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海外現地発ガイド通信

バイエルン州展覧会「1000年の歴史に眠る100の財宝」


掲載日:2019/10/31 テーマ:美術館・博物館 行き先: ドイツ / レーゲンスブルク

タグ: ためになる 世界遺産 博物館 歴史


バイエルン州展覧会

ドナウ越しに見たバイエルン州歴史博物館。今回のバイエルン州展覧会の会場です。 ドナウ越しに見たバイエルン州歴史博物館。今回のバイエルン州展覧会の会場です。

バイエルン州展覧会は、1976年にスタートし、バイエルン州内の様々な都市でほぼ毎年の様に開催される展覧会です。毎回テーマが設定され、それに沿った展示がされるのですが、レーゲンスブルクでの開催は、2000年、2014年に続き、今回3回目です。
2019/20年のテーマは、1000年の歴史に眠る100の財宝。2019年9月27日から2020年3月8日までの開催です。2014年の時点では、いくつかの博物館に分散しての開催でしたが、今回の会場は、レーゲンスブルクに今年2019年6月にオープンしたばかりのバイエルン州歴史博物館。その初めての特設展となります。

漠然とした今年のテーマ、あまり期待せずに行って見たのですが、なかなか立派なものです。
財宝というと、金銀のきらびやかなものを想像しがちですが、それだけでなく、古文書であったり、古い絹の靴や皮のブーツ、タペストリーなど、色々なものに出会えます。

展覧会に行ってみよう!

西暦500年頃の骨が展示されていました。この展示物の隣にある、タッチスクリーンで、二人について分析した情報を読むことが出来ます。 西暦500年頃の骨が展示されていました。この展示物の隣にある、タッチスクリーンで、二人について分析した情報を読むことが出来ます。

ミュージアムショップの入り口でチケットを購入します。常設展とのコンビチケットで、大人は10ユーロ。
月曜日が休館日ですが、それ以外は一律9時から18時まで。

常設展もどんなに急いで見ても1時間はかかりますが、このバイエルン州展覧会だけをゆっくり見て、私の場合は2時間ちょっとかかりました。ぱっぱと見れば1時間で済むでしょう。
展示品は、6世紀から始まり、おおよそ時系列に進んで行きます。
「宝物」という視点で見るよりも、古く保存状態の良いものを「宝」としてみんなで共有していこう、という様な姿勢でしょうか。もちろん古いだけでなく、芸術的にも素晴らしいものばかりです。国王や貴族の持っていた価値のあるもの、などが並ぶよりは、こういうタイプの「宝」の方が、私には興味深くみることが出来たと思います。

一体中世の人々はどんな生活をしていたのだろう?

狩猟犬が身に纏うマントは、絹と皮で出来ており、イノシシから身を守るためのもの。 狩猟犬が身に纏うマントは、絹と皮で出来ており、イノシシから身を守るためのもの。

私がこの展示を気に入った訳は、とりわけ17、18世紀あたりの展示物で、当時の生活の一部が想像できる工夫がされているからです。

当時の鏡の製造は、水銀を利用したもので、有害な蒸気を発するので、4週間働いたら、しばらく体を休めないといけなかったのだそうです。そして職人達は、結核になったり、手が痺れたりと影響を受け、一般に早くに亡くなっていた様です。

1770年から73年頃は川が頻繁に氾濫し、穀物が不作となり、パンの値段が高騰。また、1815年のインドネシアでの噴火で、世界中の天気に影響。そんな情報を読みながら、一体その頃のレーゲンスブルクはどうだったのだろう?と想像します。

18世紀には、結婚前の女性の性行為が厳しく禁止され、刑罰や罰金まであったそうです。罰については、具体的にいくつか例が挙げられていました。

「財宝」という表現からは少しずれた内容ですが、一般庶民としては、非常に興味深く響きました。

現代的な展示の方法

説明書きのボードの一つ。一番左に点字とスピーカー。その隣には、わざと凹凸をつけた複製の絵があり、触って絵を見ることができる仕組みです。 説明書きのボードの一つ。一番左に点字とスピーカー。その隣には、わざと凹凸をつけた複製の絵があり、触って絵を見ることができる仕組みです。

会場内は、ドイツ語と英語の表記。音声や映像での説明、目の不自由な方のための点字や宝物のレプリカを触りながら感じる様な物もありました。私は、目が見えない人が博物館へ行く、という状況を考えたことがありませんでしたが、そんな人でも楽しめる博物館があれば、すごいですよね。
まだまだ「楽しむ」レベルには達していないと思いますが、意識しているだけでも一歩踏み出している、と言えるのではないでしょうか。

耳に当てがって説明を聞けるスピーカーも数カ所に設置されており、そこではドイツ語のナレーションが2分前後流れます。それだけでなく、地元のラジオ局Bayern2も同テーマで情報を発信しているというのです。

ガイド付きで展示を見ることもできます。平日に2回、土曜日3回、そして日曜日に至っては4回も開催されます。それぞれ75分で、料金は入場料以外に4ユーロです。

併設されたレストランもなかなか捨てがたい!

黒い木目でシックな造り。博物館の閉館18時以降は、少しずつ客足が落ち着いてくるので、ゆっくり落ち着いた夕食にもおススメです。 黒い木目でシックな造り。博物館の閉館18時以降は、少しずつ客足が落ち着いてくるので、ゆっくり落ち着いた夕食にもおススメです。

しっかり展示物を見た後は、一息つきたいところです。
近場にもいくつかカフェなどはありますが、せっかくですから博物館併設のレストランにも行ってみたいですね。

私がメニューを見た限りでは、デザート系もバイエルン。
ビールに至っては、バイエルン州にある様々な醸造所のビールが並んでいます。普通のレストランでは、1つのお店で扱える醸造所は1つか2つ程度なので、色々な醸造所のビールを一つのお店で楽しめる、というのは、特別なことなのです。

ドナウ川で捕れる魚の代表格とでもいうのでしょうか、ナマズの料理もありました。お肉料理のソースにビールが使ってあったり。バイエルンの外からやって来た観光客にとっては、非常に魅力的なものが並んでいる、そんな印象です。どうやら、どの料理も美味しい。私もまだ1度しかここで食事をしたことがありませんが、一緒に出かけた全員が満足でした。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/10/31)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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