最大の誤算は、「自然公園=涼しい」

「クレタ島のサマリア渓谷のトレッキング」その1からの続きです。入口でもらった地図によると、渓谷には10箇所のチェックポイントがありました。自分が今どのチェックポイントを通過したか、時間配分を調整するのにも役立ちます。疲れたときは休憩所で休み、フルーツやスナックでエネルギー補給をして進みます。チェックポイント5を通過する頃、疲れて休憩所でなくても腰を下せる場所を探すようになりました。実は、この国立公園は5月〜10月半ばまでオープンしているのですが、私が訪れた8月。昼の暑さは半端ないものだったのです。自然公園=涼しい、なんて大きなかんちがいをしていました。

渓谷の底からの眺めは、まさに絶景 渓谷の底からの眺めは、まさに絶景

クライマックスは残り5キロ地点

前半の下りのときは山林を降りていくので、日陰が多く日差しが気になりません。それが昼になると気温が上がり始め、しかも陰のない道を歩くようになります。もちろん景色は美しいのですが、余裕がなくなって来るもの後半。怪我をした人を運ぶ救急車代わりのロバの姿を見ては、気をつけて歩こうと気が引き締まりました。そして、疲れがピークに達した頃、やっとサマリア渓谷の最大の絶景ビューに到着。それが、Iron Gates。チェックポイント8以降の残り5Kmが、コースのクライマックスとなります。

美しい縞模様の断層面に感動!

Iron Gates、鉄の門を意味するその場所からゴールまでは、景色が一変します。高さ30メートルもある崖の下の谷間、道幅は細いところでは4、5メートル。わずかな隙間を歩いていきますが、先へと道は長く続いているので視界に圧迫感はありません。両脇の石の断層面に目をやると、長い年月をかけたできたきれいな縞模様。地球の長い歴史を感じる、すごい場所にいるんだと感じさせてくれます。壮大な自然に感動していると、最後はいとも簡単にゴールへ到着! 歩き始めて、6時間後のことでした。

下山後のお楽しみは、冷たいジュースとビーチ!

ゴールには、小さなスナックバーのような店が2軒ありました。下山を終えた人達が飲んでいたのは、冷えた生絞りオレンジジュース。一気に飲み干したら、疲れが癒されました。ゴールからビーチまでさらに歩いて行く事ができます。トレッキング中にかなり汗をかくので、ビーチでひと泳ぎしたくなるのも納得。準備よく、Tシャツの下に水着を着用したままトレッキングして、そのままビーチへ向かう人も多いようでした。私はビーチへは行かず、ビーチ沿いのレストランで軽食を取りながら帰りのフェリーを待つことにしました。(その3へ続く)