オリンピア国古学博物館所蔵の傑作、「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」の美しさは、誰をも魅了します。
見逃せない展示品で一杯の博物館は必見!
古代オリンピアの遺跡の正面に位置する、考古学博物館。遺跡から発見された、それは素晴らしい大理石の彫像や銅製の像、鎧兜、ガラス製品などが、驚くほどたくさん展示されています。博物館の中は真夏もエアコンが効いているので、遺跡見学で疲れた後でもゆったりと見学することができます。まず、古代オリンピアの遺跡を訪れたい方は、絶対に博物館を見学する時間を確保できるよう、スケジュールを組むことをお勧めします。ここを見て初めて、古代オリンピアの町の様子を想像することもできるので、遺跡を見る前に博物館に行くとよいかもしれません。また、動物の像や鎧など、子供でもわかりやすいものがたくさんあって、小学生以上のお子様連れの旅行でも楽しめると思います。
古代ギリシャの戦いを思い起こさせる、鎧兜や武器も多数展示されています。
有名なプラクシテレスのヘルメス像は、感動する美しさ!
様々な動物を模った銅製の像が、たくさんあり、実在する馬などの動物のリアルな描写に見入ったり、想像上の動物の迫力に見入ったりしているうちに、映画「トロイ」など古代ギリシャをテーマにした映画でもおなじみの鎧兜や武器がたくさん展示されているコーナーへたどり着きます。特にたくさん展示されている兜は印象的です。その中でも、紀元前490年のマラトンの戦いに勝利した将軍が神殿に納めたという、実戦で使われた迫力の伝わる「ミルティアーディス将軍」の兜では、刻まれた将軍の名を今でもくっきりと読み取ることができます。大理石の彫像では、古代オリンピアの遺跡の中心にある巨大なゼウス神殿の破風の彫像群は有名な展示品のひとつです。また、一度見たら忘れられないのが、プラクシテレス作といわれる「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」。別格の美しさに魅了されること間違いありません。写真ではその魅力が十分に伝わらないので、ぜひ肉眼でご覧になってみてください。
オリンピア遺跡のニンフェオンと呼ばれる泉の中心部に飾られていた、「ニンフェオンの牡牛」。(ヘロデス・アッティコスの妻)リギラがこの泉をゼウス神に捧げるという内容の文面が胴体に刻まれています。
売店、カフェ情報
遺跡入場口のちょうど道路をはさんで向かい側にチケット売り場があります。ここから、博物館前の木々に囲まれた敷地へ足を踏みいれる感じになります。ここで、まず左手に売店があり、飲み物、サンドイッチなどの軽食を買うことができます。座って食べるスペースもあります。また、博物館の入場入り口に面して右手に、ミュージアム・ショップがあり、ここで、絵葉書、その他の博物館の展示品にちなんだお土産が売られています。ショップの右手はカフェになっています。
ゼウス神殿の破風「ラピタイ人とケンタウロス族の戦い」の一部。アポロン神を中央に、左右に暴れるケンタウロスと争う、ラピタイ人の男女の姿が描写されています。写真右がアポロン神。
2014年最新情報
2014年7月現在、オリンピア考古学博物館と古代オリンピア遺跡の共通入場券は9ユーロです。18歳以下の子供は無料です。2014年7月現在、以前、通っていた国鉄OSEの運行予定はありません。オリンピアへのアクセスはバスのみとなります。パトラからピルゴスへ高速バスKTELで向かい、ピルゴスでオリンピア行きに乗り換える形となります。本数は限られているので、前日か当日にオリンピアで一泊するとよいと思います。オリンピアの遺跡のすぐ下にあるオリンピアの町にはたくさんのホテルやレストラン、みやげ物屋があり、世界中から観光客が訪れています。以前、ギリシャの遺跡や博物館といえば、昼過ぎに閉めてしまって、観光客が翌日まで待つ羽目になったりしたものですが、2014年は4月1日から10月31日まで、オリンピアを含む主要なギリシャ全土の博物館・遺跡が週7日すべて、朝8時から夜8時まで(最終入場時間は7時半まで)というスケジュールになっています。11月以降の開館時間はまだ発表されていません。
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