page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
ドイツ・ポツダム・世界遺産の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

ポツダムには知られざる世界遺産がまだまだある


掲載日:2019/06/17 テーマ:世界遺産 行き先: ドイツ / ポツダム

タグ: 宮殿 建築 世界遺産 珍しい 歴史


世界遺産はサンスーシやツェツィーリエンホーフだけではない

小山の上に突然現れる立派なベルヴェデーレ・プフィンクストベルク城 小山の上に突然現れる立派なベルヴェデーレ・プフィンクストベルク城

ポツダムの観光と言えばサンスーシ宮殿や、ポツダム宣言が行われたツェツィーリエンホーフ宮殿あたりではないだろうか。ベルリンよりも古いブランデンブルク門や赤レンガの家並が続くオランダ地区も最近は有名になってきた。ところがポツダムには意外と知られていない見所が色々ある。今回はメジャーな観光名所は外し、敢えて穴場のスポットを紹介しよう。まずはポツダム旧市街の北にあるプフィンクストベルクへ上ってみよう。ベルク(山)といっても76mの丘で、ちょっとしたハイキング。そこにプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム四世が建てたベルヴェデーレ・プフィンクストベルク城がある。建築家カール・フリードリヒ・シンケルを起用して1847年から建設が始まり、年月をかけて1863年に完成した。ベルヴェデーレとは“見晴らし”という意味で、見晴らしの良い場所に建てられた離宮のこと。バルコニーへ登ると天気が良ければベルリンまで見渡せる。

世界遺産に登録されているポツダムの城

グリーニッカー橋から眺めるティーファー湖畔のバーベルスベルク城 グリーニッカー橋から眺めるティーファー湖畔のバーベルスベルク城

ベルヴェデーレ・プフィンクストベルクは1999年に世界遺産に登録された。現在は城内で劇やコンサートが行われており、レストランもある。この城と同じ建築家シンケルに依頼してティーファー湖の対岸バーベルスベルクに城を建てたのが後のドイツ皇帝ヴィルヘルム一世だった。1830年代に工事が始まるが途中でシンケルが亡くなり、その後を弟子たちが引き継いで1849年に一応完成したものの一部建て替えられるなど、やっと20世紀初頭に今日の姿になった。バーベルスベルク城はベルリンとポツダムの架け橋であるグリーニッカー橋付近から良く見える。まるで中世の騎士の城か童話に出てくるお伽の城の様な雰囲気がある。バーベルスベルクまで行く時間が無ければツェツィーリエンホーフ見学の折りにグリーニッカー橋まで湖畔を散歩し、橋の見学と共にバーベルスベルク城を眺めてみよう。この城も1990年に世界遺産に登録されている。

ドイツ表現主義建築の粋を極めたこの作品

研究所敷地の一番奥に、アインシュタイントゥルム(塔)が佇んでいる 研究所敷地の一番奥に、アインシュタイントゥルム(塔)が佇んでいる

ロマンティックな城とは対照的に、20世紀の科学の世界に浸ってみよう。ポツダムの中央駅から真っ直ぐ南へ1.5キロほどの自然科学公園内にあるアインシュタイン塔だ。近代建築に興味のある人なら一度は見たい憧れの建物であるはず。この変わった建物、1921年にエーリヒ・メンデルスゾーンによってアインシュタインの一般相対性理論を検証するために建てられた研究塔だ。太陽スペクトルの波長だの相対性論理だの、難しいことはさておき、この建物のユニークさ!どの角度から見ても面白く、建物というよりまるで塑像の様だ。建設当初も建物の方に話題が集中したという。現在も太陽観測所なので建物の中には入れないが外観の見学はいつでも可能。自然科学公園の一部が研究所の敷地になって入口には係員がいるが、塔を見に来た、と言うと快く許可してくれる。屋外なので無料で見学できる。

プロイセンとロシアの友好関係の証

装飾的な木造の館は博物館になって、入植当時の様子を伝えている 装飾的な木造の館は博物館になって、入植当時の様子を伝えている

旧市街の中心にあるオランダ地区は有名だが、少し北へ行くとロシア地区というのがある。戦後のベルリンをソ連が支配したのとは全く異なり、時代はナポレオン戦争にまで遡る。フランス軍によるロシア兵捕虜が出て、1812年にポツダムには62人のロシア兵捕虜がいた。プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム三世は彼らを保護し、ポツダムに滞在させた。その後、ロシア皇帝アレクサンドルに敬意を称して1826年に入植地アレクサンドロフカを建設。住居の他に畑や家畜、牧草地を与えると、ロシアから新たな入植者がやってきてロシア人入植地が形成され、教会も建てられた。しか20世紀からは次第に人口が減少し、2008年に最後の子孫が亡くなって入植者の血が途絶えた。現在ロシア・コロニーRussische Kolonieは世界遺産に登録されており、当時の家は博物館やレストランになっている。畑や果樹園も手入れが行き届き、何となく温かみを感じる地区である。

データ

ロシア人地区の北にある1829年に建てられたロシア正教会 ロシア人地区の北にある1829年に建てられたロシア正教会

ベルヴェデーレ・プフィンクストベルク
Belvedere Pfingstrerg
住所:Neuer Garten, 14496 Potsdam
開館時間:4月から10月は毎日10:00〜18:00、3月と11月は土日のみ10:00〜16:00
入館料:4.50ユーロ
アクセス:バス603番でHohenstr.下車徒歩20分

バーベルスベルク城
Babelsberg Palace
住所:Schlosspark Babelsberg, 14482 Potsdam
現在城内は工事中で見学不可
アクセス:バス616番でSchloss Babelsberg下車、徒歩7〜8分

アインシュタイン塔
Einsteinturm
住所:am Ende der Albert-Einstein-Strasse 14473 Potsdam
アクセス:月曜から金曜の7:00〜9:00、15:00〜18:00はポツダム中央駅から研究所行きのバスがある。終点のTelegrafenberg下車徒歩8分。あるいはポツダム中央駅から敷地入口のTelegrafenbergまで徒歩25分。

アレクサンドロフカ博物館
Museum Alexandrowka
住所:Russische Kolonie 2, 14469 Potsdam
開館時間:4月から10月 10:00〜18:00
休館日:月曜
入館料:3.50ユーロ
アクセス:バス604番、609番、638番、697番、N15番、N17番でAm Schrangen/Russischekolonie下車目の前、あるいはトラム92番、96番 Puschkinallee 下車、徒歩5分、

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/06/17)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索