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海外現地発ガイド通信

5年に一度の現代美術展、「カッセル・ドクメンタ」 (〜9月23日)


掲載日:2007/08/28 テーマ:祭り・イベント 行き先: ドイツ / カッセル

タグ: すごい! イベント 美術館


待ちに待ったドクメンタ

Trisha Brownの作品。縄に編みこまれた洋服の中に艶かしく足や手、首を通してゆっくり移動するダンサーたち。 Trisha Brownの作品。縄に編みこまれた洋服の中に艶かしく足や手、首を通してゆっくり移動するダンサーたち。

5年に一度、カッセルで行われる大規模な現代美術展「ドクメンタ」。1955年から始まり今年で12回目を迎える。
・モダンとは私たちの古代か?
・むき出しの生活とは何か?
・美の教育において何をすべきか?
この三つのテーマを掲げた「ドクメンタ」は、6月16日から9月23日まで開催されている。

プレハブ小屋を探そう

プレハブは白で統一されており、落書きのように「Ticket」「Garderobe」とペンキで書かれている プレハブは白で統一されており、落書きのように「Ticket」「Garderobe」とペンキで書かれている

会場は大きく5つに分かれており、そのうち4つの会場はカッセル中央駅から徒歩約20分、バスで10分のFriedrichsplatzにある。一つ離れているSchloss Wilhelmshoeheへはここからトラムとバスを乗りついて向かうことになる。まずFriedrichsplatzに着くとそこには白く塗られたかわいらしい小さなプレハブの建物がいくつも散らばっている。それぞれのプレハブにはペンキで「Ticket(チケット)」「Information(インフォメーション)」など書かれているので、まずはチケットを販売しているプレハブに行こう。このチケット一枚ですべての会場を見ることが出来る。
チケットが手に入ったらば今度は「Garderobe(クローク)」と書かれたプレハブを見つけよう。会場内は手荷物持込不可なので、このクロークで預けることをお勧めする(無料)。

訴えかける作品の数々

仮設会場Aue-Pavillon。外には田中敦子がドクメンタが開催された1955年に制作した作品を、当時会場として計画していたテントに見立てて展示 仮設会場Aue-Pavillon。外には田中敦子がドクメンタが開催された1955年に制作した作品を、当時会場として計画していたテントに見立てて展示

ディレクターのRoger M. Buergel氏は、作品の意味をあえて主催者側から色濃く出さないような工夫を凝らしている。オープニングまで作家名を伏せていたことや、世界にすでに名が知られている大御所作家を殆ど扱わなかったこと、また作品の横にあるプレートに名前と作品名、制作年月日のみの記載であること(出身国などの情報はない)から見ても、先入観を排除しようとする試みが伺える。
ただ、作品の多くが宗教問題・人種問題・グローバル化・戦争など現実社会への訴えを表現していることから、ベネツィア・ビエンナーレのような華やかな美術展をイメージして行くと、かなり印象が異なるだろう。

ヨーロッパアートの波

ブラジル人作家Iole de Freitasの作品。建物の外までしなやかに伸びる。今回は女性作家の作品が多く見られる ブラジル人作家Iole de Freitasの作品。建物の外までしなやかに伸びる。今回は女性作家の作品が多く見られる

しかしドクメンタの歴史を振り返ると、必ずしもベネツィアのような商業に結びついた華やかな展覧会である必要がないことに納得がいく。1955年の第一回ドクメンタは特にナチス・ドイツ時代に弾圧された作家たちにもう一度光を当て名誉回復の意味も持ち合わせていた。
ドクメンタは、他の国際展のようなメダル争いの場ではない。常に、現在の社会問題を芸術で訴えていく役割を担っている

今年は2年に1回のベネツィア・ビエンナーレ、5年に1回のカッセル・ドクメンタ、10年に1回のミュンスター彫刻プロジェクトが重なる年。ヨーロッパはアートの空気で満ちている。

【関連情報】

■ DOCUMENTA KASSEL(ドクメンタ カッセル)
住所:Museum Fridericianum, documenta Halle:Friedrichsplatz 18,34117 Kassel . Ave-Pavillon:Am Auedamm 20b, 34121 Kassel. Neue Galerie:Schoene Aussicht 1,34117 Kassel Schloss Wilhelmshoehe:Schlosspark 3,34131 Kassel
アクセス:カッセル中央駅からバス19番でKoenigsplatzまで。
そこから徒歩5分でFriedrichsplatzに着く。
ここからSchloss Wilhelmshoeheへはトラム1番又は3番に乗りWilhelmhoehe駅まで。
電話番号:(49)561 70 72 70 
URL:http://www.documenta12.de/(ドイツ語、英語)
入館料:大人一日:18ユーロ、学生12ユーロ(7歳以下の子供は無料)大人二日:27ユーロ、学生18ユーロ/夜17時以降は大人8ユーロ、学生5ユーロ
開催時間:10:00〜20:00
期間:6月16日〜9月23日まで

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/08/28)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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