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海外現地発ガイド通信

見逃してしまったカーニバルを味わえる Bad Duerrheimのカーニバル博物館


掲載日:2008/01/18 テーマ:美術館・博物館 行き先: ドイツ / シュツットガルト

タグ: 博物館


ナーレン・ショプフ、カーニバル博物館へ

なんとも賑やかな博物館。豊かなお面の表情にも注目してみよう なんとも賑やかな博物館。豊かなお面の表情にも注目してみよう

年明けとともに各地で始まるカーニバル。ドイツの最も暗くて寒い季節に行われる祭りであるため、なかなかこの時期に訪独するのは難しい。でも一度、祭りを見てみたい。そういう人のために、とっておきの場所を紹介しよう。一年中カーニバルの雰囲気が味わえる博物館(Verein Narrenschopf Bad Durrheim e.V.)である。場所はシュヴァルツヴァルトのバード・デュルハイム。Narren とは“からかう”とか“惑わす”、 Schopfとは“納屋”とか“差し掛け屋根”という意味。その名の通り、大きな円形の屋根だけのような建物が2つ。それが博物館である。

この地方でカーニバルはファスナハトと呼ばれている

一番左の衣装はなんとトランプのようなカードがつけられている。 一番左の衣装はなんとトランプのようなカードがつけられている。

中に入って驚く。風変りな衣装を身にまとってお面を付けた人たちが大勢立ち並んでいる。まるでカーニバルの会場に迷い込んだかのよう。と思ったら、これらはみんな等身大の人形たちだった。それにしても皆おかしな格好だ。魔女のようなお面は、日本の鬼か秋田のなまはげを連想させる。これらは全てシュヴァルツヴァルト地方のカーニバルの衣装だ。この博物館には71地域から集められた約400種類のファスナハト衣装が展示されている。これらの衣装は18世紀から現在に至るまでのものであり、歴史や特徴などが解説されている。悪魔や魔女、動物のかぶりものも登場する。

独特の衣装と仮面をじっくり鑑賞

カタツムリの殻で覆われた民族衣装。なんだかとてもお洒落だ カタツムリの殻で覆われた民族衣装。なんだかとてもお洒落だ

カラフルなリボンやトランプを体全体に巻きつけたような衣装は、まるでファッションショーのようだ。大きな鈴をいくつもぶら下げた衣装は、この地方に住む人々が恐ろしい動物たちに出会わないよう、鈴を鳴らしながら山道を歩いたことに由来する。変わったものでは、カタツムリの殻で服を覆ったもの。これはツェルやエルツァッハという小さな町に見られるもので、カタツムリは冬の大事な栄養源だったため、豊富に消費されていた。残りの殻を利用した衣装である。それぞれに意味があり、それを知るとますます興味がわいてくる。豊かな表情の木彫りのお面も見ごたえ十分。

春への強い憧れから生まれた民俗祭り

動物除けの鈴も衣装にマッチしている。人形の下に衣装の説明が書かれている 動物除けの鈴も衣装にマッチしている。人形の下に衣装の説明が書かれている

ファスナハトとはそもそも、冬を追い出して春を呼びよせるという、ドイツ人の祖先が考えた祭りである。ドイツの冬は朝8時ごろからようやく薄明りとなり、太陽が顔を出すことは稀で一日中どんよりと薄暗く、午後4時を過ぎるともう真っ暗になる。雪が降らずとも気温は低く、零下10度以下は珍しくない。この寒さと暗さを支配している霊を追い払おうという祭りがファスナハトであり、厳しい冬を生き抜くための知恵だった。木彫りのお面をつけ、蓑のようなものをかぶり、ときには鞭や鈴などで大きな音を出しながら町中を暴れまわる。変身するという行為には魔力の中に入り込む願望の現れである。こうしたドイツ民族の古い伝統祭にキリスト教の信仰が加わって、今日のカーニバルが生まれた。こんなルーツを解っていると、旅はもっと面白くなる。

【関連情報】

■Verein Narrenschopf Bad Durrheim e.V.
Postfach 1416
78068 Bad Durrheim
電話:(+49)7726 6492
開館時間:5月1日〜10月31日まで 火曜〜土曜:14:00〜17:30,日曜:10:00〜17:30まで、11月1日〜4月30日まで 火曜〜土曜:14:00〜17:00,日曜:10:00〜17:00
※Bad Duerrheimへの行きかた:シュツットガルト(Stuttgart)から電車でヴィリンゲン(Villingen)まで行き、そこからバスでBad Duerrheimまで(約8km)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/01/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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