マルツィパンならリューベックのニーダーエッガー

ドイツ・リューベック・グルメの現地ガイド記事

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マルツィパンならリューベックのニーダーエッガー

掲載日:2014/01/25 テーマ:グルメ 行き先: ドイツ / リューベック ライター:沖島博美

タグ: かわいい スイーツ 一度は行きたい



ABガイド:沖島博美

【ドイツのABガイド】 沖島博美
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東京在住。 旅行作家。ドイツの民俗、歴史、文化などを取材し、書籍や雑誌で紹介し続けている。主な著書に『グリム童話で旅するドイツ・メルヘン街道』(ダイアモンド社)、『北ドイツ=海の街の物語』(東京書籍)、『ベルリン/ドレスデン』(日経BP),『ドイツ〜チェコ古城街道』(新潮社)、『ドイツ・クリスマスマーケット案内』(河出書房新社)など他多数。日本旅行作家協会会員。

ケーキの種類はたくさんあり、どれも3〜4€。このヌストルテは3.20€ ケーキの種類はたくさんあり、どれも3〜4€。このヌストルテは3.20€

マルツィパンでコーティングされたケーキ

マルツィパンというと、果物や動物の形をした色鮮やかなお菓子を思い浮かべる。象りやすいマルツィパンは古くから様々な形が楽しまれてきた。チョコレートの中に詰められているタイプも多い。マルツィパンのケーキもある。ここはバルト海に近い北ドイツのリューベック。中世ではハンザ都市の盟主として栄え、ハンザ商人たちが築き上げた立派な煉瓦造りの建物が並ぶ美しい町だ。マルツィパンで有名な店ニーダーエッガーでは、マルツィパンでコーティングしたケーキも作っている。名前はヌストルテNusstorte。ナッツの入ったスポンジケーキがキャラメル味マルツィパンでコーティングされている。美味しさは想像できるであろう。

 

いつも賑やかなニーダーエッガー店内 いつも賑やかなニーダーエッガー店内

アーモンド70%、砂糖30%以下という高品質

アーモンドの粉末と砂糖を練り合わせたマルツィパンはヨーロッパ各国で様々な呼び名があり、日本では英語読みのマジパンの方がメジャーだ。マルツィパンで知られる町は各国にあるが、ドイツでは圧倒的にリューベックが有名。リューベックには3つの専門店があり、砂糖を50%以上使ってはならない条例が守られている。マルクト広場の市庁舎裏に1806年創業のマルツィパン専門店ニーダーエッガーがある。1階がショップ、2階には軽食も取れるカフェがあるため店内は1階も2階も常に観光客でいっぱい。この店のマルツィパンはアーモンド70%、砂糖は30%以下に抑えている。甘過ぎずアーモンド粉の歯応えが生きているのでドイツで最も人気が高い。

 

マルツィパンのショーウィンドゥに見入る子供たち マルツィパンのショーウィンドゥに見入る子供たち

マルツィパンの歴史

ニーダーエッガーによると、マルツィパンはオリエントが起源で、ヨーロッパには最初にスペイン、そしてポルトガルへ伝わった。ヨーロッパではベネチアから広まっていった。ドイツでは13世紀にハンザ商人がリューベックへベネチアから持ち帰った。最初は貴族だけが嗜んでおり、弱った体を回復する治療効果があるとされて製造は薬局だけに限られていた。1407年にリューベックは飢餓に襲われ、市参事会は全てのパン屋にアーモンドと砂糖からパンを作ることを奨励した。その時以来、マルツィパンは一般に普及していった。18世紀初頭はリューベックにマルツィパンを作る店が130軒もあった。

 

マルツィパンが大好物だった人たち マルツィパンが大好物だった人たち

本当は男の人も皆、甘いものが大好き

18世紀中頃には「リューベックのマルツィパン」と言えば質の良いことを意味していた。マルツィパン作りがパン屋からお菓子屋に移ってから色や形が様々になる。ニーダーエッガーの3階に小さな博物館があり、マルツィパンの歴史が紹介されている。時々マルツィパン作りの実演もあるが、皆が足を止めて見入るのはマルツィパンが大好きだった12人の等身大マルツィパン像。歴史的に有名な人ばかりで中世ではカール四世、近年ではトーマス・マン、最近ではファッションデザイナーのヴォルフガンフ・ヨープがいる。みな男の人ばかりだ。そういえば2階のカフェでも男性客が目立つ。ドイツの男性は甘い物が好きであることを隠さないらしい。

 

ニーダーエッガー店 ニーダーエッガー店

データ

ニーダーエッガー
Niederegger
住所:Breite Str. 89
電話:+49 (0) 451 / 53 01 - 126 / 127
開館時間:
4月から10月
月~金は900〜19:00、土曜は9:00〜18:00、日曜は10:00〜18:00
11月から3月
月曜~金曜は9:00〜17:00、土曜は14:00まで
クリスマス期間の11月29日~12月23日は9:00〜20:00
休み:11月から3月までの日曜、クリスマス、年末年始
予算:カフェでの食事は10〜20€、ケーキとお茶は6〜8€

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2014/01/25)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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