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海外現地発ガイド通信

シューマン夫妻が最も幸せに暮らしていたライプツィヒの住居


掲載日:2021/01/17 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ライプチヒ

タグ: ためになる 音楽 博物館


優しいメロディーが聞こえてくる様なシューマンの家

戦災を免れて保存された館の2階、丁度中央部分にシューマンの住居がある 戦災を免れて保存された館の2階、丁度中央部分にシューマンの住居がある

『子供のためのアルバム』の中にある軽やかな『楽しい農夫』や学校で習った合唱曲『流浪の民』、『子供の情景』ではあの美しい旋律の『トロイメライ』など、日本でも多くの曲で親しまれているロベルト・シューマン。その妻クララのことは日本ではあまり知られていないが、19世紀ドイツを代表する有名なピアニストだった。二人が結婚して新婚時代を過ごした館がライプツィヒの街中にある。ライプツィヒはバッハのトーマス教会やゲヴァントハウス管弦楽団で世界に名を馳せる音楽の町。フェリックス・メンデルスゾーンによって音楽院も設立され、そんな中にシューマン夫妻は住んでいた。ゲヴァントハウスが建つアウグストゥス広場から東へ、トラムの走る大通りを10分ほど歩き、左のインゼル通りに入ると辺りは急に静かな住宅地になる。やがて右手に現れる白い館がシューマン夫妻の住んでいた家だ。

古い住居の中は最新技術を駆使した展示内容に

カヴァーが掛けられた椅子に座ると音楽が聞こえてくる カヴァーが掛けられた椅子に座ると音楽が聞こえてくる

正面の大きな扉を開けると狭い玄関ホールがあるだけで行き止まり。戸惑いながら最初のドアを開けてそこに居た婦人に尋ねると、シューマン・ハウスは次のドアを開けて階段を上った2階にある、と教えてくれた。ピカピカに磨かれた木の階段がギシギシ音を立てる。上がった所に受付があった。夫妻が住んでいたのはこの大きな館2階の中央部分で、シューマン・ハウスという記念室になっている。2019年にクララの生誕200年に合わせて記念館が改装され、誕生日の9月13日に合わせてリニューアルオープンした。新しくなった記念館は体験型ミュージアムで、ボタンやタッチパネルで音声や画像が変わり、ハイテク技術を駆使したものになっていた。最初の部屋にはピアニストのクララがヨーロッパ各地へ演奏旅行に出かけて行った地図があり、それぞれの場所でのエピソードが音声と画像で解説されている。

ピアノ教師の娘クララは天才少女としてデビュー

クララに関するコーナーで熱心に解説に耳を傾ける来館者たち クララに関するコーナーで熱心に解説に耳を傾ける来館者たち

シューマンは幼いころから音楽の才能があったがそれを認めていた父が亡くなり、母親の勧めでライピツィヒ大学で法学を学んでいた。しかし音楽に対する情熱を捨てきれず、1828年から地元のピアノ教師フリードリヒ・ヴィークに師事してピアノを習う。そのヴィークの娘がクララで、当時9歳だった。クララはその年にゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会でモーツァルトのピアノ協奏曲のソリストを務め、プロとしてデビューした。以来、天才少女として全ドイツで、そしてヨーロッパで知られるようになる。シューマンと結婚したのは20歳と時だったが、父ヴィークの猛反対を押し切ってのことだった。シューマンは精神病を患って1856年に46歳で世を去るが、子供好きのシューマンとクララは8人の子供に恵まれた。1840年に結婚してこの家に住んでいた4年間は、シューマン夫妻にとって最も幸せな時だったのだろう。

シューマンとクララのファンには欠かせないシューマン・ハウス

フリードリヒ・ヴィークのターフェルクラヴィア。ヴィークはこのピアノをしばしばレッスンに使っていた フリードリヒ・ヴィークのターフェルクラヴィア。ヴィークはこのピアノをしばしばレッスンに使っていた

記念館では椅子に座ってシューマンの曲を聞くことができる。クララの父ヴィークのターフェルクラヴィア(小型ピアノ)も置かれており、これをクララもシューマンも弾いたことだろう、と感慨深い。シューマンやクララの情報を独自に聞くことができる部屋があり、クララがデビューしたゲヴァントハウスの絵が掲げられていた。世界初の市民のための管弦楽団は織物館の屋根裏部屋で始まったと聞いていたが、想像していたより遙かに立派なコンサートホールだったことが判る。シューマンはクララの才能に対し時には激しく嫉妬したことや、天才ピアニストのクララがどこへ行っても自分より歓迎されてプライドを傷つけられたことなど、なかなか普段では知りえなかったことがここを訪れると解る。手袋をはめて触ると音が出る不思議な手もあり、遊び心も満たしてくれる。見どころの多いライプツィヒだが、是非ここもポイントに加えよう。

データ

ゲヴァントハウスとは織物館のことで、その屋根裏部屋をコンサート会場に使っていたことからゲヴァントハウス管弦楽団の名前になった ゲヴァントハウスとは織物館のことで、その屋根裏部屋をコンサート会場に使っていたことからゲヴァントハウス管弦楽団の名前になった

シューマン・ハウス
Schumann-Haus

住所:Inselstrasse 18, 04103 Leipzig
電話:+49 (0)341-3939-620
開館時間:月曜から金曜 14:00〜18:00
     土曜と日曜  10;00〜18:00
休館日:無休
入館料:6.50ユーロ
アクセス:トラム1番、3番、4番、7番、9番、10番、11番でヨハニスプラッツJohannisplatzあるいはゲリヒツヴェークGerichtsweg下車、徒歩10分。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/17)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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