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世界最大級の吊り型式パイプオルガン(レーゲンスブルク)


掲載日:2019/12/27 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / レーゲンスブルク

タグ: 音楽 教会 世界遺産


実はまだまだ新しいパイプオルガン、2009年のものです。

重さ約37トンの吊り型式パイプオルガン。祭壇の左側手前、地上15mあたりに位置する。 重さ約37トンの吊り型式パイプオルガン。祭壇の左側手前、地上15mあたりに位置する。

現在世界最大級の大きさの吊り型式パイプオルガンが置かれているのは、レーゲンスブルクの大聖堂。2009年に設置さられたこのオルガンは、4本の鉄の綱によって吊り下げられており、壁との間にも隙間があります。
取り付けにあたっては、教会側が、大聖堂そのものに穴を開けたりすることを嫌ったため、吊り型式という形式で決着したのだそうです。

吊り型式のパイプオルガンの中では世界最大級の大きさで、重さが約37トンもあります。パイプの数は5871本というから、すごいですね。

元々、このゴシックの大聖堂にパイプオルガンを置く場所がなかったということ、またルートヴィッヒ1世などが、パイプオルガンを置くと、せっかくの大聖堂の造りを隠すこととなるからと設置を嫌ったということもあり、なかなか大きなパイプオルガンが設置されなかったのだそうです。

設置場所について

普通の教会では、西側にある入口の上に中二階のようなつくりがあり、そこにパイプオルガンが設定されています。これは正面入口(西)の上にあるステンドグラス達。なるほど、パイプオルガンを設置する場所がない。 普通の教会では、西側にある入口の上に中二階のようなつくりがあり、そこにパイプオルガンが設定されています。これは正面入口(西)の上にあるステンドグラス達。なるほど、パイプオルガンを設置する場所がない。

さて、新しいパイプオルガンを計画し始め、まず困ったのは、「どこに?」ということ。
大聖堂は上から見ると十字形になっているものが多いですが、この左右に飛び出た部分、つまり左翼や右翼に、今までも何台ものパイプオルガンが取り付けられています。ただ、左右に奥まった所に設置されると、音の響きが遮られ、後ろの方まで届かないのだそうです。

レーゲンスブルクの大聖堂が建てられたのは、1273年からと古く、当時まだパイプオルガンを設置することを前提としていませんでした。
ですから、普通パイプオルガンが来る場所には、大きなステンドグラスがあり、パイプオルガンを想定した造りになっていません。

唯一パイプオルガンを検討することができる可能性は、言い換えると、ステンドグラスに邪魔をされないでパイプオルガンが設置できるのは左翼だけなのです。
この場所は、前代の大聖堂の塔があった場所で、それが今でも残っており、おかげでステンドグラスがないのです。

音響効果を心配して、反対意見も多かったようですが、結果としては、問題なし。めでたし、めでたしです。

パイプオルガンについて

5代目のオルガン。長い間これが普通にメインのオルガンとして使われていた。祭壇の後ろ側に位置する。今でもよく使われている。 5代目のオルガン。長い間これが普通にメインのオルガンとして使われていた。祭壇の後ろ側に位置する。今でもよく使われている。

現在のオルガニストであるシュトイバーさんが1996年に演奏をしていたのは、先ほどから述べているものではなく、祭壇の奥にある、このオルガン。「大聖堂のスズメ達」として知られる1000年以上の歴史を持つ少年合唱団の伴奏をするときなどは、必ずこちらで演奏されています。そう、今でも現役のパイプオルガンです。大きなオルガンのパイプに電気で接続されており、切り替えることによりそちらから大聖堂全体に音が響くシステムになっています。

フルートの音、トランペットの音、などのイメージによって、またはソリストが歌う、皆で歌う、という状況をイメージして、など、パイプオルガンの豊かな表情。改めて、魅力的な楽器だと思いました。

頻繁に行われるオルガンコンサート

実は、オルガンコンサートでも、吊り型式でないこの小さなオルガンが使われることが多いのだそうだ。 実は、オルガンコンサートでも、吊り型式でないこの小さなオルガンが使われることが多いのだそうだ。

世界からオルガニストが来て、ここでオルガンコンサートが行われますが、その際、多くのオルガニストは古いパイプオルガンを好んで弾くのだそうです。それは一体何故なのでしょうか。

吊り型式のパイプオルガンには、高さ15mの所に演奏台があります。そこへ行くには、見え隠れするエレベーターで移動になるのですが、これも、人々に注目を与えさせた理由の一つ。
ただ、多くのオルガニストにとっては、この演奏台、結構「怖い」んだそうです。吊り型式とはいえ揺れることはありませんが、15mの高さということからなんとなく不安になり、演奏に没頭することにどことなく支障が出てしまうようです。

基本情報

南ドイツを代表するゴシック建築、聖ペトロ大聖堂。 南ドイツを代表するゴシック建築、聖ペトロ大聖堂。

この大聖堂は、観光の目玉とか、博物館的なものとかではなく、現役でミサが行われています。
このパイプオルガンの音を聞くためには、オルガンコンサート(夏の間はほぼ毎週水曜日の夜、または、アドヴェントの時期(クリスマス前のおよそ4週間)は、日曜日の度にコンサートがあります。
詳細情報は、DOMPLATZ 5のホームページ(http://domplatz-5.de/dom/domorgel/)からご確認ください。

その他、ミサが毎週日曜日の10時から行われますので、その際に大聖堂のスズメ達の歌声と合わせて、オルガンも楽しめます。(ただ、これは、あくまで宗教的なミサですので、くれぐれも邪魔にならないように。)

いずれにせよ、教会内は、夏でも冬でも寒いです。冬は、しっかりコートを着込んでください。オルガニスト、シュトイバーさん曰く、−2度だったこともあるそうです。(オルガンには、冬の間は暖房設備も取り付けられます。)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/12/27)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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