ミュンヘン近郊には見所が満載!

ミュンヘン近郊には、どうしても行っておきたい見所が満載です。まずは誰もがご存知のノイシュヴァンシュタイン(新白鳥)城です。この白亜の美しい城は、日本人がイメージするヨーロッパの城そのもの。おとぎの世界の物語を具現化したようです。ミュンヘンからフュッセンまで列車で2時間、バスに乗り換え8分で到着するのがホーエンシュバンガウ城。ここから徒歩です。外観の素晴らしさは写真どおりです。しかし工事は途中で中断されてしまったために、中は殺風景な工事途中の様子がそのまま残されています。この城を建てたのがバイエルン王のルートヴィッヒ二世です。その彼が、幼少の頃から時には過ごし、城建造の折には建設状況をみていたのが、ホーエンシュバンガウ城です。ここは彼の父君の城。騎士道に憧れていたルートヴィッヒ二世の精神性を理解するうえでも、こちらの城も見ておきたいですね。

ミュンヘンの町 ミュンヘンの町

ロココの傑作! リンダーホフ城とヴィース教会

ルートヴィッヒ二世は、作曲家ワーグナーに心酔していました。ノイシュヴァンシュタイン城に近い、リンダーホフ城に面白いものを作っています。それが城の庭にある洞窟です。ワーグナーの歌劇「ローエングリーン」の世界が表現されているのです。なんとも異様な雰囲気です。ルートヴィッヒ二世の城で唯一完成されたリンダーホフ城もまた必見です。コッテコテのロココ様式は、気持ち悪いくらいに美を追求しています。鏡の間では、永遠に自分の姿が見られる仕掛けになっており、王がいかにナルシストだったかわかります。そんなロココ調を愛した王に、絶大なる影響を与えたのではと思えるのが、これも近くにあるヴィース教会です。畑の中に小さな教会がポツンとあります。ところが中に入るや、その壮麗なデコレーションには度肝を抜かされます。その表現たるや優美で繊細、ヨーロッパ随一のロココ建築と称されているのです。

村全体が芸術? オーバーアマガウ

ノイシュバインシュタイン城周辺にはこのように、ルートヴィッヒ二世の美学を考えるうえで、貴重な歴史的建造物があるのですが、このあたりの風土もまた、彼の精神性に大きく寄与しているように思えます。それがオーバーアマガウ村です。この村では、家々の大きな漆喰壁にフレスコ画が描かれているのです。宗教的なものだけでなく、「ヘンゼルとグレーテル」など童話を題材にしたものまであって、村全体がまるでメルヘンなのです。ルートヴィッヒ二世もこよなく愛していたとか。村の背後にはドイツアルプスが控え、家々にはゼラニウムなどの花が窓辺に飾られています。また10年に1度開催される「受難劇」は有名で、村人総出で当たるそうです。こうしたルートヴィッヒ二世にまつわるミュンヘン近郊の旅は、自分で行くのは骨が折れるので、ツアーが便利です。ノイシュバンシュタイン城だけでなく、ほかの4カ所も、是非とも訪れてほしいところです。