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ドイツの文豪、ゲーテが50年間過ごした古典主義の都ワイマールの魅力とは


ゲーテが50年間過ごした街ワイマール

マルクト広場のワイマール市庁舎。塔内にあるマイセン製の鐘は毎正時に鳴るので是非聞いてみよう マルクト広場のワイマール市庁舎。塔内にあるマイセン製の鐘は毎正時に鳴るので是非聞いてみよう

ドイツのほぼ中央に位置するテューリンゲン州の街ワイマールはかつてドイツの文豪ゲーテ(1749-1832)やシラー(1759-1805)の活躍した文化都市。2019年はグロピウス創設の芸術総合学校バウハウス誕生から100周年を迎え、話題を集めた街です。ワイマールは9世紀からの長い歴史を有しますが、古典主義の都として開花したのは、文豪や文化人が多く集まった18世紀中頃から19世紀中頃にかけてでした。

ワイマールはザクセン・ワイマール公国の首都としてエルンスト・アウグスト2世(大公)が統治していました。しかし、大公はアンナ・アマーリア公妃と結婚してからわずか2年で亡くなりました。そこで公妃は幼い長男カール・アウグストの教育者として、ドイツの著名な詩人・作家のクリストフ・マルティン・ウィーラント(1733-1813)を招きました。公妃は、ワイマールに宮廷劇場やアンナ・アマーリア大公妃図書館を創設し市民に公開するなど、文化に造詣も深い才女として知られており、文化都市ワイマールの礎を築いたキーパーソンとして重要な役割を果たしました。

多分野で才能を発揮した文豪ゲーテ

イルム公園内にひっそりと佇むゲーテのガーテンハウスは文豪がワイマールで最初に住んだ家。その後、手狭になりゲーテ・ハウスへ移転したそうだ イルム公園内にひっそりと佇むゲーテのガーテンハウスは文豪がワイマールで最初に住んだ家。その後、手狭になりゲーテ・ハウスへ移転したそうだ

夫の死後、幼いカールにかわり公国の政務をとっていた公妃は、息子が18歳になると公国をカールに引き継ぎました。そして大公となった若きカールは、母の招聘でワイマールに滞在していたゲーテを相談役として指名しました。ゲーテはその翌年の1776年、公国の最高政治機関である枢密院の参事官となり、カール大公のサポート役として活躍しましたが、ゲーテも26歳という若さでした。後には大臣として教育や芸術などの振興役を務め、ワイマールに長期滞在することになります。

ゲーテはこの街で「ファウスト」「イタリア紀行」「詩と真実」など精力的に文学作品を書きあげましたが、それだけでなく多方面でその才能を発揮しました。アンナ・アマーリア大公妃図書館の館長を務め、地質学や光学、解剖学、植物学にも興味を持って研究していたそうです。なかでも植物には関心が深く、ガーデンハウスの広大な庭やゲーテハウスの裏庭にもたくさんの直物を植えていたといいます。ゲーテは、ワイマールにシラーやヘルダーも招聘し、この街を文化都市の中心地に育てあげた中心人物の一人といっていいでしょう。

意外と質素なゲーテハウス その理由とは

ゲーテが息をひきとった肘掛椅子とベットのある寝室には入室できませんが、是非カメラに収めたいものです。このハウスは1998年、世界文化遺産に登録されました ゲーテが息をひきとった肘掛椅子とベットのある寝室には入室できませんが、是非カメラに収めたいものです。このハウスは1998年、世界文化遺産に登録されました

ゲーテが約半世紀にわたり過ごした家は、ワイマール大学図書館近くのフラウエンプラーン広場に面しています。1707〜1709年に建設されたバロック式のこの邸宅は、ゲーテがイタリアを旅行した際に感銘を受けたイタリア美術を参考に自らデッサンを描き、自分好みの家に改修したそうです。現在、このハウスの一部は博物館「ゲーテハウス」として公開されています。

室内は意外と質素です。書斎では木製の椅子に座って執筆に没頭したそうです。豪華さよりも快適さに重点をおいたゲーテは、自然あふれるシンプルな環境の中でこそ創造力が高まると考えていたとか。文豪、そして公国の主要人物だったと聞くと、さぞかし優雅な環境で暮らしていたのではと想像しますが、ゲーテは必要最低限の家具や生活用品に囲まれて生活していたのです。

館内は、ゲーテと妻クリスティアーネの居間、「ファウスト」などが書かれた書斎、図書室、標本室、寝室など、装飾や家具の配置にゲーテの意志が隅々にまで行き渡った部屋の数々が当時のままに保存されています。ちなみにゲーテは寝室のベッド脇にある肘掛椅子にもたれ掛かり「もっと光を」の言葉を遺して、静かに息を引き取ったそうです。

ゲーテゆかりの市内スポットも見逃せない!

国民劇場前のゲーテ(左)とシラー(右)の記念碑 国民劇場前のゲーテ(左)とシラー(右)の記念碑

さて、長年この街で過ごしたゲーテゆかりの観光スポットは、ハウスの他にも市内にいくつもあります。まず見逃せないのは国民劇場とその前の広場に佇むゲーテとシラーの像です。文豪ゲーテのためにイェーナからワイマールにやってきたシラーと共に、ゲーテはドイツ古典主義(ワイマール・クラッシック)を確立しました。この周辺は国民劇場を背景にした二人の記念碑をカメラに収めたいと集まる人が絶えません。

ちなみに国立劇場は、ゲーテのファウスト初演の場所です。しかもゲーテは同劇場の監督も務め、シラーの多くの作品がここで上演されました。

またゲーテが館長を務めた世界文化遺産アンナ・アマーリア大公妃図書館も必見です。館内の展示書籍の豊富さにも驚きますが、一度は行ってみたい世界の図書館に名を連ねているのが納得の美しさにはため息が漏れるばかりです。

東西ドイツ統一後に整備された市内の街並みを散策すると、そのモダンさとはうらはらのなんとも言えないのどかな雰囲気と往来の優雅さを醸し出している空気を肌で感じる事ができます。是非一度自分の目で確かめてほしいものです。

インフォメーション

ゲーテハウス正面・左アーチ型の扉を通ると博物館入口がある ゲーテハウス正面・左アーチ型の扉を通ると博物館入口がある

ゲーテハウス・ワイマール
Goethehaus in Weimar
Frauenplan 1, 99423 Weimar
https://www.thueringen.info/weimar-goethehaus.html

ワイマールツーリストインフォ
Tourist Information Weimar
Markt 10
99423 Weimar
Telefon: +49 (0) 3643 7450
https://www.weimar.de/en/tourism/tourist-information/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/02/12)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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