- アリサンドラトゥー芳香
- イタリアのトスカーナに4年、そしてギリシャ、ペロポネソス半島北部の港町パトラ在住13年。ギリシャの大学生に日本語を教えながら、翻訳などもしています。小学生の子供が二人いるので、子連れの旅行についての情報や、もともと好きな遺跡等に関する情報、地中海料理などについて発信中!また、ブログ「地中海とカフェDiary」ではギリシャ生活について綴っています。
出発エリアをに変更しました。
復活祭の時期は、このようなお洒落なロウソクが並ぶショーウィンドーがたくさん目に付きます。お土産にもオススメなかわいいものが一杯ありますよ
ギリシャでは、復活祭は、年間で一番大きな祝日といっても過言ではありません。日本でいえばお正月のように、家族、親戚が集まる大事な休暇で、もちろんこの休暇前後は道路なども帰省ラッシュ。ギリシャの復活祭には、カトリック教の国々にはない、いろいろな伝統があります。とりわけこの復活祭前のギリシャで目に付くのが、華やかに飾り付けられた、細長いロウソク!街中のショーウィンドーにたくさん並んでいたりして、とっても気になります。これは、この復活祭のミサへ持っていく「ランパーダ」と呼ばれるロウソク。子供向けはもちろん、大人も喜ぶようなかわいいものが一杯あります。この時期に旅行される方は、是非手に入れてみてくださいね。
これは男の子用の「ランパーダ」の一例。このように、ただのロウソクとは思えないほど、ちょっと懲りすぎのものまでいろいろあって、見るだけでも楽しいですよ
復活祭前日は、イスラエルのエルサレムで、奇跡によって灯ると言われている聖なる火(オリンピックのものとは別です)が飛行機でアテネへ空輸されます。この様子は毎年テレビでも中継されるんですよ!これがギリシャ全土の教会へその日のうちに輸送され、夜中12時に始まるミサに間に合うというわけです。この火はキリスト復活の証として扱われています。復活祭前夜のこのミサは、日本でいえば大晦日のような感じです。一番いい服を着て夜中12時に出かけます。この時「ランパーダ」と呼ばれるロウソクをみな持参し、ミサの終わりにこの聖火をうつしてもらいます。教会の中は一杯で、外にも入れない人たちがたくさん集まっています。その手に持つロウソクが全て灯されると、幻想的で神聖な雰囲気がただよいます。
復活祭の時期、どの家庭でもテーブルに飾られているのが、いろんな色に染めた卵!ギリシャの復活祭のシンボルとしての卵は、赤が基本色となります
この火は、大切に家まで運び、家に着くと、このロウソクの火で、戸口外側で玄関の扉の上に十字を書きます。こうするとロウソクのすすで、ちゃんと黒く十時が描かれるんですね。これで家も1年間守られるというような意味合いがあります。復活祭といえば、日本でもイースター・エッグとして知られる卵。もちろんギリシャの復活祭でも卵を飾ります。基本色は赤。茹でて、染めて、乾かして、と手間がかかるので、数日前に作ってしまいます。このゆで卵、食べ方がまたギリシャらしいです。小さめに切ってお皿に盛り付け、塩・コショウをふりかけたら、オリーブオイルであえて頂きます。
復活祭の日は、カトリック教徒の国とギリシャでは同日のこともありますが、1週間のずれがあることが多いです。ただし、今年2008年は暦の関係から、なんと1ヶ月以上もずれが生じます。ギリシャの2008年の復活祭は4月27日です。
(日程等の情報は2008年3月24日現在のものです。予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/01)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて