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海外現地発ガイド通信

ハンガリー的な美を誇るマーチャーシュ教会


掲載日:2017/05/18 テーマ:観光地・名所 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 一度は行きたい 寺院 美しい 歴史


1.西ヨーロッパのゴシック教会とは異なる不思議な美しさ

マーチャーシュ教会の手前にあるのは三位一体柱 マーチャーシュ教会の手前にあるのは三位一体柱

ブダペストには多くの観光名所があるが、王宮の丘のマーチャーシュ教会はその筆頭にあげられるであろう。場所が良いことから大聖堂よりも訪れる人が多い。ドナウ川を挟んでペスト地区から対岸の丘を見上げると、左手に王宮が、右手にはマーチャーシュ教会が聳えている。丘へはくさり橋の麓からケーブルカーに乗るとあっという間だが、マーチャーシュ教会の真下から階段を上って行くのもよい。そこを登ると教会前の漁夫の砦に辿り着く。マーチャーシュ教会は、よく見ると塔が1つで、それが端にあるため何となくアンバランスな感じがする。それなのにゴシック様式の外観、ジョルナイ製の屋根瓦、レースの様に細かな入口の彫刻など、実にエレガントで美しい教会である。

聖母マリア教会がマーチャーシュ教会と名を変える

屋根瓦は南ハンガリーのペーチにあるジョルナイ工場で作られた 屋根瓦は南ハンガリーのペーチにあるジョルナイ工場で作られた

ブダの丘に最初の教会が建設されたのは11世紀前半のことだった。キリスト教に改宗して初代ハンガリー国王になったイシュトヴァーンは、国王という身分でありながら熱心に布教活動を行い、ハンガリー各地へ赴いた。当時の都はエステルゴムで、ブダは小さな町、現在のペスト地区には畑が広がっていた。イシュトヴァーンが建設した教会は13世紀半ばのモンゴル襲来によって破壊されてしまう。その教会が国王ベーラ四世によって13世紀後半に再建されたとき、聖母マリア教会と正式に名付けられた。現在の名称であるマーチャーシュ教会と呼ばれるようになったのは15世紀末以降のことで、塔の建設を命じたマーチャーシュ国王に因むものである。

教会からモスク、モスクから再び教会へ

いつまで眺めていても飽きることがない不思議な色合いのインテリア いつまで眺めていても飽きることがない不思議な色合いのインテリア

ブダは16世紀前半、オスマン・トルコの襲来によって陥落し、以後およそ150年間に渡ってオスマン・トルコの支配下に置かれた。そのときマーチャーシュ教会はイスラム教の礼拝堂となり、内部はモスクと化した。1699年にオスマン・トルコの支配が終わってモスクは再び教会に戻されたが、本格的な改修が行われたのは19世紀末のことだった。ハンガリーのアール・ヌーヴォーとも言われる当時としては斬新なインテリアで、教会らしくないとの批判もあった。現在の内装はその時のものである。第二次世界大戦と社会主義時代を経て修復が必要となる。2006年から大規模な修復工事が始まり、7年かけて2013年に完成した。内部の柱や梁に施された模様や色合いは比類のない美しさだ。

あのエリーザベト皇妃がここでハンガリー王妃として戴冠

教会にあるエリーザベト王妃の胸像 教会にあるエリーザベト王妃の胸像

マーチャーシュ教会ではマーチャーシュ国王の結婚式や歴代ハンガリー国王の戴冠式が行われてきた。その中で特に有名なのはオーストリア皇帝夫妻の戴冠式である。ハプスブルク家のフランツ・ヨーゼフ皇帝がハンガリーの国王に、エリーザベト皇妃が王妃に戴冠した。この時に戴冠ミサ曲を作ったフランツ・リストは、エリーザベト王妃の美しさを讃える手紙を娘のコージマに送っている。教会内部の2階には展示室があり、戴冠式で使われたハンガリー王冠のレプリカが置かれている。本物は国会議事堂にあるが間近では見られないので、ここでじっくり見ておこう。真っ白な大理石で作られたエリーザベト王妃の胸像も置かれている。マーチャーシュ教会はシシィ・ファンには見逃せない観光ポイントだ。

データ

国会議事堂ではゆっくり鑑賞できないので、まずはレプリカを 国会議事堂ではゆっくり鑑賞できないので、まずはレプリカを

マーチャーシュ教会
Matyas-templom
住所:2 Szentharomsag ter, H-1014 Budapest
開館時間:月曜〜金曜は9時から17時、土曜は9時から12時、日曜は13時から17時
入館料:1500フォリント

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/05/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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