page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD

ドイツ・レーゲンスブルク・世界遺産の現地ガイド記事

RSS

海外現地発ガイド通信

世界遺産都市レーゲンスブルクの秘密

掲載日:2016/12/30 テーマ:世界遺産 行き先: ドイツ / レーゲンスブルク ライター:吉村 美佳

タグ: すごい! 一度は行きたい 世界遺産



ABガイド:吉村 美佳

【ドイツのABガイド】 吉村 美佳
全ガイドを見る
南ドイツの世界遺産都市、レーゲンスブルク在住。観光局公認ガイドとして働くうち、この街を、もっと皆に知ってほしいと、強く願うようになりました。歴史に絡めたネタや、お薦めホテル、地元の注目イベント、ビールや、珈琲、料理ネタもしっかり発信していきます。

旧市庁舎の塔から見下ろした、レーゲンスブルクの風景。 旧市庁舎の塔から見下ろした、レーゲンスブルクの風景。

バイエルン州でも一番貧しい街の一つだった…

バイエルン州、ミュンヘンとニュルンベルクの間に位置するのが、中世の街並みが残る街、レーゲンスブルク。
実はこのレーゲンスブルク、1950年代は、バイエルン州でも一番貧しい街の一つだった。旧市街内にある13〜15世紀を中心に造られた富豪商人達の家は、財政難から、いつ床が抜け落ちるかわからない程の状態だった。町のイメージは灰色。そんな町が、1955年の火災をきっかけに、財政援助のための制度を70年代に整え、改築に力を注いだことにより、20世紀の終わりに、今のような良い状態になっていったのだ。そして、世界遺産都市に立候補を意識して7年目、審議委員の全員の賛成を受け、2006年、世界遺産都市レーゲンスブルクが誕生した。

 

中央にある塔は、13世紀に造られたもの。塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ち、ということを意味する。これは、アルプス山脈より北に位置する、同類の塔の中で、最も高い(52m)。 中央にある塔は、13世紀に造られたもの。塔が高ければ高い程、その家を立てた富豪商人はお金持ち、ということを意味する。これは、アルプス山脈より北に位置する、同類の塔の中で、最も高い(52m)。

もしも、この街が、いつも栄えていたのなら…

レーゲンスブルクは、ドナウの水運を利用し、世界中からの交易品が飛び交う街だった。その最盛期は、11〜14世紀。
しかし、アウグスブルクやニュルンベルクなどの周辺都市が、手工業によって発展してくると、貿易都市として栄えたレーゲンスブルクの力は次第に弱まっていった。もしも、このレーゲンスブルクがいつも栄えていたのであれば、古い家は壊され、モダンな家にとって変わっていただろう。更に、戦争の被害をほとんど受ける事がなかったため、中世の家並みがオリジナルのまま残る、数少ない貴重な街となったのである。

 

旧市街内には、あちこち細い道がある。どこを歩いてもちょっと素敵。どこを歩いても、見所が何かしらある。それが、レーゲンスブルク。 旧市街内には、あちこち細い道がある。どこを歩いてもちょっと素敵。どこを歩いても、見所が何かしらある。それが、レーゲンスブルク。

元をたどれば

紀元前には、ケルト人が住んでいたのだが、街が出来たのは、西暦179年。イタリアからやってきた軍の拠点として、城壁が作られた。一番北に存在するイタリアの街だ。城壁という限られた範囲内で発展していったため、旧市街内は道が狭い。馬車がぶつかって、壁が損傷しないようにと、家のふちには、石が飛び出ている。お店の入り口には、そこで取り扱う商品が分かり易いように、絵で表現された看板がかかっている。家の壁が歪んでいることを発見した観光客は、思わず、顔をにやりとさせ、シャッターを切る。そんな旧市街内には、重要文化財に指定された建物が、なんと960もあるのだそうだ。

 

この街に現存する薬局の中で一番古い「天使の薬局」は、創業1259年。ノイプファー広場にある。 この街に現存する薬局の中で一番古い「天使の薬局」は、創業1259年。ノイプファー広場にある。

古い薬局がある理由

実は、レーゲンスブルク、色々な顔を持っている。8世紀には、バイエルン州で最初の貴族、アギロールフィンガーが住んでいた他、宗教的にも非常に大切な街であった。文豪ゲーテも驚くほど、教会や修道院がたくさん並ぶ。古くからユダヤ人街もあった。ヨーロッパ中が魔女狩りを恐れていた時、お金のあるプロテスタントの信者が、宗教的にも寛大な地、レーゲンスブルクに、こぞってやってきた。
神聖ローマ帝国の首都に相当する時期もあった。各地から位の高い人が集まっただけでなく、皇帝が度々やってきたこともあり、世界で一番良い薬が集まって来た。薬といっても、昔は薬草。なので、植物学的にも大切な街となったのだ。

 

美味しいカプチーノは、どこででも飲めるわけではありません。喫茶店選びは、その日の気持ち、その人の趣向で、たくさんの選択肢の中から選べるのも、この街の醍醐味。 美味しいカプチーノは、どこででも飲めるわけではありません。喫茶店選びは、その日の気持ち、その人の趣向で、たくさんの選択肢の中から選べるのも、この街の醍醐味。

レストランとカフェの割合はドイツ一?

世界遺産ということは、勿論レーゲンスブルクは観光都市である。と同時に、大学や単科大学がある、学生都市でもある。人口の5人に1人が学生。
そんなレーゲンスブルクは、レストランとカフェの割合が、ドイツでも一番多いのだとか。お皿に乗り切らないほど大きなピザを焼くお店もあれば、陽気なお兄さん達が経営するケバブのお店も、世界最古のソーセージ屋さんもある。ドイツ最古の喫茶店(1686年営業開始)もあれば、最も北にあるイタリアの街らしく、美味しいカプチーノを提供するお店も何件もある。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/12/30)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 
 
エイビーロードTOPへ

海外旅行の比較検討サイト エイビーロードでぴったりの海外ツアーが探せる、見つかる! 160社超の旅行会社の提供するツアー・航空券、海外ホテルの比較検討ができます。
海外旅行に必要な現地の情報『海外旅行徹底ガイド』や現地在住のABガイドも要チェック!


おすすめガイド記事