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海外現地発ガイド通信

様々な顔を持つ見どころの多い古都ライプツィヒ


掲載日:2021/01/16 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ライプチヒ

タグ: たのしい 一度は行きたい 街歩き


知識人の町とも平和の町とも呼ばれている

ライプツィヒ・マリオット・ホテルの東側の壁一面に市民による7万人のデモが描かれている ライプツィヒ・マリオット・ホテルの東側の壁一面に市民による7万人のデモが描かれている

昨年の11月9日はベルリンの壁が崩壊して30年。これを熱狂的に祝ったのがライプツィヒだった。ベルリンの壁崩壊は、1989年10月にライプツィヒで始まった平和的反政府運動が発端だった。デモは瞬く間に東ドイツの各地に広がり、大きな力となってベルリンの壁をこじ開ける結果となった。学生が多く、もともとインテリの層が厚いライプツィヒでは、80年代から人権問題や平和を議論する集会が開かれていた。これが徐々に市民運動へ発展してベルリンの壁崩壊へと繋がっていったのだった。ライプツィヒでは2019年11月に壁崩壊30周年記念が大々的に執り行われ、それに先立って中央駅近くのビルの外壁に政治改革を求めた市民のデモ行進の様子が新たに描かれた。ちょっとユーモラスなイラスト壁画は、30年前の興奮を上手に表現している。

裕福な商人が残した立派な館と多くのパサージュ

ニコライ通りNikolaistrasseとリッター通りRitterstrasseの間にあるエルスナースホーフOelssner’s Hof ニコライ通りNikolaistrasseとリッター通りRitterstrasseの間にあるエルスナースホーフOelssner’s Hof

早くから商業の町として発展し、12世紀には神聖ローマ皇帝から都市の権利と市場を開く権利を与えられている。中世から西ヨーロッパと東ヨーロッパの通商路にあり、中継地として栄えた。近世からは見本市都市で有名になる。大規模なライプツィヒ・メッセは社会主義時代でも開かれていた。旧市街には大きな館が多く、また建物の間を通り抜けるパサージュもたくさん造られた。観光客に最も有名なのは若きゲーテが通い詰めた居酒屋アウアーバッハス・ケラーのあるメドラー・パサージュだが、シュペックホーフ、ハンザハウス、パルテルス・ホーフ、メッセホーフ・パサージュなども地元では有名。いずれも旧市庁舎やトーマス教会の近くにあるが、近年になって駅からマルクト広場にかけて残っていた古いパサージュが次々に修復され、市民の新たな憩いの場になっている。

高層ビルとなった大学、そして今は新校舎に移転

今もライプツィヒのシンボルになっているパノラマ・タワー、手前は教会のような外観のライプツィヒ大学新校舎 今もライプツィヒのシンボルになっているパノラマ・タワー、手前は教会のような外観のライプツィヒ大学新校舎

ライプツィヒには1409年、ハイデルベルクに次いでドイツ2番目の大学が設立された。ここで学んだ著名人は数知れず、数学者のライプニッツ、歴史家ランケ、劇作家レッシングなどなど。一般に馴染み深い人では文豪ゲーテや哲学者ニーチェなど、そしてドイツのメルケル現首相も物理学を専攻して卒業している。後に名高い音楽家となるヴァーグナーやシューマンらもライプツィヒ大学で学んだ。日本人では医学部で森鴎外が学び、物理学部では1965年にノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎が学んでいる。東独時代の1974年、34階建てという当時のドイツ最高層のビルが建設され、ライプツィヒ大学の校舎となった。以来、町のシンボルになっていたが近年、大学は隣に新築した校舎に移転。高層ビルにはオフィスやレストランが入っている。29階のパノラマ・タワー・レストランは素晴らしい眺めだけでなく、エレガントな料理も大人気だ。

あの歓喜の歌がここで作詞された

シラーハウスは小さいので見学は直ぐに終わるが、裏側に可愛らしい庭があるのでここでゆっくり休んでいきたい シラーハウスは小さいので見学は直ぐに終わるが、裏側に可愛らしい庭があるのでここでゆっくり休んでいきたい

ライプツィヒは言うまでもなく音楽の町。バッハのトーマス教会に始まり、著名な音楽家ゆかりの場所が多い。質の高いゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地であり、メンデルスゾーンが創立した音楽大学からは多くの作曲家が生まれた。そんな中、音楽家ではないがゲーテと並ぶ文豪のフリードリヒ・シラーもライプツィヒに滞在していた。1785年の春、当時25歳だったシラーは友人の招きでライプツィヒを訪れ『ドン・カルロ』を執筆した。滞在は秋までだったが、その間にあの有名な『歓喜によせて』の詩を書いている。ベートーヴェンの交響曲第9番『合唱』である。シラーが滞在していたのはライプツィヒ中央駅から北へ徒歩20分ほどの小さな家、農家の離れの2階だった。今でもこの辺りは静かだが、その頃は畑ばかりでさぞかし筆が進んだことだろう。1961年以来ライプツィヒ市の歴史博物館となり公開されている。

データ

パノラマ・タワー・レストランでは美しい町を見下ろしながら食事を パノラマ・タワー・レストランでは美しい町を見下ろしながら食事を

パノラマ・タワー・レストラン
Panorama Tower Restaurant
住所:Augustusplatz 9、パノラマ・タワー、29階
電話:+49 (0)341 710 0590

シラーハウス
Schillerhaus
住所:Menckestrasse 42, 04155 Leipzig, ドイツ
開館時間:4月から10月の10:00〜17:00
     11月から3月は11:00〜16:00
休館日:月曜(11月から3月は火曜日も)
電話:+49 341 566 2170
入館料:3ユーロ

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/16)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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