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バラの丘に保存されたイスラム修行僧ギュル・ババの霊廟


掲載日:2017/06/15 テーマ:観光地・名所 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 珍しい 美しい 歴史


オスマントルコ支配時代に建てられたトルコ人の霊廟

バラの丘にあるギュル・ババの霊廟 バラの丘にあるギュル・ババの霊廟

ハンガリーは1526年にモハーチの戦いでオスマントルコ帝国に敗れてから中央部がトルコに支配され、1541年に現在のブダペストはトルコ軍に占領された。それからおよそ150年間、オーストリアがトルコをハンガリーから追い出すまでハンガリーはトルコの支配下にあった。その間、町の教会はイスラム教のモスクに変えられ、トルコ的な施設が建設された。ハンガリー人にとってオスマントルコの支配は苦難の時代だったと思う。しかし占領した直後に亡くなったトルコの修行僧ギュル・ババの霊廟はトルコ支配が終わっても壊されることなかった。その霊廟はブダ側のバラの丘にあり、ずっと保存されて今では観光名物になっている。

かつてのトルコ人居住地近くに霊廟がある

霊廟入り口に立つギュル・ババの銅像 霊廟入り口に立つギュル・ババの銅像

ブダペストはドナウ川でブダとペストに二分され、ブダ側には南からゲッレールトの丘、王宮の丘、バラの丘、と3つの丘が連なっている。一番北のバラの丘はドナウ川の中州マルギット島の西側にある。ドナウ川と並行して走るテュリョク通りTorok u. は南北に長く続く大通りだ。そこを北へ歩いて行くと、突然左手に石畳の坂が現れる。ブダペストでは見たことのない、なんとも古めかしい、しかし懐かしいような不思議な雰囲気のある坂だ。この先には何があるのだろう、と目的がなくても上がっていきたい道である。所々朽ちかけている石畳は両側の建物も古めかしくて趣を感じる。かつてこの辺りにはたくさんのトルコ人が住んでいたという。実はこの道、その名もギュル・ババ通り!探していたギュル・ババの霊廟はこの坂の上にあった。

ブダペストで出会うトルコ風の建物

亀の甲羅の様な屋根、細い三日月マークはいかにもトルコ的 亀の甲羅の様な屋根、細い三日月マークはいかにもトルコ的

坂を上り切った所はバラの丘と呼ばれており、現在はブダペストきっての高級住宅地になっている。丘を散策すると、緑に囲まれた一軒家の大邸宅がぞくぞく現れる。ギュル・ババの霊廟はそちらの方ではなく、坂を登り切ったら左のテュルベ通りを少し下る。すると丘の斜面に小さな建物が見えてくる。トルコへ行ったことのある人ならトルコ式屋根やトルコ的タイルの壁など、一目で判るであろう。霊廟の入口には亡くなったギュル・ババの銅像が立ち、霊廟に続く廊下にはトルコのモスクに見られる美しいタイル張りの手洗い場がある。八角形の小さな建物は銅板の屋根で覆われ、てっぺんにトルコのシンボルである細い三日月マークが付いている。その中には棺が1つ置かれ、壁には美しいタイルが飾られていた。

500年近くも語り継がれるギュル・ババ伝説

手洗い場タイルのブルーがとても美しい 手洗い場タイルのブルーがとても美しい

ギュル・ババはイスラム教の修行僧だった。ブダを占領したトルコ軍が現在のマーチャーシュ教会で勝利の礼拝をしていた最中、式を執り行っていた彼は突然倒れてそのまま息を引き取った。トルコ兵たちは驚き悲しみ、この丘に八角形の霊廟を立てた。トルコ語でギュルはバラ、ババは父という意味。この修行僧がバラの花飾りを身につけていたとも、彼がこの丘にバラの花を植えたとも伝えられている。いずれにせよ、ここの地名がバラの丘となったのはこの修行僧に因んでいる。ハンガリー人にとって忌まわしい存在だったはずのトルコ人ではないのか。トルコ人の墓が、この様に大切に守られてきたことに驚く。ギュル・ババはきっと、当時のブダペスト市民にとって優しい存在だったに違いない。

データ

テュルベ・テールと呼ばれる霊廟広場 テュルベ・テールと呼ばれる霊廟広場

ギュル・ババ霊廟
Gul Baba Turbeje
住所:Mecset utca 14,
開館時間:毎日10時〜18時、10月から2月は10時〜16時
休館日:なし
入館料:500フォリント(1フォリント約0.4円)
アクセス:トラム17番、19番、41番のマルギット・ヒード(マルギット橋)下車、徒歩10分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/06/15)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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