の選帝侯カール・フィリップは城の修復を諦め、宮廷を隣町のマンハイムに移してしまった。そのため城は長いこと廃墟のままだったが、19世紀になって一部が修復された。城内にはオリジナル通りに修復された部屋もあるので時間があればじっくり見学したい。しかし、ここだけは見逃せない場所、城一番の見所が地下の酒蔵である。

巨大な酒樽が次々と現れる

22万リットルの大樽。この樽の大きさは、人間と比べてみると分かるが果てしなく大きい 22万リットルの大樽。この樽の大きさは、人間と比べてみると分かるが果てしなく大きい

地下へ降りて行くと、16世紀に作られた「カシミールの樽」と、17世紀に作られた「カール・ルードヴィヒの樽」が目にはいる。それぞれに12万5000リットル、19万5000リットルのワインを蓄えることが可能な大きな樽。これだけでも驚いているのに、さらにその奥には1751年にカール・テオドールの命によって作られた22万1726リットル(瓶で約29万本)の大樽が、少し下がった部屋に身動きできないほどに堂々と横たわっている。農民たちは年貢として自家製ワインをここに納めた。樽の上には台があり、木階段で上に行くことができる。城で祝い事があるとこの上で踊ったという。

木箱に付いた輪を引っ張ってみよう!

大酒のみペルケオ。近くで見ると以外に大きい。今でもハイデルベルク城でみんなに愛されている 大酒のみペルケオ。近くで見ると以外に大きい。今でもハイデルベルク城でみんなに愛されている

樽から下りてくると、古い木箱から輪が出ているので皆これを引っ張る。すると中から狐のしっぽが飛び出してくる。これはその隣で悠々ワインを飲んでいるペルケオが作ったビックリ箱。当時、宮廷の御婦人がたはこれを引っ張って(わざとらしく)気を失うことになっていた。ペルケオは「それはあの小男ペルケオだ」という歌にもなったほど、ハイデルベルクの名士である。とにかく子どもの頃から大の酒好きで、生まれて初めて口にした一杯の水でショック死した、とも伝えられている。ここではワインの試飲も出来る。飲んだグラスは基本的に持ち帰ることが出来るので、聞いてみよう。ワインで少し体が温まると、ペルケオが騒いでいた当時の様子が頭に浮かぶ。貫禄のある大樽と愉快なペルケオの物語は、微笑ましい旅の思い出として心に残るだろう。

【関連情報】

■ Grosses Fass ハイデルベルク城地下の大樽
住所:Heidelberger Schloss Schlosshof, 69117 Heidelberg
電話:(+49)6221 53 84 2
開館時間:9:00〜18:00 入館料3ユーロ
交通:フランクフルトから急行で1時間弱、普通で1時間半弱

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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