現代でも増え続けるアルファベット使用国

その国の文字は、ずっと昔から使われているような気がしますが、現代になってアルファベットを採用した国があります。その代表的な国はトルコやインドネシア、ベトナムなどでしょう。トルコとインドネシアは、昔は自国の文字の表記にアラビア語を当てていたといいます。しかし独立や革命を機に、より優しく、世界的にも通用するラテン式アルファベットに替えました。その単語のスペルを決める時、音を割り当てたのがたかだか100年以内の事なので、スペルと音が違うという例外が少ないのです。

こんな国もラテン式アルファベット使用国。現代でもその国の文字が変わる事がある? こんな国もラテン式アルファベット使用国。現代でもその国の文字が変わる事がある?

トルコの場合

トルコで話される言葉はトルコ語です。1928年にラテン式アルファベットを導入しましたが、26の文字だけでは補えない独特の発音があるので新たに加えた文字や、使わなかった文字があります。「Q」「W」「X」がない代わりに、「C」の下にヒゲをつけて「チャ」行を発音させたり、「ウ」を「U」と点のない「I」で使い分けたりしています。多少難しい発音もありますが、日本人にとっては他の言葉の発音に比べると、難しくないほうでしょう。そしてお約束さえ覚えれば、発音もできます。あいさつの「こんにちは」の意味の「Merhaba」は「メルハバ」と言う感じです。

インドネシアの場合

インドネシアの場合、第二次世界大戦まではそもそも公用語がオランダ語でした。戦後、独立したときにインドネシア語を国語としたのですが、これはもともと交易のために使われていたマレー語が元になっています。文字はラテン式アルファベッドが採用されました。もともとオランダ語でアルファベット表記にはなじみがあったと思います。トルコ文字のように、特殊な文字は足されていません。なので「C」は「チャ行」の用に発音するとか多少のお約束を知れば、これもスペルを見れば発音できます。しかも母音が多いので、日本人には楽です。

ベトナムの場合

ベトナムはもともと漢字文化圏でしたが、戦後の1945年にベトナム独特のアルファベット「クオック・グー」が正式に採用され、10年あまりで漢字が廃止になりました。我々日本人には想像しがたいですが、使用している文字がある日、急に変わるってどんなことなのでしょう。さてベトナムでは、ラテン式アルファベットにベトナム風の発音をさせるための補助記号が付けられました。この補助記号は多いので、一見はアルファベットですが、発音するにはちょっと難しそうです。また、ベトナム語は同じスペルでも声調によって意味が異なるので、それも覚えなくてはなりません。

中央アジアでも文字の切り替えが

こうした文字の切り替え、わりと最近でも起きています。日本ではあまり馴染がないですが、中央アジアにトルクメニスタンという国があります。この国はもともとアラビア文字が使われていたのですが、ソ連時代にキリル文字に切り替わり、さらにソ連邦崩壊後の1990年代にラテン文字表記に切り替わりました。お隣のバクーを首都とする国アゼルバイジャンも同じ頃、キリル文字表記からやはりラテン文字表記に切り替わりました。切り替え期間が終わり、アゼルバイジャンでキリル文字表記がなくなったのは2003年といいますからつい最近です。そんなわけで、これからも使用文字が変わる国があるかもしれませんよ。