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海外現地発ガイド通信

ハンガリーを知るには、まずハンガリー国立博物館の見学から始めよう


掲載日:2017/01/18 テーマ:美術館・博物館 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: ためになる 博物館 歴史


ハンガリー国立博物館はハンガリー人の心の拠り所

ハンガリー国立博物館内で最も美しいのは階段の間 ハンガリー国立博物館内で最も美しいのは階段の間

ヨーロッパを旅していると、博物館や美術館の建物がとても立派で美しいことに驚くことがある。ことにブダペストには19世紀に建設された多くの建物が残っており、訪れる者を楽しませてくれる。そのひとつ、1802年に設立された国立セーチェーニ図書館は、1846年に現在の地に移転されてハンガリー国立博物館と名称を変え、新しい建物が正面に8本の列柱を持つネオ・クラシック様式で建設された。その2年後、オーストリアからのハンガリー独立を掲げた革命が起こったとき、博物館の前に民衆が集まる。そこでハンガリーの人気詩人ペテーフィ・シャーンドルの声明が読み上げられ、人々は勇気づけられた。

.ロッツ・カーロイが手掛けた大変美しい階段の間

最初の部屋に展示されている先史時代の発掘物 最初の部屋に展示されている先史時代の発掘物

ハンガリー国立博物館の前にはハンガリー人の心の拠り所になっているシャーンドルの像が1890年に立てられた。ネオ・クラシックの外観も素晴らしいが、何と言っても内部の「階段の間」の美しさは比類なきものである。初めて訪れた人は2階へ上がる階段まで来て、息をのむであろう。19世紀後半に活躍したハンガリーの画家ロッツ・カーロイが描いた天井画は色も鮮やかで来館者を釘付けにする。二手に分かれている階段を、どちらから上がろうか、と迷っている人もいる。ロッツ・カーロイはブダペストで多くの建物の天井画を手掛けているため、市内観光の途中で彼の壁画や天井画に遭遇する機会も多いであろう。

ハンガリーのために全力を尽くしたセーチェーニ伯爵

くさり橋はセーチェーニ伯爵が私財を投じて建設したもの くさり橋はセーチェーニ伯爵が私財を投じて建設したもの

かつて1階の特別室にハンガリーの王冠が展示されており、博物館の目玉になっていた。王冠は2000年に国会議事堂のホールに杓や宝珠と共に移されたが、マントだけは破損を避けるため博物館に残っている。美しい大階段を上がって2階へ。左(南)側は古代から始まり1000年の国家建設を経て中世後期のハンガリーまでが、発掘物や聖遺物などを中心に展示されている。右(北)側は近代と現代の歴史展示になっている。近代史はハンガリーがオーストリア支配から逃れるラコーツィ・フェレンツの運動から始まっている。私財を投じて祖国のために尽くしたセーチェーニ伯爵のコーナーでは、くさり橋完成式の様子を描いた大きな絵がある。当時の内閣閣僚の肖像画も飾られている。

最後のコーナーが一番おもしろい

実物大以上のスターリン像もある現代史部門 実物大以上のスターリン像もある現代史部門

やはり最も興味深いのは我々の記憶に新しい現代部門ではないだろうか。ベルリンの壁崩壊がハンガリーから始まったことは今や周知の事だが、それがどのように進んでいったか、冷戦時代も含めて判りやすい展示がある。1989年8月、ヨーロッパ・ピクニックと称して、オーストリアとの国境検問所の原っぱで集会が開かれた。それはハンガリーに集まって来た東ドイツ人たちを西側に逃がすためだったが、ハンガリー政府はこれを黙認した。この感動的なドラマは繰り返し世界中で放映され、ハンガリーが冷戦時代に幕を閉じたことが報じられた。現代史部門最後の部屋にはピクニク開催を知らせた当時のビラが展示されている。このビラが世界を変えたのだ。1枚のビラから感動が伝わってきた。

データ

ヨーロッパ・ピクニックのオリジナルのビラ ヨーロッパ・ピクニックのオリジナルのビラ

ハンガリー国立博物館
Magyar Nemzeti Museum
住所:Museum Krt 14-16
電話:+36 1 338 2122
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜
入館料:1600フォリント

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/01/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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