- アリサンドラトゥー芳香
- イタリアのトスカーナに4年、そしてギリシャ、ペロポネソス半島北部の港町パトラ在住13年。ギリシャの大学生に日本語を教えながら、翻訳などもしています。小学生の子供が二人いるので、子連れの旅行についての情報や、もともと好きな遺跡等に関する情報、地中海料理などについて発信中!また、ブログ「地中海とカフェDiary」ではギリシャ生活について綴っています。
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クルーリと呼ばれる、クッキーの一種です。卵がたっぷり使われるので、復活祭のために作られるお菓子なんですが、あまり甘くないので、朝、コーヒーのお供にいただいたりします
復活祭までは、今までも繰り返しているように、お肉などを控える断食が続きます。これが、復活祭前夜の夜中12時に行われるミサが終わると、解禁! 復活祭といえば、ギリシャで連想するものは、一番のご馳走とされる子羊の丸焼きなんです。夜中のミサが終わったあとは、羊のモツで作るスープなどを(夜中なんですが!)いただきます。この夜はレストランなども復活祭特別メニューで遅くまでやっています。若い人々はお洒落に着飾って、ナイトクラブなどで徹夜することも珍しくありません。そして復活祭当日の朝から、この休暇に集まった家族、親戚一同で、野外で丸ごとの羊を焼き始め、音楽を聴きながらわいわいにぎやかに過ごします。
よく見てください!普通のおもちゃの箱に見えるんですが、右側に青い色のロウソクがついています。ギリシャの復活祭プレゼントは「ランパーダ」(復活祭に必要なロウソク)とのセットになっています
復活祭までの数週間、激しくなるのが、子供目当ての復活祭プレゼント用おもちゃのテレビコマーシャルなんです。ギリシャでは、幸せなことに、子供はプレゼントをもらう機会がたくさんあるんですが、その一つがこの復活祭。しかもギリシャには名前の洗礼をしてくれる洗礼親というのが、一生を通じてのつきあいとなり、親戚同然になります。両親、おじいちゃん、おばあちゃんに加えて、この洗礼親からもプレゼントがもらえるわけなので、プレゼントづくしといえますよね! ギリシャでは、復活祭プレゼントには、普通のおもちゃに、前夜のミサにもっていくロウソクの「ランパーダ」がセットになったパッケージが大量に売られています。
復活祭が終わるとお肉が解禁になるだけでなく、卵も解禁、というわけなので、卵をたっぷり使った美味しいケーキやお菓子を食べる機会がたくさんあります。ギリシャ人は男女ともに、相当な甘党です。ケーキ屋もたくさんあるギリシャですが、日本人にはちょっと甘すぎることも多いと思います。その中で、なぜか復活祭で伝統的に作られるクッキーの「クルーリ」は、あまり甘くしません。卵がたっぷり使われた、とても素朴な味のクッキーで、朝コーヒーに合わせて食べたり、日中のおやつにオススメなので是非試してみてくださいね。
復活祭の日は、カトリック教徒の国とギリシャでは同日のこともありますが、1週間のずれがあることが多いです。ただし、今年2008年は暦の関係から、なんと1ヶ月以上もずれが生じます。ギリシャの2008年の復活祭は4月27日です。
(日程等の情報は2008年3月24日現在のものです。予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/08)
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