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海外現地発ガイド通信

完全に円形の城塞都市ネルトリンゲン


掲載日:2017/03/12 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ネルトリンゲン

タグ: ミステリー 珍しい 歴史


アニメ『進撃の巨人』によって日本で有名になる

町の中心にあるマルクト広場。真ん中の黄色い建物がホテル・ゾンネ、左隣が市庁舎 町の中心にあるマルクト広場。真ん中の黄色い建物がホテル・ゾンネ、左隣が市庁舎

ドイツ観光人気ナンバーワンのロマンティック街道。ドイツへ初めて行く人の殆どは、このロマンティック街道から始めるであろう。フランクフルト東のヴュルツブルクから始まり、オーストリア国境近くのフュッセンまで続く観光街道だ。ローテンブルクやノイシュヴァンシュタイン城など、ドイツ観光のハイライトがここにある。子ども祭りで知られるディンケルスビュールや中世都市アウクスブルクなども有名だが、その間にあるネルトリンゲンを見学しようとする人は少ない。近年では漫画『進撃の巨人』の舞台がネルトリンゲン、との噂が広まって日本人観光客が少し増えた。もともと由緒ある町で、マルクト広場のホテル・ゾンネには16世紀に神聖ローマ皇帝が3人も滞在している。中世では産業が栄えて見所が多い町なので是非訪れてみよう。

ネルトリンゲンの市壁とは?

現在もきちんと保存されている中世の市壁 現在もきちんと保存されている中世の市壁

ネルトリンゲンが『進撃の巨人』の舞台と噂されたのは、主人公たちが巨人から身を守るために市壁の中に住んでいるかららしい。市壁に囲まれた町は他国にもあるが、登場人物の名前がドイツ的なこともあってドイツ最大の城塞都市ネルトリンゲンに白羽の矢が立った。ネルトリンゲンは13世紀に皇帝から都市権を与えられ、帝国自由都市となっている。町を取り巻く最初の市壁が築かれたのはこの頃のこと。現在の市壁の長さは2.6Km。市壁の上を歩くことも可能で、一周するには40〜50分ほどかかる。市壁は円形を描いており、直径は1Kmほど。市壁には5つの門があり、いずれもマルクト広場に続く道がある。ローテンブルクやディンケルスビュールに比べると道幅も広く大きな中世都市だったことが判る。

皮なめしが町の産業となって栄えた

正面2階の壁に皮なめし職人の道具が描かれている 正面2階の壁に皮なめし職人の道具が描かれている

14世紀になると手工業が発展し、ネルトリンゲンは皮なめし職人が多くなる。彼らは町の北側を流れるエーガー川の傍に住んだ。皮なめしには大量の水が必要だったからである。皮なめし産業で町は潤い、人口増加で1327年に新たな市壁が建設される。これが現在に残る市壁である。最初の市壁は撤去されて道になり、地図で見ると環になっているのが判る。18世紀になるとヨーロッパでは船を使った遠隔交易に移って行ったため、ネルトリンゲンは次第に衰退していく。この衰退が幸いし、中世の町並みが残った。ここは『進撃の巨人』のような人類滅亡の危機が迫る市壁の中とは無縁の場所だ。アニメに惹かれてこの町を訪れた人でも、全く違ったメルヘンの世界に引き込まれていくであろう。

市壁の中には中世の面影がそのまま残っている

皮なめし職人の家の裏を流れる小川と水車 皮なめし職人の家の裏を流れる小川と水車

エーガー川近くには皮なめし職人の家が並んでいる。彼らは屋根裏に皮を干していたので窓にガラスを入れなかった。今は個人住宅になって窓部分が板で覆われている。皮なめし職人の家には正面に仕事に使う器具が紋章のように描かれている。エーガーは小さな川だが水車もあり、この辺りは大変風情がある。エーガーに沿って歩いて行くと水たまりがあった。その昔、馬に水を飲ませたり馬を洗ったりする場所だったそうで、馬が入りやすいように傾斜がついている。こんなものまで保存されているのだ。観光客で賑わうローテンブルクと異なって静かで長閑なネルトリンゲン。ロマンティック街道を巡る旅では素通りされることの多い町だが、是非一度、ゆっくり訪ねてみたい。

データ

斜めに傾斜のついた馬の水飲み場 斜めに傾斜のついた馬の水飲み場

アクセス:
4月半ばから10月半ばまではフランクフルトから1日に1本ロマンティック街道を走るバスが出る。
朝8時にフランクフルトを出発するとローテンブルクとディンケルスビュールに30〜40分ほど休憩しながら15時頃にネルトリンゲンに到着する。停留所は町の中心マルクト広場。
鉄道ではドーナウェルトDonauwoerthから普通列車で約30分。
鉄道駅は旧市街の近くにある。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/03/12)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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