ラビリンスの語源は、宗教シンボルだった

「クレタ島のラビリンス」その2からの続きです。さて、この宮殿には、王の間、王妃の間、列柱の広間、お風呂場など各部屋が発掘者によって名付けられています。その中で、最も目を引いたのが、イルカや魚の泳ぐ壁画が描かれている王妃の間。当時の人々がエーゲ海でみかけたイルカなのでしょう。ところで、迷宮(ラビリンス)の語源ですが、この宮殿の紋章が左右対称の形をした両刃の斧(labrys)だったからだと言われています。両刀の斧は、当時の崇拝シンボル。宮殿内には「両刀の斧の間」と名付けられた部屋もあり、祭事用で使われました。

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本当に宮殿だったのか?謎がさらに訪問を楽しくする!

大発展を遂げていたミノア文明ですが、紀元前1400年頃に突然歴史から姿を消します。その原因は、アテネを支配していたミケーネ文明による侵略とも、サントリーニ島の噴火によるともいわれています。実際にミノス王がここに住んでいたのであれば、宮殿の規模からして相当巨大な支配力があったと思われます。ところが、宮殿を含む周辺には城壁など全く防衛機能を有していない点に疑問を持たれました。ミノス王の時代であれば、統治者に対して敵のいない時代ではないはず。本当にミノス王の住む宮殿だったのでしょうか。新しい謎があると思うと、クノッソス遺跡を見る目が変わってきませんか。

クノッソス宮殿への行き方

宮殿遺跡への行き方を説明しましょう。クノッソス行きのバスは、イラクリオンのバスターミナルから出ていますが、ターミナル内で切符は取り扱われていません。外に出て右側に歩いていくと、バス会社の小屋が建っています。そこで切符が買え、電光掲示板には次発の時刻が表示されています。始発はバスターミナルの所からですが、その後市内中心にあるエレフテリアス広場にも経由するので、こちらでも乗車可能。帰りは、終点クノッソスまで来たバスがUターン運転するので、降車したときと反対車線で待っていればOKです。

バス停周辺に並ぶ土産物屋

クノッソスの思い出に土産を買おうと思っても、遺跡内には土産物屋がありません。その代わりにバス停の周辺には、土産屋が何軒も並んでいますので、こちらを利用。店がどんな商品を取り扱っているか、店の外に展示しているので、気に入った物を見てから中に入るのがいいでしょう。店主にここの人気土産を聞いてみると、クノッソス宮殿や古代ギリシャ戦士のミニチュアの置物、古代ギリシャ時代の陶磁器のレプリカだそうです。私が購入したのはスパルタ兵がモチーフのTシャツ。オリジナル感があってこちらもおすすめです。