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ドイツ・リューベック・世界遺産の現地ガイド記事

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海外現地発ガイド通信

世界遺産リューベックのお薦め観光スポット

掲載日:2019/01/04 テーマ:世界遺産 行き先: ドイツ / リューベック ライター:沖島博美

タグ: 街歩き 教会 建築 世界遺産 歴史



ABガイド:沖島博美

【ドイツのABガイド】 沖島博美
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東京在住。 旅行作家。ドイツの民俗、歴史、文化などを取材し、書籍や雑誌で紹介し続けている。主な著書に『グリム童話で旅するドイツ・メルヘン街道』(ダイアモンド社)、『北ドイツ=海の街の物語』(東京書籍)、『ベルリン/ドレスデン』(日経BP),『ドイツ〜チェコ古城街道』(新潮社)、『ドイツ・クリスマスマーケット案内』(河出書房新社)など他多数。日本旅行作家協会会員。

重さによる地盤沈下で少し傾いているホルステン門。右の派風屋根が連なる建物は塩の倉庫。 重さによる地盤沈下で少し傾いているホルステン門。右の派風屋根が連なる建物は塩の倉庫。

レンガ造りの建物が町全体に美しさを与えている

ドイツ中部から電車で北上してくると、車窓から眺める遠くの町に、レンガの赤い家が多くなってくる。北ドイツには大きな山が無く、建材となる石や木材が不足がちだったので古くから土を焼いてレンガを造っていた。このレンガ造りの町並みが北ドイツの大きな特徴になっている。北ドイツを代表する観光都市リューベックは、立派なレンガの建物が並ぶ美しい町として知られている。中央駅から真っ直ぐ旧市街へ向かって歩いて行くと、リューベックの象徴でもある大きなホルステン門が見えてくる。かつての市門で、これが門なのか?と、その威風堂々とした姿に驚くばかり。15世紀末にデンマークに対する軍事圧力として建設され、当時は見張り兵が住んでいた。現在は歴史博物館になって中世の町の様子が展示されている。

 

トラヴェ河畔に佇む塩の倉庫は一部がショッピングセンターになっている トラヴェ河畔に佇む塩の倉庫は一部がショッピングセンターになっている

塩を運んで潤ったリューベックのハンザ商人

ホルステン門を過ぎるともう旧市街だ。トラヴェ川を渡って振り向くと、対岸に古いレンガの建物が並んでいるのが見える。かつての「塩の倉庫」で、リューネブルクで採掘された塩を保存していた建物だ。中世で塩は“白い金”と呼ばれたほど貴重だった。リューネブルクからは川や運河、陸路を使った「古き塩の道」と呼ばれる街道を通ってリューベックまで運ばれてきた。一旦「塩の倉庫」に保管されていた塩は、リューベックのハンザ商人たちによって船でバルト海沿岸諸国へ運ばれていった。リューベックはトラヴェ川に開けた河川港で、川を下った所にあるトラヴェミュンデからバルト海へ出て行った。内陸にあるため海賊の被害に遭うこともなく、船は安心してリューベックに停泊できた。

 

最初の市庁舎は13世紀に建てられたがその後増築され、今日の右側の黒いレンガ部分、左側のルネサンス様式の白い建物が建てられている。 最初の市庁舎は13世紀に建てられたがその後増築され、今日の右側の黒いレンガ部分、左側のルネサンス様式の白い建物が建てられている。

様々な工夫でハンザ都市の威厳を誇示した市庁舎

旧市街はトラヴェ川の中州にあり、南北に長く楕円を描いている。中心は市庁舎があるマルクト広場で、ここでは季節を通して様々な祭りが開かれている。何と言っても印象的なのが市庁舎の建物だ。まるでおもちゃの国の城のようにいくつも小塔があり、可愛い円錐形の屋根を乗せている。そして壁に空いた丸い大きな穴。バルト海から吹き付ける強い風を通すために空けられている。それなら壁などわざわざ造らなければいいのに、と思うが、ハンザ都市の威厳を見せつけるためには市庁舎も大きく見せねばならなかった。ぱっと見、4階建ての様に見えるが実は2階建てなのだ。そして黒っぽいレンガの色も独特で何かと話題になる。これは牡牛の血にレンガを漬け込んで焼いたもので、この地方の粘土質の土でなければこの色は出ず、他の町では真似できなかった。

 

オルガン演奏会が頻繁に開かれている聖マリア教会。この大きなホールに響き渡るオルガンの迫力を、是非体験したい。 オルガン演奏会が頻繁に開かれている聖マリア教会。この大きなホールに響き渡るオルガンの迫力を、是非体験したい。

14世紀半ばに聖マリア教会を完成させたハンザ商人の財力

市庁舎の隣に聖マリア教会が聳え建っている。ウルムの大聖堂、ケルンの大聖堂に続いてドイツで3番目に大きな教会だ。しかしウルムもケルンも完成したのは19世紀後半であるのに対し、この教会は1350年に完成している。しかも司教が建てた大聖堂ではなく、ハンザ商人たちによって建てられた市民の教会なのだ。塔の高さは124m、そして身廊の38.5mという高さはレンガ造りの空間で世界一を誇っている。聖堂の塔の下、向かって左側に、第二次世界大戦中の1942年に空襲で焼け落ちた鐘が保存されている。落ちた時のまま、ひっそりと置かれている控えめな鐘は多くのメッセージを伝えてくれる。ハンザの盟主だったリューベックは今日、様々な見どころを抱えて世界遺産に登録されている。

 

聖マリア教会には、第二次世界大戦中に爆撃を受けて落ちた鐘が塔の下に保存されている 聖マリア教会には、第二次世界大戦中に爆撃を受けて落ちた鐘が塔の下に保存されている

データ

リューベックへのアクセス:
ハンブルク中央駅から普通電車で45分。

ホルステン門博物館 Museum Holstentor
4月から12月は毎日10時〜19時
1月から3月は月曜を除く11時〜17時
入館料:7ユーロ

市庁舎のガイドツアー Rathaus Fuhrung
月曜から金曜は11時、12時、15時、土曜日は13時30分
料金:4ユーロ

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/01/04)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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