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海外現地発ガイド通信

ヨーロッパ最大のシナゴーグで学ぶユダヤの歴史文化


掲載日:2017/02/18 テーマ:美術館・博物館 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 教会 美しい 歴史


頭に黒い玉葱を乗せた40メートルの塔がシンボル

ドハーニ通りから眺めるブダペストのシナゴーグ ドハーニ通りから眺めるブダペストのシナゴーグ

赤いマークが目印の地下鉄2号線のアストリア駅から徒歩3〜4分。カーロイケルート通りとドハーニ通りがぶつかる角に美しい建物がある。淡いピンクとベージュのストライプで覆われた壁、ゴールドで装飾された黒い玉葱形の2本の塔が特徴で、正面から後の方に長く伸びている大きな建物だ。これはユダヤ教の教会で、ハンガリー最大であるばかりかヨーロッパでも一番大きなシナゴーグ。なんと、エルサレム、ニューヨークに続いて世界で3番目に大きなシナゴーグなのだ。通りの名のドハーニとは煙草という意味なので、かつてこの通りにはタバコ工場があったのだろう。シナゴーグの左手にヴェッセレーニ通りがあり、この通りに沿って歩くとシナゴーグ内敷地の様子が判る。

アーチ形のバルコニー席が2階と3階にある

規模でも美しさでも世界に誇るブダペストのシナゴーグ内部 規模でも美しさでも世界に誇るブダペストのシナゴーグ内部

もともとこの辺りはユダヤ人居住区で、多くのユダヤ人が住んでいた。1920年代にはおよそ20万人ものユダヤ人がブダペストに住んでおり、コミュニティーを作っていた。ハンガリーの地に最初にユダヤ人が入ってきたのは3世紀とされているが、ハンガリー王国建設後の11世紀にドナウ右岸のブダ地区に、15世紀にはペスト地区に多くが移住してきた。追放された時代もあったが、18世紀後半からは再び居住が許され、19世紀以降は大きな共同体になっていく。彼らは主にドハーニ通りから北へかけての一帯に住んでいた。小さなシナゴーグは市内のあちらこちらにあったが、ここのシナゴーグは1859年に完成したもので、約3000人(男性用1492席、女性用1472席)が参加することのできる大きな礼拝堂である。

礼拝堂の中はまるで別世界

中庭へ向かう通路にある虐殺されたユダヤ教徒の墓 中庭へ向かう通路にある虐殺されたユダヤ教徒の墓

ブダペスト観光の目玉でもあるため、観光客が多い季節だと入場券を買うにも長い列ができる。そして敷地内へ入る時に手荷物検査を受けねばならない。水は持ち込めず、まるで飛行機に乗る時みたいだ(預ける場所があり後で返してくれる)。シナゴーグ内部へ入るに際し、男性はキッパと呼ばれる礼拝用の帽子をかぶらねばならない。観光客用には安易に造られたキッパが用意されている。丁度、イスラム教のモスクで女性にスカーフを貸してくれるのと同じだ。中に入ると3階分の高さがある巨大な礼拝堂が現れ、誰もが息をのむ。幾何学模様が描かれたピンク色の天井、黄金に輝くダビデの星…。ユダヤ教の礼拝堂はどこも美しいが、ここは規模も大きくて稀に見る豪華さである。

礼拝堂の外にはユダヤ教徒の墓や追悼記念モニュメントがある

中庭に展示された追悼モニュメント 中庭に展示された追悼モニュメント

礼拝堂の美しさを堪能した後は、中庭へ行く途中のユダヤ教徒の墓を見学しよう。第二次世界大戦末期にハンガリーでナチスドイツによって虐殺された人たちだ。中庭にはハンガリーの彫刻家ヴァルガ・イムレ作のホロコースト追悼記念碑や現代アートの追悼作品が置かれている。中庭の奥には博物館があり、ユダヤ経典や燭台、皿など、ローマ時代からのユダヤ教徒の生活や礼拝に必要な品々が展示されている。ユダヤの歴史や経典のことはなかなか理解しにくいが、世界史の大切な一コマを知るためにも是非ここを訪れたい。ヴェッセレーニ通りにはユダヤ教徒向けのコーシャ食レストランが多いので、シナゴーグ見学の帰りに寄ってみるのもよいであろう。

データ

墓所に掲げられたホロコーストの記念額 墓所に掲げられたホロコーストの記念額

大シナゴーグ
Nagy zsinagoga
住所:Dohany u. 2 - 8, Budapest
開館時間:
 4月から10月は日曜から木曜が10:00〜17:30、金曜は〜16:30
 11月から2月は日曜から木曜が10:00〜15:30、金曜は〜13:30
  3月は日曜から金曜まで10:00〜15:30
休館日:土曜
入館料:2000フォリント(1フォリント=約0.4円)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/02/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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