朝は、ゼンメルで始まります

ドイツやオーストリアなど、ゲルマン圏でよく食べられている丸いパンがあります。名前をゼンメルといいます。中心に向かって、ひねるような感じで“溝”といいますか、模様がついているのが特徴です。この地域のホテルの朝食には、必ず登場します。朝は、ゼンメルから始まるといっても過言ではないでしょう。ケシの実がついていたり、ごまがついている豪華バージョンもあります。

ゲルマン圏のパン、ゼンメルを美味しく食べよう! ゲルマン圏のパン、ゼンメルを美味しく食べよう!

ゼンメルの上手な食べ方は?

さて、ゼンメル、どうやって食べたらいいのでしょうか。ゼンメルについた溝にそってちぎると、うまい具合にひと口大の大きさになるのですが、地元の人々は、そんなふうには食べません。左手にゼンメルを持ち、右手にナイフ、そしておもむろに横からナイフを入れて、上下にまっぷたつにします。半分になったゼンメルに、ジャムやバターを塗ったり、チーズやハムをのせていただきます。また、チーズやハムを挟んで、サンドイッチ状態にして食べる人もいます。溝にそって、ちぎって食べていると、隣のテーブルのドイツ人が、チラチラと見てくるかもしれませんよ。

ソーセージとの相性もグッド!

ゼンメルは、朝食に登場するだけではありません。いつでも登場します。たとえば、小腹がすいたときは、ドイツやオーストリアには、よくソーセージ屋台がありますので便利です。もちろんソーセージだけでもいいですし、黒パンを添えてもらってもいいのですが、ゼンメルがソーセージととても合います。屋台には、たいていゼンメルも置いてありますので、ゼンメルが欲しいといえば、つけてくれます。

スーパーのお惣菜売り場でも、ゼンメル登場

多少の語学力が必要になってはくるのですが、スーパーのお惣菜売り場で、オーダーメイドのサンドイッチを作ってもらうこともできます。ごく普通のハムなどが並んでいる売り場で、ゼンメルにチーズとハムを挟んでほしいと注文するのです。チーズもハムも、膨大な種類がありますので、その中から好きなものを選ぶのです。スーパーなので、お値段もリーズナブル。私は、日本でもゼンメルを売ってくれないかと思うのですが、なかなかありません。当分は、ドイツやオーストリアで食いだめをしようと思います。