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ドイツ・ヴィスバーデン・観光地・名所の現地ガイド記事

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海外現地発ガイド通信

1日に200万リットルもの温泉が湧き出る美しい街ヴィースバーデン

掲載日:2019/02/07 テーマ:観光地・名所 行き先: ドイツ / ヴィスバーデン ライター:沖島博美

タグ: 街歩き 世界のデザート 癒し



ABガイド:沖島博美

【ドイツのABガイド】 沖島博美
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東京在住。 旅行作家。ドイツの民俗、歴史、文化などを取材し、書籍や雑誌で紹介し続けている。主な著書に『グリム童話で旅するドイツ・メルヘン街道』(ダイアモンド社)、『北ドイツ=海の街の物語』(東京書籍)、『ベルリン/ドレスデン』(日経BP),『ドイツ〜チェコ古城街道』(新潮社)、『ドイツ・クリスマスマーケット案内』(河出書房新社)など他多数。日本旅行作家協会会員。

旧市街のコッホブルンネン広場にある泉Kochbrunnenは美しいキオスクの中にあり、誰でも触ったり飲んだりすることができる 旧市街のコッホブルンネン広場にある泉Kochbrunnenは美しいキオスクの中にあり、誰でも触ったり飲んだりすることができる

フランクフルト空港から数十分の所に美しい温泉保養地があった

ドイツに数ある温泉地の中で“”高級温泉保養地“、と聞けば真っ先にドイツ西南部のバーデン・バーデンを思い浮かべる。ここに匹敵するような素晴らしい温泉地は他にないだろう、と思っていたが意外な所に同じくらい素敵な温泉地があった。それはフランクフルトにほど近いヴィースバーデンだ。古くから温泉町として発達し、戦前までは特別な主要産業がなかったので第二次世界大戦では大した被害を受けなかった。そのため美しい町並みが残っている。ドイツには戦災を免れた小さな田舎町がいくつもあるが、ヴィースバーデンの規模で戦前の建物がこれだけ保存されているとは驚くばかりだ。町の中心部にある公の建物は勿論のこと、周囲の住宅地に並ぶ100年以上前の集合住宅も実に装飾的で立派だ。温泉施設と共にこうした建物も散策途中で見学したい。

 

ヴィラ・クレメンティーネの様に立派な館がヴィースバーデンにはあちらこちらに見られる ヴィラ・クレメンティーネの様に立派な館がヴィースバーデンにはあちらこちらに見られる

トーマス・マン作「ブッデンブロークス」の映画が撮影された館

ヘッセン州の州都はフランクフルトの様な気がするが、実はヴィースバーデンなのである。街の中には州政府機関の立派な建物が見られるが、19世紀後半に建てられた装飾的な館も多い。そのうちの一つ、ヴィラ・クレメンティーネは1882年にある企業家によって建設され、彼の妻の名からクレメンティーネ館と名付けられた。戦後は州政府に買い取られ、現在は文化センターになっている。2008年制作のドイツ映画「ブッデンブロークス」はトーマス・マンの同名の小説(邦訳は「ブッデンブローク家の人々」)の3度目の映画化で、この時はブッデンブローク家の館として内部撮影は全てヴィラ・クレメンティーネで行われた。舞台は北ドイツのリューベックなのだが、富豪商人の館として多くのシーンがここで撮影されている。

 

コロナーデとは柱が美しい屋根付きの廊下のことで、誰でも散策できるが、特に雨の時には保養客が温泉水を飲みながら散策する姿が見られる コロナーデとは柱が美しい屋根付きの廊下のことで、誰でも散策できるが、特に雨の時には保養客が温泉水を飲みながら散策する姿が見られる

真っ白な列柱が芝生の両側に並ぶクーアハウスのコロナーデ

ヴィラ・クレメンティーネの北側から市民公園が広がっている。樹木の間から最初に見えるのがヘッセン州立劇場だ。1894年にドイツ皇帝ヴィルヘルム二世によって建設されたネオバロック様式の館で、面白いのは直ぐ北側にあるクーアハウスのコロナーデKurhauskolonnadeと一体化していること。劇場の北側が空襲で破壊されたので修復の際にコロナーデの途中に劇場入口を作ったためだ。このコロナーデは1827年にクーアハウス前庭の両側に建設されたもので、129mもの長さはヨーロッパ最長と言われている。クーアハウスは1810年に最初の建物が建てられ、1905年に現在の姿に建て替えられた。内部にはコンサートホールや高級レストランなどがある。館内には大きな吹き抜けのロビーがあり、ここには誰でも入ることが出来るので是非見学したい。

 

ヴィルヘルム通りから眺めるクーアハウス。右手のコロナーデは一部が州立劇場と一体化しており、左手の コロナーデにはカジノへの入口がある。 ヴィルヘルム通りから眺めるクーアハウス。右手のコロナーデは一部が州立劇場と一体化しており、左手の コロナーデにはカジノへの入口がある。

街を歩いていると広場や通りで、湧き出る温泉に出会う

ヴィースWiesは草原、バーデンBadenはバートBad(温泉)の複数形。およそ2000年前にローマ人が温泉を発見した時、草原Wiesの中の温泉Badenと名付けた。現在ヴィースバーデンには26もの温泉があり、旧市街には熱い温泉が湧き出ている所がいくつかある。水温は46度から66度、とかなり熱く、ドイツにしては珍しい。旧市街北端広場にコッホブルンネンKochbrunnenという泉がある。1366年に発見された温泉で66度と熱い。誰でも利用できるので少し飲んでみると塩辛かった。街中に溢れ出る温泉水を引き込んでスパに利用しているホテルもある。そんなホテルの一つに泊ってひたすらクーアハウスのカジノに通い詰めたのがドストエフスキーだった。「賭博者」はバーデン・バーデンでの体験と言われているが、ヴィースバーデンだ、という説もある。この様にヴィースバーデンは多くの著名人を惹きつけてきた。

 

クーアパークにあるドストエフスキーの胸像 クーアパークにあるドストエフスキーの胸像

データ

ヴィースバーデンへのアクセス:
フランクフルト中央駅からヴィースバーデン中央駅まで郊外電車RMVで40〜50分
フランクフルト空港駅からヴィースバーデン中央駅までSバーンで50〜60分、ICEで35分
ヴィースバーデン中央駅から旧市街までは、駅から北へ真っ直ぐに延びるバーンホーフシュトラーセBahnhofstrasseを徒歩10〜15分。

観光案内所はマルクト広場にある。
ヴィースバーデンの温泉は、リウマチや喘息などの治療に適しているとされる。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/02/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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