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海外現地発ガイド通信

温かい住民に守られている世界遺産 ホッローケー村


掲載日:2011/03/17 テーマ:世界遺産 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 建築 世界遺産 歴史


独特な建築が魅力の世界遺産

中心となるコシュート・ラヨシュ通り。分かれ道に建つのは木造のカトリック教会 中心となるコシュート・ラヨシュ通り。分かれ道に建つのは木造のカトリック教会

山間の小さな谷に広がる赤い屋根の集落。一見するとヨーロッパのどこにでもあるような村である。ここはブダペストから車で北東へおよそ90キロのホッローケー村。途中の丘から眺めるホッローケーは長閑でおだやかな様子を見せていた。1987年、この村が世界遺産に登録された。古い民家が建ち並ぶ集落で、独特の建築様式が世界遺産の対象となった。ブダペストの歴史地区と並んでハンガリーで初めての世界遺産に登録されたのである。近代化から取り残されて埋もれていた村が、一躍有名になり、観光客は世界中からやってくるようになった。今日ではブダペストからバスの便があり、2時間ほどで到着する。

美しいレースのような飾りに注目

伝統的なパローツ様式の民家。2階建の様に見えるが石造りの部分は地下倉庫になっている 伝統的なパローツ様式の民家。2階建の様に見えるが石造りの部分は地下倉庫になっている

村の歴史は古く、元々の住民は13世紀頃カスピ海沿岸に住んでいたクマン民族の流れを汲んでいる。彼らはモンゴルの襲来から逃れてカルパチア盆地(現ハンガリー)に辿り着き、その中のパローツ人たちがここに住みついた。パローツ人たちは独自の建築様式で集落を造った。壁は泥と藁で築かれ、表面に石灰を縫って仕上げてある。屋根のすぐ下に木板でレースのような飾りがあるのが特徴で、バルコニーの木柵模様にも特徴がある。全て平屋建てで、斜面を利用した地下部分は石造りの倉庫になっている。伝統的民家は中心となるコシュート・ラヨシュ通りと、途中から右手に分かれるペテーフェ路地に集中している。

心が温かくなる空気の流れる小さな村

二重鍋に料理を入れてお年寄りの家に運ぶ村の婦人 二重鍋に料理を入れてお年寄りの家に運ぶ村の婦人

村に入ると何故か懐かしい様な、温かい気持になった。ここは博物館村ではない。村人たちが暮らし、住民に守られているのだ。日本の白川郷に通じるものがあるが、人が住んでいる村落としては初めての世界遺産登録だった。村の中心は木造のカトリック教会で、オリジナルは14世紀に建てられている。20世紀初頭の火災で教会や村の多くの建物が消失したが、その後すべてが忠実に再建された。村全体には120軒ほどの民家が建っているが、そのうち世界遺産に登録されているのは58軒である。変わった入れ物を手にした女性が歩いていた。一人暮らしのお年寄りに食事を届けに行くのだと言う。助け合い、支え合いながらホッローケーの人々は暮らしている。

カラスが運んできた石?

ホッローケーという名の由来になった城が丘の上に聳える ホッローケーという名の由来になった城が丘の上に聳える

純粋パローツ人の家族はほんのわずかで、殆どがハンガリー人、それも最近はこの村を気に入って移り住んでくる知識人たちが多くなった。かつて何も無かった村に、今や博物館や展示館、レストランがいくつかできた。夏場は観光バスでどっと人が押し寄せることがあり、大賑わい。イースター祭りの時は村人たちが民族衣装をまとって踊りを披露する。村の裏手、サールの丘には13世紀に築かれた城が廃墟となって佇んでいる。ホッローケーとは「カラスの石」という意味。この古い城はカラスが石を運んできて築いたという伝説からそう呼ばれるようになった。村の紋章にもカラスが登場している。

【関連情報】

交通 : ブダペストのシュタディオーン・バスターミナルから直通バスで所要約2時間。
1日に2往復のバスの便あり
食事 : 村にはいくつかレストランがある。
そのひとつ、ムスカートリ・ヴェンデーグレーMuskatli Vendeglo はお勧め
http://www.muskatlivendeglo.hu 
見どころ : 郵便博物館(コシュート・ラヨシュ通り80番)、農村博物館(コシュート・ラヨシュ通り82番)、織物館(コシュート・ラヨシュ通り94番)、などがある
祭り : 毎年春のイースターには伝統的な「水掛け祭り」が開かれる。2011年は4月24日、25日

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2011/03/17)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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