アルファベットの起源

「世界でもっとも広く使われている文字は?」というと、漢字も多いですが、普及度からいえばやはりアルファベットではないでしょうか? 東ヨーロッパやロシアで使われているキリル文字も含めれば、かなり広い範囲で使用されています。世界に文字はたくさんありますが、国や言語を超えてこれほどまでに使われている文字は、他に類を見ないでしょう。アルファベットの起源は、古代の東地中海のフェニキア文字といいます。ただしこのころはまだ子音しか音写されておらず、それがギリシャに伝わって母音の文字も加えられ、ギリシャ文字が、ついでローマ時代になりラテン文字が地中海世界に浸透しました。これがヨーロッパで使われているアルファベットの元になりました。

文字を見ても発音がわからない英語。他のアルファベット使用国は発音の例外は? 文字を見ても発音がわからない英語。他のアルファベット使用国は発音の例外は?

古代遺跡に残るアルファベット

古代ギリシャの遺跡を訪れると、古代ギリシャ文字が彫られた碑文が、古代ローマの遺跡ではラテン文字の碑文が目につきます。今でも使われているアルファベットですね。ただし古代ではアルファベットはまだ大文字しかなく、現在見られるような小文字が生まれたのは中世からといいます。ギリシャ文字は、のちにキリル文字としてスラブ系の言葉を音写する文字を生み出しました。アルファベットのいいところは、意味はわからなくても文字を見ればたいてい発音ができる事ですね。ただし英語はそうともいえませんが。

スペルを見ただけでは発音できない英語

日本で習う最初の外国語はまず英語です。スペルを見ただけでは正確に発音できない単語が多くて、私は中学生の時にいきなり挫折したトラウマがあります。「a」と「e」といった文字の発音はひとつだけでなく、単語ごとにいちいち覚えなくてはならず、非常に面倒でした。「a」を「ア」、「e」を「エ」として覚えると、「make」は「マケ」って読んでしまいますよね。私の外国語学習は出鼻をくじかれてしまったのですが、大人になってあちこちの国に行くようになり、むしろスペルと発音が一致しない英語が特殊で、アルファベットを使うほとんどの国ではその通り発音すれば通じる、ということがわかりました。

国ごとに文字の読み方の決まりがある

「フランス語も違うよ」という人もいるでしょう。しかしそれはあのスペルをローマ字式(あるいは英語式)に読もうとするからです。フランス語でもそのつづりには対応した読み方があり、しかも例外は少ないので、一度覚えてしまえばむしろ英語より楽です。イタリア語、スペイン語は、日本人には発音しやすいです。そして、現代になってアルファベットを導入した国(インドネシアやトルコなど)は、スペルと発音がまだほとんど同じなので、そのまま読めばかなり通じます。ということで英語で挫折した方も、あきらめないで他の言語にチャレンジしてみると、意外にそっちのほうが簡単かもしれないですよ。