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海外現地発ガイド通信

ブダペストでローマ時代の遺跡をチョイ見学


掲載日:2017/04/11 テーマ:遺跡 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 珍しい 博物館 歴史


かつてブダペストはローマ軍の植民地だった

ブダペスト郊外のアクインクム遺跡 ブダペスト郊外のアクインクム遺跡

ローマ時代の遺跡はヨーロッパ各地にみられるが、ハンガリー、それもブダペストでとなるとちょっと意外な気がする。実は紀元前9世紀という大昔のことだが、現ハンガリーの西半分がパンノニアと呼ばれるローマ帝国の属州(植民地)となり、その状態は5世紀半ばまで続いていた。ドナウ川は現ハンガリーを東西に二分しているが、その西側がパンノニアだった。ローマ帝国はドナウ川の砦を守るため、1世紀前半にパンノニアの北東端に植民都市アクインクムAquincumを建設する。それが今日のブダペストなのである。ブダペストは1873年にブダとペスト、そしてオーブダという3つの町が合併して生まれた都市である。最も古い町がオーブダで、ブダペスト発祥の地になっており、そこにアクインクムの遺跡がある。

軍隊がドナウで遮られた東の砦を守っていた

彫像が施されている柱や壁は奥の屋根付き建物の中にある 彫像が施されている柱や壁は奥の屋根付き建物の中にある

アクインクムには1世紀中頃から数百人の騎兵隊が住み始めた。それが1世紀末には6000人もの軍隊が駐屯するようになった。2世紀から3世紀にかけてが最盛期で、人口は3〜4万人だったと推測されている。駐屯地は現在のオーブダのかなりの部分に広がっていたが、今日まで保存されているのはその一部だけ。そのうち住居跡が最もよく保存されている所が野外博物館になっている。基礎部分がほとんどだが、しっかりした土台で2000年近くも前のものとは思えない。屋内博物館には出土品などが展示されている。アクインクムには円形劇場も造られていることから、かなりの都市であったことが推測される。円形劇場は大通りを挟んで野外博物館の反対側にあるが、保存状態はあまり良くない。

遺跡は郊外電車の駅から直ぐ近く

2003年に現在の立派な建物となったアクインクム博物館 2003年に現在の立派な建物となったアクインクム博物館

ブダペストのブダ側にあるバチャーニ・テールBatthyany ter駅からヘーヴHEVという郊外電車が出ている。有名な観光地センテンドレやブダペスト発祥の地オーブダへ行くときもこの電車に乗る。アクインクムAquincumへは始発のバッチャーニー・テール駅から7つ目のアクインクム駅で降りるのが一般的だが、博物館入口へは一つ手前のカサースドゥーレーKaszasdulo駅で降りてもよい。HEVの進行方向に向かって右側にあり、カサースドゥーレーで降りた場合は駅前の大通りを渡って左へ進む。アクインクムで降りたら数百メートル戻る。住居跡は美しいと言えるほど保存状態が良く、柱の一部も残っている。屋内博物館には出土品と共に、風化を防ぐために移された壁画や彫像、レリーフなどが見られる。

時間がない人はチョイ見学をしよう

国道の歩道からでもこんな近くに遺跡を眺めることができる 国道の歩道からでもこんな近くに遺跡を眺めることができる

出土品や遺跡に興味があるなら入場券を買って敷地内に入り、間近で基礎石の積み方や柱などを眺め、屋内博物館をじっくり観察することをお薦めする。出土品からは当時の生活を推し量ることができて興味深い。そこまで関心はないけどちょっと見てみたい、あまり時間が無いので、という人は入場券を買わずに野外博物館をフェンスの外側から眺めよう。フェンスに沿って細長く続いているので一番メインとなる住居跡を眺められ、十分に雰囲気を満喫できる。遺跡はブダペストとセンテンドレを結ぶ国道沿いにあり、国道の脇をHEVが走っている。全く時間のない人はセンテンドレに行く途中の車の中から、あるいは電車の中から眺めることができる。究極のチョイ見学だ。

データ

野外博物館の中にある、住居跡の見取り図 野外博物館の中にある、住居跡の見取り図

アクインクム博物館
AQUINCUM MUSEUM
住所:135 Szentendrei ut, 1031 Budapest
電話:+36-1-430-10-81
開館時間:4月から10月は10:00〜18:00(11月から3月は16時まで)
入館料:1600フォリント

ブダペスト市内の1日乗車券を持っていればHEVのアクインクムAquincum までカバーできる。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/04/11)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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